1.子供の性被害に関する国民の意識と意識向上策について
(1) 子供の性被害に対する不安
身近にいる子供が性被害にあうかもしれないという不安を感じるか聞いたところ、「不安を感じる」とする者の割合が73.5%(「不安を感じる」44.1%+「どちらかといえば不安を感じる」29.4%)、「不安は感じない」とする者の割合が25.1%(「どちらかといえば不安は感じない」10.9%+「不安は感じない」14.2%)となっている。
都市規模別に見ると、「不安は感じない」とする者の割合は町村で高くなっている。
性別に見ると、「不安を感じる」とする者の割合は女性で、「不安は感じない」とする者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると、「不安を感じる」とする者の割合は30歳代から50歳代で、「不安は感じない」とする者の割合は70歳以上で、それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると、「不安を感じる」とする者の割合は女性の30歳代から50歳代で、「不安は感じない」とする者の割合は男性の60歳代、70歳以上、女性の70歳以上で、それぞれ高くなっている。(図1、表1(CSV形式:4KB)、表1-参考1(CSV形式:1KB)、表1-参考2(CSV形式:1KB))
ア 不安に感じる理由
身近にいる子供が性被害にあうかもしれないという「不安を感じる」とする者(2,134人)に、不安に感じる理由は何か聞いたところ、「TwitterやLINEといったSNSなどを通じて、見知らぬ人と簡単に出会えるから」を挙げた者の割合が82.8%と最も高く、以下、「JKビジネスが存在しているから」(34.3%)などの順となっている。(複数回答、上位2項目)
都市規模別に見ると、「TwitterやLINEといったSNSなどを通じて、見知らぬ人と簡単に出会えるから」を挙げた者の割合は中都市で、「JKビジネスが存在しているから」を挙げた者の割合は大都市で、それぞれ高くなっている。
性別に見ると、「JKビジネスが存在しているから」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると、「TwitterやLINEといったSNSなどを通じて、見知らぬ人と簡単に出会えるから」を挙げた者の割合は18~29歳から50歳代で、「JKビジネスが存在しているから」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で、それぞれ高くなっている。(図2、表2(CSV形式:5KB)、表2-参考1(CSV形式:2KB)、表2-参考2(CSV形式:1KB))
(2) 子供の性被害に対する関心度
子供の性被害について関心があるか聞いたところ、「関心がある」とする者の割合が76.2%(「関心がある」35.3%+「どちらかといえば関心がある」40.8%)、「関心がない」とする者の割合が23.1%(「どちらかといえば関心がない」15.1%+「関心がない」8.0%)となっている。
性別に見ると、「関心がある」とする者の割合は女性で、「関心がない」とする者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると、「関心がある」とする者の割合は40歳代、50歳代で、「関心がない」とする者の割合は18~29歳で、それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると、「関心がある」とする者の割合は女性の30歳代から60歳代で、「関心がない」とする者の割合は男性の18~29歳、30歳代、60歳代、女性の18~29歳で、それぞれ高くなっている。(図3、表3(CSV形式:4KB))
ア 関心を持った理由
子供の性被害について「関心がある」とする者(2,211人)に、関心を持った理由は何か聞いたところ、「子供の性被害について、新聞、テレビ、インターネットなどで見聞きしたことがあるから」を挙げた者の割合が86.2%と最も高く、以下、「子供が性被害にあうようなことは許せないから」(55.1%)、「子供の性被害について、チラシやリーフレットなどを見たり読んだりしたことがあるから」(15.1%)などの順となっている。(複数回答、上位3項目)
性別に見ると、「子供が性被害にあうようなことは許せないから」、「子供の性被害について、チラシやリーフレットなどを見たり読んだりしたことがあるから」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると、「子供の性被害について、新聞、テレビ、インターネットなどで見聞きしたことがあるから」を挙げた者の割合は40歳代で、「子供が性被害にあうようなことは許せないから」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で、「子供の性被害について、チラシやリーフレットなどを見たり読んだりしたことがあるから」を挙げた者の割合は50歳代で、それぞれ高くなっている。(図4、表4(CSV形式:5KB))
イ 関心がない理由
子供の性被害について「関心がない」とする者(670人)に、関心がない理由は何か聞いたところ、「身近に子供がいないから」を挙げた者の割合が44.2%、「身近で性被害にあった子供がいるという話を聞いたことがないから」を挙げた者の割合が43.3%などの順となっている。(複数回答、上位2項目)
性別に見ると、大きな差異は見られない。(図5、表5(CSV形式:5KB))
(3) 子供の性被害に対する関心を高める方法
子供の性被害について、人々の関心を高めるためには、どのような方法が効果的だと思うか聞いたところ、「新聞、テレビなどを通じて広報する」を挙げた者の割合が68.3%、「学校で、保護者説明会や非行防止教室などで啓発する」を挙げた者の割合が64.4%と高く、以下、「TwitterやLINEといったSNSなどで広報啓発する」(38.6%)、「ポスターの掲示やチラシやパンフレットなどで広報啓発する」(29.1%)などの順となっている。(複数回答、上位4項目)
都市規模別に見ると、「TwitterやLINEといったSNSなどで広報啓発する」、「ポスターの掲示やチラシやパンフレットなどで広報啓発する」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると、「新聞、テレビなどを通じて広報する」、「学校で、保護者説明会や非行防止教室などで啓発する」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると、「新聞、テレビなどを通じて広報する」を挙げた者の割合は40歳代、50歳代で、「学校で、保護者説明会や非行防止教室などで啓発する」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で、「TwitterやLINEといったSNSなどで広報啓発する」を挙げた者の割合は18~29歳から50歳代で、「ポスターの掲示やチラシやパンフレットなどで広報啓発する」を挙げた者の割合は50歳代で、それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると、「新聞、テレビなどを通じて広報する」を挙げた者の割合は女性の30歳代、40歳代で、「学校で、保護者説明会や非行防止教室などで啓発する」を挙げた者の割合は女性の30歳代から50歳代で、「TwitterやLINEといったSNSなどで広報啓発する」を挙げた者の割合は男性の18~29歳から50歳代、女性の18~29歳から50歳代で、「ポスターの掲示やチラシやパンフレットなどで広報啓発する」を挙げた者の割合は女性の50歳代、60歳代で、それぞれ高くなっている。(図6、表6(CSV形式:5KB))