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世論調査内閣府

2 調査結果の概要


  1. 農業の多面的機能について

    (1) 農業の食料生産・供給以外の役割
     農業が食料の生産・供給を行う以外に,例えば自然環境や国土の保全などといった様々な役割を果たしていると思うか聞いたところ,「役割を果たしている(小計)」と答えた者の割合が64.6%(「役割を果たしていると思う」32.2%+「どちらかというと役割を果たしていると思う」32.5%),「役割を果たしていない(小計)」と答えた者の割合が25.5%(「あまり役割は果たしていないと思う」21.4%+「役割を果たしていないと思う」4.1%)となっている。
     地域ブロック別に見ると,「役割を果たしていない(小計)」と答えた者の割合は北海道,近畿で,それぞれ高くなっている。
     性別に見ると,「役割を果たしている(小計)」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「役割を果たしている(小計)」と答えた者の割合は男性の40歳代,50歳代と女性の30歳代で,「役割を果たしていない(小計)」と答えた者の割合は男性の30歳代で,それぞれ高くなっている。(図9
     職業別に見ると,「役割を果たしている(小計)」と答えた者の割合は自営業主,管理・専門技術・事務職で,「役割を果たしていない(小計)」と答えた者の割合は労務職で,それぞれ高くなっている。(表10

    ア 農業の食料生産・供給以外の役割の内容
     「役割を果たしていると思う」,「どちらかというと役割を果たしていると思う」と答えた者(2,308人)に,農業の食料生産・供給を行う以外の役割としてどのようなものがあると思うか聞いたところ,「自然環境の保全(水鳥やホタル,トンボ,小魚などの住む環境を守る働き)」を挙げた者の割合が65.3%と最も高く,以下,「国土の保全(雨水の貯水などにより,洪水を防止したり土砂の崩壊などを防ぐ働き)」(56.4%),「水源のかん養(田畑から水が地下へ浸透し,地下水などを豊かにする働き)」(45.3%),「食料安全保障(現在及び将来にわたる、国民の食料確保に関する不安を除去する働き)」(39.8%),「良好な景観の形成(田園風景などの美しい景観を提供する働き)」(38.4%)などの順となっている。(複数回答,図10
     都市規模別に見ると,「国土の保全(雨水の貯水などにより,洪水を防止したり土砂の崩壊などを防ぐ働き)」を挙げた者の割合は郡部・人口10万人未満の市で,「良好な景観の形成(田園風景などの美しい景観を提供する働き)」を挙げた者の割合は3大都市圏で,それぞれ高くなっている。
     性別に見ると,「自然環境の保全(水鳥やホタル,トンボ,小魚などの住む環境を守る働き)」を挙げた者の割合は女性で,「国土の保全(雨水の貯水などにより,洪水を防止したり土砂の崩壊などを防ぐ働き)」,「水源のかん養(田畑から水が地下へ浸透し,地下水などを豊かにする働き)」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
     年齢別に見ると,「自然環境の保全(水鳥やホタル,トンボ,小魚などの住む環境を守る働き)」を挙げた者の割合は30歳代で,「国土の保全(雨水の貯水などにより,洪水を防止したり土砂の崩壊などを防ぐ働き)」を挙げた者の割合は60歳以上で,「水源のかん養(田畑から水が地下へ浸透し,地下水などを豊かにする働き)」を挙げた者の割合は50歳代で,「食料安全保障(現在及び将来にわたる、国民の食料確保に関する不安を除去する働き)」を挙げた者の割合は40歳代で,それぞれ高くなっている。
     職業別に見ると,「自然環境の保全(水鳥やホタル,トンボ,小魚などの住む環境を守る働き)」を挙げた者の割合は主婦で,「国土の保全(雨水の貯水などにより,洪水を防止したり土砂の崩壊などを防ぐ働き)」,「水源のかん養(田畑から水が地下へ浸透し,地下水などを豊かにする働き)」を挙げた者の割合は自営業主で,「食料安全保障(現在及び将来にわたる、国民の食料確保に関する不安を除去する働き)」,「良好な景観の形成(田園風景などの美しい景観を提供する働き)」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。(表11

    (2) 多面的機能を有する農業を今後残すことについて
     農業が果たす自然環境や国土の保全などの役割のことを農業の多面的機能というが,この多面的機能を有する農業を将来の世代に残していきたいと思うか聞いたところ,「残していきたい(小計)」と答えた者の割合が92.7%(「ぜひとも残していきたい」54.9%+「できれば残していきたい」37.8%),「残さなくてもよい(小計)」と答えた者の割合が2.7%(「あまり残さなくてもよい」2.0%+「残さなくてもよい」0.7%)となっている。
     性別に見ると,大きな差異は見られない。
     性・年齢別に見ると,「残していきたい(小計)」と答えた者の割合は女性の40歳代,50歳代で高くなっている。(図11
     職業別に見ると,「残していきたい(小計)」と答えた者の割合は家族従業者,管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。(表12

    ア 多面的機能を有する農業を残す手法  「ぜひとも残していきたい」,「できれば残していきたい」と答えた者(3,311人)に,今後とも,多面的機能を有する農業を残していくためには,国や都道府県の政策により,農業に対して一定の支援が必要との議論があるが,具体的にはどのような手法が適当と考えるか聞いたところ,「価格又は品質面で輸入農産物と競争できる優良な農家を育成する」と答えた者の割合が38.0%と最も高く,以下,「外国から輸入される安価な農産物との競争に耐えられるよう,国産の農産物に補助金を拠出する」(21.3%),「関税,補助金,優良な農家の育成施策を適切に組み合わせた措置を実施する」(20.3%)などの順となっている。(図12
     性別に見ると,「価格又は品質面で輸入農産物と競争できる優良な農家を育成する」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「価格又は品質面で輸入農産物と競争できる優良な農家を育成する」と答えた者の割合は男性の50歳代,60歳代で,「外国から輸入される安価な農産物との競争に耐えられるよう,国産の農産物に補助金を拠出する」と答えた者の割合は女性の40歳代で,「関税,補助金,優良な農家の育成施策を適切に組み合わせた措置を実施する」と答えた者の割合は女性の30歳代で,それぞれ高くなっている。
     職業別に見ると,「関税,補助金,優良な農家の育成施策を適切に組み合わせた措置を実施する」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職で高くなっている。(表13


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