5.養育費に対する考え方
(1) 別居親が負担する養育費の責任の程度
「養育費」とは、日常の衣食住の費用や医療費など、子が生活するのに必要な費用のことをいう。離婚した同居親は、別居親から養育費を受け取ることとされている。養育費について、離婚した別居親はどの程度負担する責任を負うべきだと思うか聞いたところ、「同居親よりも多く負担する責任を負うべきである」と答えた者の割合が17.2%、「同居親と同程度負担する責任を負うべきである」と答えた者の割合が65.2%、「同居親よりも負担の少ない責任を負うべきである」と答えた者の割合が12.2%、「別居親に責任を負わせるべきではない」と答えた者の割合が3.2%となっている。
都市規模別に見ると、「同居親と同程度負担する責任を負うべきである」と答えた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると、「同居親よりも多く負担する責任を負うべきである」、「同居親と同程度負担する責任を負うべきである」と答えた者の割合は女性で、「同居親よりも負担の少ない責任を負うべきである」と答えた者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると、「同居親よりも多く負担する責任を負うべきである」と答えた者の割合は18~29歳、30歳代で、「同居親と同程度負担する責任を負うべきである」と答えた者の割合は50歳代で、「同居親よりも負担の少ない責任を負うべきである」と答えた者の割合は60歳代、70歳以上で、それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると、「同居親よりも多く負担する責任を負うべきである」と答えた者の割合は女性の18~29歳から40歳代で、「同居親と同程度負担する責任を負うべきである」と答えた者の割合は女性の50歳代で、「同居親よりも負担の少ない責任を負うべきである」と答えた者の割合は男性の30歳代から50歳代、70歳以上で、それぞれ高くなっている。(図14、表14(CSV形式:2KB))