2.女性の健康について
(1) 女性の健康課題への関心
女性の健康課題(月経関連疾患、妊娠出産や月経による心身の変化、乳がん、子宮頸がん、更年期障害、骨粗鬆症など)について関心があるか聞いたところ、「関心がある」とする者の割合が77.6%(「関心がある」48.1%+「どちらかといえば関心がある」29.5%)、「関心がない」とする者の割合が12.8%(「どちらかといえば関心がない」9.4%+「関心がない」3.4%)となっている。
性別に見ると、「関心がある」とする者の割合は女性で、「関心がない」とする者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると、「関心がある」とする者の割合は30歳代、40歳代で、「関心がない」とする者の割合は18~29歳で、それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると、「関心がある」とする者の割合は女性の18~29歳から70歳以上で、「関心がない」とする者の割合は男性の18~29歳から70歳以上で、それぞれ高くなっている。(図22、表22(CSV形式:3KB))
ア 女性の健康課題の関心事項
女性の健康課題について「関心がある」、「どちらかといえば関心がある」と答えた者(2,176人)に、女性の健康課題について、関心があることは何か聞いたところ、「乳がんや子宮頸がんなどのがん※1」を挙げた者の割合が64.1%と最も高く、以下、「更年期以降に現れる症状」(56.4%)、「健康診断・検診(がんなど特定の病気を見つける検査)の種類や実施機関」(48.5%)、「子宮や卵巣などの病気(※1を除く)」(37.4%)などの順となっている。(複数回答、上位4項目)
性別に見ると、「乳がんや子宮頸がんなどのがん※1」、「子宮や卵巣などの病気(※1を除く)」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると、「乳がんや子宮頸がんなどのがん※1」を挙げた者の割合は30歳代、40歳代で、「更年期以降に現れる症状」を挙げた者の割合は40歳代、50歳代で、「健康診断・検診(がんなど特定の病気を見つける検査)の種類や実施機関」を挙げた者の割合は60歳代、70歳以上で、「子宮や卵巣などの病気(※1を除く)」を挙げた者の割合は18~29歳から40歳代で、それぞれ高くなっている。(図23、表23(CSV形式:4KB))
(2) 女性の健康課題で知っていること
女性の健康課題について、知っていることはあるか聞いたところ、「更年期には、いらいら、不安感、発汗、頭痛などの症状が見られることがある」を挙げた者の割合が79.5%と最も高く、以下、「月経痛など月経に伴う症状により、作業の効率の低下につながる可能性がある」(61.9%)、「過度なダイエットが骨粗鬆症のリスクを高める可能性がある」(61.2%)、「女性ホルモンは1ヶ月の間に変動し、体調や気分の変化の原因になる」(46.9%)などの順となっている。(複数回答、上位4項目)
都市規模別に見ると、「過度なダイエットが骨粗鬆症のリスクを高める可能性がある」、「女性ホルモンは1ヶ月の間に変動し、体調や気分の変化の原因になる」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると、「更年期には、いらいら、不安感、発汗、頭痛などの症状が見られることがある」、「月経痛など月経に伴う症状により、作業の効率の低下につながる可能性がある」、「過度なダイエットが骨粗鬆症のリスクを高める可能性がある」、「女性ホルモンは1ヶ月の間に変動し、体調や気分の変化の原因になる」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると、「更年期には、いらいら、不安感、発汗、頭痛などの症状が見られることがある」を挙げた者の割合は40歳代から60歳代で、「月経痛など月経に伴う症状により、作業の効率の低下につながる可能性がある」、「女性ホルモンは1ヶ月の間に変動し、体調や気分の変化の原因になる」を挙げた者の割合は18~29歳から50歳代で、「過度なダイエットが骨粗鬆症のリスクを高める可能性がある」を挙げた者の割合は40歳代、50歳代で、それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると、「更年期には、いらいら、不安感、発汗、頭痛などの症状が見られることがある」を挙げた者の割合は女性の30歳代から60歳代で、「月経痛など月経に伴う症状により、作業の効率の低下につながる可能性がある」を挙げた者の割合は女性の18~29歳から50歳代で、「過度なダイエットが骨粗鬆症のリスクを高める可能性がある」を挙げた者の割合は女性の40歳代から70歳以上で、「女性ホルモンは1ヶ月の間に変動し、体調や気分の変化の原因になる」を挙げた者の割合は男性の30歳代、女性の18~29歳から50歳代で、それぞれ高くなっている。(図24、表24(CSV形式:4KB))
(3) 「女性の健康推進室ヘルスケアラボ」の認知
女性の健康に関する情報を掲載したインターネット上のホームページとして、「女性の健康推進室ヘルスケアラボ」というウェブサイトがあることを知っているか聞いたところ、「知っている」と答えた者の割合が1.0%、「言葉だけは聞いたことがある」と答えた者の割合が5.3%、「知らない」と答えた者の割合が91.8%となっている。
都市規模別に見ると、「知らない」と答えた者の割合は大都市で高くなっている。
年齢別に見ると、「知らない」と答えた者の割合は18~29歳、50歳代で高くなっている。
性・年齢別に見ると、「知らない」と答えた者の割合は男性の18~29歳、50歳代で高くなっている。(図25、表25(CSV形式:2KB))
(4) 女性の健康についての広報啓発
女性の健康について、関心を高めるためには、どのような方法で広報啓発することが効果的だと思うか聞いたところ、「新聞、テレビ、ラジオ」を挙げた者の割合が71.5%と最も高く、以下、「インターネットの閲覧サイト」(45.5%)、「学校の授業」(39.3%)、「ポスター、チラシ、パンフレット」(32.0%)などの順となっている。(複数回答、上位4項目)
都市規模別に見ると、「インターネットの閲覧サイト」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると、「新聞、テレビ、ラジオ」、「インターネットの閲覧サイト」、「ポスター、チラシ、パンフレット」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると、「新聞、テレビ、ラジオ」を挙げた者の割合は60歳代、70歳以上で、「インターネットの閲覧サイト」を挙げた者の割合は18~29歳から50歳代で、「学校の授業」を挙げた者の割合は18~29歳、30歳代で、「ポスター、チラシ、パンフレット」を挙げた者の割合は60歳代で、それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると、「新聞、テレビ、ラジオ」を挙げた者の割合は女性の50歳代から70歳以上で、「インターネットの閲覧サイト」を挙げた者の割合は男性の40歳代、女性の18~29歳から50歳代で、「学校の授業」を挙げた者の割合は男性の18~29歳、30歳代、女性の18~29歳、30歳代で、「ポスター、チラシ、パンフレット」を挙げた者の割合は女性の30歳代、40歳代、60歳代で、それぞれ高くなっている。(図26、表26(CSV形式:4KB))
(5) 女性の健康に関して行政が力を入れるべきこと
女性の健康に関して、行政はどのようなことに力を入れるべきだと思うか聞いたところ、「健康診断の充実」を挙げた者の割合が64.5%と最も高く、以下、「女性の健康に関する情報提供などの広報啓発」(59.2%)、「学校における女性の健康に関する教育」(45.7%)、「職場における労働環境の改善の推進」(37.9%)などの順となっている。(複数回答、上位4項目)
性別に見ると、「健康診断の充実」、「職場における労働環境の改善の推進」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると、「健康診断の充実」、「女性の健康に関する情報提供などの広報啓発」を挙げた者の割合は60歳代で、「学校における女性の健康に関する教育」を挙げた者の割合は30歳代で、「職場における労働環境の改善の推進」を挙げた者の割合は18~29歳、30歳代で、それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると、「健康診断の充実」を挙げた者の割合は男性の60歳代で、「女性の健康に関する情報提供などの広報啓発」を挙げた者の割合は女性の60歳代で、「学校における女性の健康に関する教育」を挙げた者の割合は女性の30歳代で、「職場における労働環境の改善の推進」を挙げた者の割合は女性の18~29歳、30歳代、50歳代で、それぞれ高くなっている。(図27、表27(CSV形式:4KB))