2 調査結果の概要
2 農山漁村への滞在・二地域居住・定住について
(i) 住んでいる地域が「都市地域」,「どちらかというと都市地域」と答えた者の意識(1) 農山漁村地域に滞在する場合に宿泊したい施設
農山漁村地域に一時滞在する場合,どのような施設に宿泊したいと思うか聞いたところ,「ホテル・旅館」を挙げた者の割合が41.3%,「ペンション・民宿」を挙げた者の割合が37.8%と高く,以下,「公共の宿泊施設」(26.9%),「農家(漁家)民宿」(22.4%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
性別に見ると,「農家(漁家)民宿」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「ペンション・民宿」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,「公共の宿泊施設」を挙げた者の割合は40歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「ペンション・民宿」,「公共の宿泊施設」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で高くなっている。(図5,表5)
性別に見ると,「農家(漁家)民宿」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「ペンション・民宿」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,「公共の宿泊施設」を挙げた者の割合は40歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「ペンション・民宿」,「公共の宿泊施設」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で高くなっている。(図5,表5)
(2) 農山漁村地域に滞在中行いたい活動
農山漁村地域に滞在中,何をして過ごしたいか聞いたところ,「温泉」を挙げた者の割合が58.1%と最も高く,以下,「観光地めぐり」(41.9%),「山歩き,山野草観察」,(40.9%),「その地域の名物料理を食べる」(30.5%)などが高くなっている。(複数回答,上位4項目)
性別に見ると,「観光地めぐり」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「温泉」を挙げた者の割合は30歳代で,「山歩き,山野草観察」を挙げた者の割合は50歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「温泉」を挙げた者の割合は主婦で,「山歩き,山野草観察」,「その地域の名物料理を食べる」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。(図6,表6)
性別に見ると,「観光地めぐり」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「温泉」を挙げた者の割合は30歳代で,「山歩き,山野草観察」を挙げた者の割合は50歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「温泉」を挙げた者の割合は主婦で,「山歩き,山野草観察」,「その地域の名物料理を食べる」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。(図6,表6)
(3) 滞在場所の情報入手先
農山漁村地域に滞在する場合,その場所を決めるのにどこから情報を入手すると思うか聞いたところ,「新聞,一般雑誌」(34.3%),「家族,友人,知人等の紹介(口コミ)」(33.4%),「テレビ,ラジオ」(32.8%),「旅行会社の店にあるポスター,パンフレット,案内書等」(32.0%),「インターネット等の旅行情報」(30.9%),「旅行雑誌,ガイドブック等」(28.8%)などが高くなっている。(複数回答,上位6項目)
性別に見ると,「インターネット等の旅行情報」を挙げた者の割合は男性で,「旅行雑誌,ガイドブック等」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「新聞,一般雑誌」を挙げた者の割合は60歳代で,「家族,友人,知人等の紹介(口コミ)」を挙げた者の割合は70歳以上で,「旅行雑誌,ガイドブック等」を挙げた者の割合は40歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「家族,友人,知人等の紹介(口コミ)」を挙げた者の割合は主婦で,「テレビ,ラジオ」を挙げた者の割合はその他の無職で,「インターネット等の旅行情報」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。(図7,表7)
性別に見ると,「インターネット等の旅行情報」を挙げた者の割合は男性で,「旅行雑誌,ガイドブック等」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「新聞,一般雑誌」を挙げた者の割合は60歳代で,「家族,友人,知人等の紹介(口コミ)」を挙げた者の割合は70歳以上で,「旅行雑誌,ガイドブック等」を挙げた者の割合は40歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「家族,友人,知人等の紹介(口コミ)」を挙げた者の割合は主婦で,「テレビ,ラジオ」を挙げた者の割合はその他の無職で,「インターネット等の旅行情報」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。(図7,表7)
(4) 家族が3日以上滞在する場合の問題点
一般的に考えて子どもと一緒に家族で連続3日以上農山漁村地域に滞在する場合の問題点は何だと思うか聞いたところ,「親と子どもの休暇が合わない」を挙げた者の割合が45.3%と最も高く,以下,「親がまとまった休暇がとりにくい」(39.5%),「交通費や滞在費が高い」(27.2%),「子どもが学校の授業のため,まとまった休みが取りにくい」(20.4%),「農山漁村地域についての情報が少ない」(16.6%)などの順となっている。(複数回答,上位5項目)
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「親と子どもの休暇が合わない」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「親がまとまった休暇がとりにくい」,「交通費や滞在費が高い」を挙げた者の割合は30歳代で,「子どもが学校の授業のため,まとまった休みが取りにくい」を挙げた者の割合は40歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「親がまとまった休暇がとりにくい」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で高くなっている。(図8,表8)
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「親と子どもの休暇が合わない」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「親がまとまった休暇がとりにくい」,「交通費や滞在費が高い」を挙げた者の割合は30歳代で,「子どもが学校の授業のため,まとまった休みが取りにくい」を挙げた者の割合は40歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「親がまとまった休暇がとりにくい」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で高くなっている。(図8,表8)
(5) 二地域居住の願望の有無
平日は都市部で生活し,週末は農山漁村地域で生活するといった二地域での居住をしてみたいという願望があるか聞いたところ,「ある」とする者の割合が37.6%(「ある」16.1%+「どちらかというとある」21.5%),「ない」とする者の割合が58.2%(「どちらかというとない」14.5%+「ない」43.7%),「すでに実践している」と答えた者の割合が0.8%となっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「ある」とする者の割合は50歳代で,「ない」とする者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図9,表9)
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「ある」とする者の割合は50歳代で,「ない」とする者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図9,表9)
ア 願望を実現するために必要なこと
平日は都市部で生活し,週末は農山漁村地域で生活するといった二地域での居住をしてみたいという願望が「ある」,「どちらかというとある」と答えた者(367人)に,都市と農山漁村地域での二地域居住の願望を実現するには,どのようなことが必要だと思うか聞いたところ,「時間的に余裕があること」を挙げた者の割合が66.8%と最も高く,以下,「医療機関(施設)の整備」(37.6%),「農山漁村地域の居住に必要な家屋,土地を安く入手できること」(34.1%),「家族の理解・同意」(31.3%),「農山漁村地域の魅力がわかるような情報に接すること」(28.1%),「居住地の決定に必要な情報を入手できること」(27.5%),「買い物,娯楽などの生活施設の整備」(27.5%)などの順となっている。(複数回答,上位7項目)
性別に見ると,大きな差異は見られない。(図10,表10)
性別に見ると,大きな差異は見られない。(図10,表10)
(6) 農山漁村地域への定住の願望の有無
農山漁村地域に定住してみたいという願望があるか聞いたところ,「ある」とする者の割合が20.6%(「ある」8.9%+「どちらかというとある」11.7%),「ない」とする者の割合が76.0%(「どちらかというとない」13.9%+「ない」62.1%)となっている。
性別に見ると,「ある」とする者の割合は男性で,「ない」とする者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「ない」とする者の割合は40歳代で高くなっている。
職業別に見ると,「ない」とする者の割合は主婦で高くなっている。(図11,表11)
性別に見ると,「ある」とする者の割合は男性で,「ない」とする者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「ない」とする者の割合は40歳代で高くなっている。
職業別に見ると,「ない」とする者の割合は主婦で高くなっている。(図11,表11)
ア 願望を実現するために必要なこと
農山漁村地域に定住してみたいという願望が「ある」,「どちらかというとある」と答えた者(201人)に,農山漁村地域に定住する願望を実現するには,どのようなことが必要だと思うか聞いたところ,「医療機関(施設)の整備」(43.8%),「農山漁村地域の居住に必要な家屋,土地を安く入手できること」(43.3%),「居住地の決定に必要な情報全般を入手できること」(41.3%),「就業に関する情報を入手できること」(36.3%),「買い物,娯楽などの生活施設の整備」(31.8%),「家族の理解・同意」(31.8%),「空き家などの仲介・あっせん」(30.3%),「農山漁村地域の魅力がわかるような情報に接すること」(26.4%),「希望者が何かと相談できるサポート体制」(21.4%),「居住地を決定する前の体験ツアーのようなお試し滞在体験」(19.4%)などが高くなっている。(複数回答,上位10項目)(図12,表12)
(ii) 住んでいる地域が「農山漁村地域」,「どちらかというと農山漁村地域」と答えた者の意識
(1) 都市住民の滞在をどう思うか
農山漁村地域に都市住民が3日程度訪れて滞在することをどう思うか聞いたところ,「良いことだと思う」とする者の割合が69.6%(「良いことだと思う」38.7%+「どちらかというと良いことだと思う」30.9%),「良いことだと思わない」とする者の割合が11.2%(「どちらかというと良いことだと思わない」7.6%+「良いことだとは思わない」3.6%)となっている。なお,「どちらともいえない」と答えた者の割合が13.6%となっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。(図13,表13)
性別に見ると,大きな差異は見られない。(図13,表13)
ア 都市住民の滞在の機会を増やすにはどうすればよいか
農山漁村地域に都市住民が3日程度訪れて滞在することを「良いことだと思う」,「どちらかというと良いことだと思う」と答えた者(446人)に,農山漁村地域に都市住民がもっと訪れて滞在する機会を増やすにはどうすれば良いと思うか聞いたところ,「農作業などを体験できる施設や指導できる人材を増やす」(44.8%),「都市住民に農山漁村地域の魅力が伝わるように効果的に情報を発信する」(43.5%),「地域ぐるみで協力し合い受入体制の整備を図る」(39.5%),「農山漁村地域住民と都市住民が交流できる場を提供する」(39.2%),「宿泊施設や観光施設を増やす」(37.2%),「農山漁村地域に来るまでの交通手段を便利にする」(30.5%)などが高くなっている。(複数回答,上位6項目)
都市規模別に見ると,「農山漁村地域住民と都市住民が交流できる場を提供する」を挙げた者の割合は町村で高くなっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。(図14,表14)
都市規模別に見ると,「農山漁村地域住民と都市住民が交流できる場を提供する」を挙げた者の割合は町村で高くなっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。(図14,表14)
(2) 都市住民の二地域居住をどう思うか
都市住民が平日は都市部で生活し,週末は農山漁村で生活するといった二地域で居住をすることをどう思うか聞いたところ,「良いことだと思う」とする者の割合が64.7%(「良いことだと思う」32.3%+「どちらかというと良いことだと思う」32.4%),「良いことだと思わない」とする者の割合が15.0%(「どちらかというと良いことだと思わない」8.1%+「良いことだとは思わない」6.9%)となっている。なお,「どちらともいえない」と答えた者の割合が13.7%となっている。
性別に見ると,「良いことだと思わない」とする者の割合は男性で高くなっている。
職業別に見ると,「良いことだと思う」とする者の割合は管理・専門技術・事務職で高くなっている。(図15,表15)
性別に見ると,「良いことだと思わない」とする者の割合は男性で高くなっている。
職業別に見ると,「良いことだと思う」とする者の割合は管理・専門技術・事務職で高くなっている。(図15,表15)
(3) 都市住民が二地域居住する際の問題点
都市住民が農山漁村地域に二地域居住する際の問題点は何だと思うか聞いたところ,「都市住民を受け入れるサポート体制が整備されていない」を挙げた者の割合が35.3%と最も高く,以下,「買い物,娯楽などの生活施設が少ない」(24.8%),「地域住民が都市住民の受け入れに消極的」(23.4%),「農山漁村地域に来るまでの交通手段等が不便」(23.2%),「医療機関(施設)が少ない」(21.8%),「農山漁村地域内での移動のための交通手段が不便」(21.4%)などの順となっている。(複数回答,上位6項目)
都市規模別に見ると,「医療機関(施設)が少ない」を挙げた者の割合は町村で,「農山漁村地域内での移動のための交通手段が不便」を挙げた者の割合は小都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「農山漁村地域内での移動のための交通手段が不便」を挙げた者の割合は40歳代で高くなっている。
職業別に見ると,「農山漁村地域内での移動のための交通手段が不便」を挙げた者の割合は主婦で高くなっている。(図16,表16)
都市規模別に見ると,「医療機関(施設)が少ない」を挙げた者の割合は町村で,「農山漁村地域内での移動のための交通手段が不便」を挙げた者の割合は小都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「農山漁村地域内での移動のための交通手段が不便」を挙げた者の割合は40歳代で高くなっている。
職業別に見ると,「農山漁村地域内での移動のための交通手段が不便」を挙げた者の割合は主婦で高くなっている。(図16,表16)
(4) 都市住民の農山漁村地域での定住をどう思うか
都市住民が農山漁村地域に定住することをどう思うか聞いたところ,「良いことだと思う」とする者の割合が65.7%(「良いことだと思う」39.0%+「どちらかというと良いことだと思う」26.7%),「良いことだと思わない」とする者の割合が13.3%(「どちらかというと良いことだと思わない」8.4%+「良いことだとは思わない」4.8%)となっている。なお,「どちらともいえない」と答えた者の割合が16.5%となっている。
都市規模別に見ると,「良いことだと思う」とする者の割合は小都市で高くなっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「良いことだと思わない」とする者の割合は70歳以上で高くなっている。
職業別に見ると,「良いことだと思わない」とする者の割合はその他の無職で高くなっている。(図17,表17)
都市規模別に見ると,「良いことだと思う」とする者の割合は小都市で高くなっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「良いことだと思わない」とする者の割合は70歳以上で高くなっている。
職業別に見ると,「良いことだと思わない」とする者の割合はその他の無職で高くなっている。(図17,表17)
(5) 都市住民の農山漁村地域で定住する際の問題点
都市住民が農山漁村地域に定住する際の問題点は何だと思うか聞いたところ,「都市住民が定住するための仕事がない」を挙げた者の割合が54.0%と最も高く,以下,「都市住民を受け入れるサポート体制が整備されていない」(30.9%),「買い物,娯楽などの生活施設が少ない」(26.5%),「医療機関(施設)が少ない」(22.8%),「地域住民が都市住民の受け入れに消極的」(22.5%),「地域内での移動のための交通手段が不便」(22.3%)などの順となっている。(複数回答,上位6項目)
都市規模別に見ると,「都市住民が定住するための仕事がない」を挙げた者の割合は小都市で高くなっている。
性別に見ると,「都市住民が定住するための仕事がない」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「都市住民を受け入れるサポート体制が整備されていない」を挙げた者の割合は60歳代で高くなっている。
職業別に見ると,「都市住民が定住するための仕事がない」を挙げた者の割合は主婦で高くなっている。(図18,表18)
都市規模別に見ると,「都市住民が定住するための仕事がない」を挙げた者の割合は小都市で高くなっている。
性別に見ると,「都市住民が定住するための仕事がない」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「都市住民を受け入れるサポート体制が整備されていない」を挙げた者の割合は60歳代で高くなっている。
職業別に見ると,「都市住民が定住するための仕事がない」を挙げた者の割合は主婦で高くなっている。(図18,表18)
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