4.医療機関の機能分化・連携について
(1) 医療機関の統廃合の賛否
複数の医療スタッフで業務を分担しながら24時間診療が行えるよう、いくつかの医療機関を統廃合することにより、医療スタッフを集めるという考えに賛成か、それとも反対か聞いたところ、「賛成」とする者の割合が68.9%(「賛成」33.2%+「どちらかといえば賛成」35.6%)、「反対」とする者の割合が28.2%(「どちらかといえば反対」23.5%+「反対」4.7%)となっている。
年齢別に見ると、「賛成」とする者の割合は18~29歳で、「反対」とする者の割合は30歳代で、それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると、「賛成」とする者の割合は男性の70歳以上、女性の18~29歳で、「反対」とする者の割合は男性の30歳代、女性の30歳代で、それぞれ高くなっている。(図16、表16(CSV形式:3KB))
ア 医療機関の統廃合に反対する理由
医療機関の統廃合に「どちらかといえば反対」、「反対」と答えた者(790人)に、反対する理由は何か聞いたところ、「統廃合により医療機関が減るので、医療機関を選択しにくくなると思うから」と答えた者の割合が32.7%、「医療機関までの所要時間が長くなると思うから」と答えた者の割合が34.2%、「医療機関を統廃合してまで、24時間診療する必要性を感じないから」と答えた者の割合が22.8%となっている。
性別に見ると、大きな差異は見られない。(図17、表17(CSV形式:2KB))
(2) 入院が不要な診療を受ける医療機関への許容できる所要時間
入院の必要がない病気やケガの診療を受けるような医療機関までの、自宅からの所要時間(救急車の利用を除く)として、許容できる最長の時間を聞いたところ、「15分未満」と答えた者の割合が14.6%、「15分以上~30分未満」と答えた者の割合が50.9%、「30分以上~1時間未満」と答えた者の割合が30.1%、「1時間以上~1時間半未満」と答えた者の割合が2.9%、「1時間半以上~2時間未満」と答えた者の割合が0.7%、「2時間以上~2時間半未満」と答えた者の割合が0.1%、「2時間半以上」と答えた者の割合が0.1%となっている。
都市規模別に見ると、「30分以上~1時間未満」と答えた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると、「15分未満」と答えた者の割合は女性で、「30分以上~1時間未満」と答えた者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると、「15分未満」と答えた者の割合は女性の70歳以上で、「30分以上~1時間未満」と答えた者の割合は男性の70歳以上で、それぞれ高くなっている。(図18、表18(CSV形式:3KB))
(3) 入院が必要な診療を受ける医療機関への許容できる所要時間
数日間の入院が必要な病気やケガの診療を受けるような医療機関までの、自宅からの所要時間(救急車の利用を除く)として、許容できる最長の時間を聞いたところ、「15分未満」と答えた者の割合が7.6%、「15分以上~30分未満」と答えた者の割合が35.2%、「30分以上~1時間未満」と答えた者の割合が43.7%、「1時間以上~1時間半未満」と答えた者の割合が9.6%、「1時間半以上~2時間未満」と答えた者の割合が2.4%、「2時間以上~2時間半未満」と答えた者の割合が0.4%、「2時間半以上」と答えた者の割合が0.8%となっている。
都市規模別に見ると、「15分以上~30分未満」と答えた者の割合は中都市で、「30分以上~1時間未満」と答えた者の割合は大都市で、それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると、「30分以上~1時間未満」と答えた者の割合は50歳代で高くなっている。(図19、表19(CSV形式:3KB))