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3ページ目-森林と生活に関する世論調査(令和元年10月調査)

2019年11月29日掲載

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2.森林の役割と森林づくり

(1) 森林に期待する働き

 今後、森林のどのような働きを期待するか聞いたところ、「山崩れや洪水などの災害を防止する働き」を挙げた者の割合が48.0%と最も高く、以下、「二酸化炭素を吸収することにより、地球温暖化防止に貢献する働き」(42.3%)、「水資源を蓄える働き」(36.9%)、「空気をきれいにしたり、騒音をやわらげる働き」(33.0%)などの順となっている。(3つまでの複数回答、上位4項目)
 都市規模別に見ると、「山崩れや洪水などの災害を防止する働き」を挙げた者の割合は小都市で高くなっている。
 性別に見ると、「二酸化炭素を吸収することにより、地球温暖化防止に貢献する働き」、「水資源を蓄える働き」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。
 年齢別に見ると、「山崩れや洪水などの災害を防止する働き」、「水資源を蓄える働き」を挙げた者の割合は60歳代で、「二酸化炭素を吸収することにより、地球温暖化防止に貢献する働き」を挙げた者の割合は50歳代で、「空気をきれいにしたり、騒音をやわらげる働き」を挙げた者の割合は18~29歳、30歳代で、それぞれ高くなっている。(図5表5(CSV形式:2KB)別ウインドウで開きます表5-参考1(CSV形式:2KB)別ウインドウで開きます表5-参考2(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます

(2) 国有林が果たすべき役割

 我が国の森林の3割は国が管理する国有林であり、今後、国有林は、どのような役割を果たすようにすべきだと思うか聞いたところ、「山崩れや洪水などの災害を防止する役割」を挙げた者の割合が52.0%、「二酸化炭素を吸収することにより、地球温暖化防止に貢献する役割」を挙げた者の割合が49.0%と高く、以下、「水資源を蓄える役割」(38.6%)、「空気をきれいにしたり、騒音をやわらげる役割」(26.6%)、「貴重な野生動植物の生息・生育の場としての役割」(26.3%)などの順となっている。(3つまでの複数回答、上位5項目)
 都市規模別に見ると、「二酸化炭素を吸収することにより、地球温暖化防止に貢献する役割」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
 性別に見ると、「山崩れや洪水などの災害を防止する役割」を挙げた者の割合は女性で、「水資源を蓄える役割」を挙げた者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると、「山崩れや洪水などの災害を防止する役割」を挙げた者の割合は60歳代で、「二酸化炭素を吸収することにより、地球温暖化防止に貢献する役割」を挙げた者の割合は40歳代、50歳代で、「空気をきれいにしたり、騒音をやわらげる役割」を挙げた者の割合は18~29歳、40歳代で、「貴重な野生動植物の生息・生育の場としての役割」を挙げた者の割合は18~29歳、30歳代で、それぞれ高くなっている。(図6表6(CSV形式:2KB)別ウインドウで開きます表6-参考1(CSV形式:2KB)別ウインドウで開きます表6-参考2(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます

(3) 人工林の木材の生産、その後の植林や手入れ
  ア 傾斜が緩やかで道から近い人工林の木材の生産、その後の植林や手入れ

 植林されて50年以上が経過した傾斜が緩やかで道から近い人工林について、木材の生産、その後の植林や、間伐などの手入れをどのように行うべきだと思うか聞いたところ、「木材の生産、植林及び手入れを行うべきである」と答えた者の割合が70.9%、「木材の生産のみを行い、植林及び手入れは行うべきではない」と答えた者の割合が3.7%、「木材の生産及び植林は行わず、手入れのみ行うべきである」と答えた者の割合が14.2%、「木材の生産、植林及び手入れは行うべきではない」と答えた者の割合が3.1%となっている。
 都市規模別に見ると、大きな差異は見られない。
 性別に見ると、「木材の生産、植林及び手入れを行うべきである」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
 年齢別に見ると、「木材の生産及び植林は行わず、手入れのみ行うべきである」と答えた者の割合は18~29歳で高くなっている。(図7表7(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます

 

 イ 傾斜が急で道から遠い人工林の木材の生産、その後の植林や手入れ

 植林されて50年以上が経過した傾斜が急で道から遠い人工林について、木材の生産、その後の植林や、間伐などの手入れをどのように行うべきだと思うか聞いたところ、「木材の生産、植林及び手入れを行うべきである」と答えた者の割合が42.4%、「木材の生産のみを行い、植林及び手入れは行うべきではない」と答えた者の割合が8.5%、「木材の生産及び植林は行わず、手入れのみ行うべきである」と答えた者の割合が28.5%、「木材の生産、植林及び手入れは行うべきではない」と答えた者の割合が10.0%となっている。なお、「わからない」と答えた者の割合が10.6%となっている。
 都市規模別に見ると、「木材の生産、植林及び手入れを行うべきである」と答えた者の割合は大都市で高くなっている。
 性別に見ると、「木材の生産、植林及び手入れは行うべきではない」と答えた者の割合は男性で高くなっている。(図8表8(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます

(4) 所有者不明森林の管理

 所有者を探してもなお、所有者が不明の森林について、どのように間伐などの手入れや、木材の生産、その後の植林が行われることを期待するか聞いたところ、「所有者が見つかるまで森林が荒れないように、地方公共団体が手入れを一時的に代行する」と答えた者の割合が16.4%、「所有者が見つかるまで森林が荒れないように、地方公共団体から委託された民間事業者が手入れを一時的に代行する」と答えた者の割合が14.6%、「所有者はいないものとして、国又は地方公共団体の土地とし、手入れ及び木材の生産、植林を継続的に行う」と答えた者の割合が36.1%、「所有者はいないものとして、国又は地方公共団体への手続きを経て、民間事業者の土地とし、手入れ及び木材の生産、植林を継続的に行う」と答えた者の割合が24.0%、「所有者が分からないのであれば、手入れ及び木材の生産は行わない」と答えた者の割合が2.8%となっている。
 都市規模別に見ると、「所有者はいないものとして、国又は地方公共団体への手続きを経て、民間事業者の土地とし、手入れ及び木材の生産、植林を継続的に行う」と答えた者の割合は町村で高くなっている。
 年齢別に見ると、「所有者が見つかるまで森林が荒れないように、地方公共団体が手入れを一時的に代行する」と答えた者の割合は70歳以上で、「所有者はいないものとして、国又は地方公共団体の土地とし、手入れ及び木材の生産、植林を継続的に行う」と答えた者の割合は60歳代で、「所有者はいないものとして、国又は地方公共団体への手続きを経て、民間事業者の土地とし、手入れ及び木材の生産、植林を継続的に行う」と答えた者の割合は50歳代で、それぞれ高くなっている。(図9表9(CSV形式:2KB)別ウインドウで開きます

(5) 森林づくりボランティア活動への参加意向

 下草刈りや間伐などの森林づくりのボランティア活動に参加したいと思うか、また、どのような形で参加したいと思うか聞いたところ、「地方公共団体やボランティア活動を行っている団体などが実施する森林づくりのイベントなどに参加したい」と答えた者の割合が16.8%、「ボランティア活動を行っている団体に所属して、森林づくりの活動のみに参加したい」と答えた者の割合が4.4%、「ボランティア活動を行っている団体に所属して、森林についての環境教育の取組、農山村の振興の取組などをしながら、森林づくりの活動に参加したい」と答えた者の割合が7.0%、「ボランティア活動を行っている団体に所属せず、個人や仲間で独自に森林づくりのボランティア活動を行いたい」と答えた者の割合が11.9%、「いずれも参加したくない」と答えた者の割合が56.5%となっている。
 都市規模別に見ると、「地方公共団体やボランティア活動を行っている団体などが実施する森林づくりのイベントなどに参加したい」と答えた者の割合は大都市で、「いずれも参加したくない」と答えた者の割合は町村で、それぞれ高くなっている。
 性別に見ると、「ボランティア活動を行っている団体に所属せず、個人や仲間で独自に森林づくりのボランティア活動を行いたい」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
 年齢別に見ると、「地方公共団体やボランティア活動を行っている団体などが実施する森林づくりのイベントなどに参加したい」と答えた者の割合は18~29歳、30歳代、50歳代で、「ボランティア活動を行っている団体に所属せず、個人や仲間で独自に森林づくりのボランティア活動を行いたい」と答えた者の割合は18~29歳、30歳代で、「いずれも参加したくない」と答えた者の割合は70歳以上で、それぞれ高くなっている。(図10表10(CSV形式:2KB)別ウインドウで開きます表10-参考1(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます表10-参考2(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます

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