3.生き方、考え方について
(1) 家庭の役割
家庭はどのような意味をもっているか聞いたところ、「家族の団らんの場」を挙げた者の割合が64.9%、「休息・やすらぎの場」を挙げた者の割合が64.4%と高く、以下、「家族の絆(きずな)を強める場」(54.3%)、「親子が共に成長する場」(39.3%)などの順となっている。(複数回答、上位4項目)
前回の調査結果と比較してみると、大きな変化は見られない。
都市規模別に見ると、「休息・やすらぎの場」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると、「家族の絆(きずな)を強める場」、「親子が共に成長する場」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると、「家族の団らんの場」を挙げた者の割合は18~29歳から40歳代で、「休息・やすらぎの場」を挙げた者の割合は18~29歳、50歳代、60歳代で、「親子が共に成長する場」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で、それぞれ高くなっている。
職業別に見ると、「家族の団らんの場」、「親子が共に成長する場」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職、販売・サービス・保安職で、「休息・やすらぎの場」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職、生産・輸送・建設・労務職で、「家族の絆(きずな)を強める場」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で、それぞれ高くなっている。(図23-1、図23-2、表23-1(CSV形式:4KB)、表23-2(CSV形式:2KB)、表23-参考(CSV形式:1KB))
(2) 働く目的は何か
働く目的は何か聞いたところ、「お金を得るために働く」と答えた者の割合が53.9%、「社会の一員として、務めを果たすために働く」と答えた者の割合が14.3%、「自分の才能や能力を発揮するために働く」と答えた者の割合が8.9%、「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合が18.6%となっている。
前回の調査結果と比較してみると、大きな変化は見られない。
都市規模別に見ると、「社会の一員として、務めを果たすために働く」と答えた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると、「社会の一員として、務めを果たすために働く」と答えた者の割合は男性で、「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は女性で、それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると、「お金を得るために働く」と答えた者の割合は18~29歳から50歳代で、「社会の一員として、務めを果たすために働く」と答えた者の割合は50歳代で、「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は60歳代、70歳以上で、それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると、「お金を得るために働く」と答えた者の割合は男性の30歳代から50歳代、女性の18~29歳から50歳代で、「社会の一員として、務めを果たすために働く」と答えた者の割合は男性の50歳代、70歳以上で、「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は男性の70歳以上、女性の60歳代、70歳以上で、それぞれ高くなっている。
従業上の地位別に見ると、「お金を得るために働く」と答えた者の割合は雇用者で、「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は家族従業者、主婦、その他の無職で、それぞれ高くなっている。
職業別に見ると、「お金を得るために働く」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職、販売・サービス・保安職、生産・輸送・建設・労務職で、「社会の一員として、務めを果たすために働く」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職で、「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は農林漁業職で、それぞれ高くなっている。(図24-1、図24-2、表24-1(CSV形式:2KB)、表24-2(CSV形式:2KB)、表24-参考(CSV形式:1KB))
(3) どのような仕事が理想的だと思うか
どのような仕事が理想的だと思うか聞いたところ、「収入が安定している仕事」を挙げた者の割合が59.2%、「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合が57.8%と高く、以下、「私生活とバランスがとれる仕事」(44.4%)、「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」(38.0%)などの順となっている。(複数回答、上位4項目)
前回の調査結果と比較してみると、「自分にとって楽しい仕事」(60.1%→57.8%)、「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」(41.0%→38.0%)を挙げた者の割合が低下している。
性別に見ると、「自分にとって楽しい仕事」、「私生活とバランスがとれる仕事」を挙げた者の割合は女性で、「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」を挙げた者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると、「収入が安定している仕事」、「私生活とバランスがとれる仕事」を挙げた者の割合は18~29歳から50歳代で、「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合は18~29歳、30歳代、50歳代、60歳代で、「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」を挙げた者の割合は40歳代、50歳代で、それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると、「収入が安定している仕事」を挙げた者の割合は男性の30歳代から50歳代、女性の18~29歳、40歳代、50歳代で、「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合は男性の18~29歳、30歳代、女性の30歳代から60歳代で、「私生活とバランスがとれる仕事」を挙げた者の割合は男性の30歳代、40歳代、女性の18~29歳から50歳代で、「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」を挙げた者の割合は男性の50歳代、60歳代、女性の40歳代、50歳代で、それぞれ高くなっている。
職業別に見ると、「収入が安定している仕事」、「私生活とバランスがとれる仕事」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職、販売・サービス・保安職、生産・輸送・建設・労務職で、「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合は販売・サービス・保安職、生産・輸送・建設・労務職で、「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で、それぞれ高くなっている。(図25、表25-1(CSV形式:4KB)、表25-2(CSV形式:2KB)、表25-参考(CSV形式:2KB))
(4) 収入と自由時間についての考え方
収入と自由時間について、自由時間をもっと増やしたいと思うか、収入をもっと増やしたいと思うか聞いたところ、「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合が34.4%、「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合が47.0%となっている。なお、「どちらともいえない」と答えた者の割合が17.2%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると、大きな変化は見られない。
性別に見ると、「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると、「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は18~29歳、50歳代、60歳代で、「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合は18~29歳から40歳代で、それぞれ高くなっている。
職業別に見ると、「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職で、「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合は販売・サービス・保安職、生産・輸送・建設・労務職で、それぞれ高くなっている。(図26-1、図26-2、図26-参考、表26-1(CSV形式:2KB)、表26-2(CSV形式:2KB))