11.高速道路の料金
(1) 高速道路の維持修繕、更新のための費用のあり方
現在、高速道路の建設や維持修繕、更新の費用は、通行料金でまかなっているが、2065年以降は無料になり、維持修繕、更新の費用は税金でまかなう制度になっている。一方で、維持修繕、更新の費用は、引き続き、高速道路を利用する人が通行料金により負担すべきとの考え方もある。高速道路の維持修繕、更新の費用のあり方について、どのように考えるか聞いたところ、「全額税金でまかなっていくべき」と答えた者の割合が5.5%、「税金でまかなっていくべきだと思うが、ある程度は高速道路の通行料金でまかなうこともやむを得ない」と答えた者の割合が30.4%、「高速道路の通行料金でまかなっていくべきだと思うが、ある程度は税金でまかなうこともやむを得ない」と答えた者の割合が44.5%、「税金ではなく、高速道路の通行料金でまかなっていくべき」と答えた者の割合が18.4%となっている。
都市規模別に見ると、大きな差異は見られない。(図20、表20(CSV形式:1KB)、表20-参考(CSV形式:1KB))
(2) 高速道路の料金と渋滞の関係に対する考え方
高速道路では、利用者が多いことから渋滞が発生している区間がある。渋滞と通行料金との関係について、どのように考えるか聞いたところ、「さらに渋滞が悪化するとしても、通行料金を現在よりできるだけ引き下げる方がよい」と答えた者の割合が14.6%、「一部区間で渋滞が発生していても、現在の通行料金を維持すべき」と答えた者の割合が54.4%、「通行料金を現在より引き上げてでも、渋滞を解消した方がよい」と答えた者の割合が29.0%となっている。
都市規模別に見ると、「一部区間で渋滞が発生していても、現在の通行料金を維持すべき」と答えた者の割合は町村で高くなっている。
性別に見ると、「さらに渋滞が悪化するとしても、通行料金を現在よりできるだけ引き下げる方がよい」と答えた者の割合は男性で、「一部区間で渋滞が発生していても、現在の通行料金を維持すべき」と答えた者の割合は女性で、それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると、大きな差異は見られない。(図21、表21(CSV形式:1KB)、表21-参考(CSV形式:1KB))