5.応急手当の普及推進について
(1) 応急手当ができると思うか
目の前で人が倒れたら、心臓マッサージや人工呼吸、AEDを使った応急手当ができると思うか聞いたところ、「できる」とする者の割合が41.4%(「できると思う」15.5%+「たぶんできると思う」25.9%)、「できない」とする者の割合が57.3%(「たぶんできないと思う」21.8%+「できないと思う」35.5%)となっている。
性別に見ると、「できる」とする者の割合は男性で、「できない」とする者の割合は女性で、それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると、「できる」とする者の割合は18~29歳、40歳代、50歳代で、「できない」とする者の割合は60歳代、70歳以上で、それぞれ高くなっている。(図15、表15(CSV形式:3KB))
(2) 応急手当で不安に思うこと
実際に応急手当をすることになったら、どのようなことが不安だと思うか聞いたところ、「正しくできるかどうか不安」を挙げた者の割合が64.0%と最も高く、以下、「やり方を間違えて症状を悪化させないか不安」(58.4%)、「失敗して責任を問われないか不安」(40.3%)などの順となっている。(複数回答、上位3項目)
都市規模別に見ると、「失敗して責任を問われないか不安」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると、「正しくできるかどうか不安」、「やり方を間違えて症状を悪化させないか不安」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。(図16、表16(CSV形式:3KB))
(3) 応急手当講習の受講の有無
心臓マッサージや人工呼吸、AEDの使い方などの応急手当講習を受けたことがあるか聞いたところ、「受けたことがある」とする者の割合が62.5%(「1回受けたことがある」30.4%+「2回以上受けたことがある」32.1%)、「受けたことはない」と答えた者の割合が37.5%となっている。
年齢別に見ると、「受けたことがある」とする者の割合は18~29歳から40歳代で、「受けたことはない」と答えた者の割合は60歳代、70歳以上で、それぞれ高くなっている。(図17、表17(CSV形式:2KB))
ア 応急手当講習を受けたことがない理由
応急手当講習を「受けたことはない」と答えた者(671人)に、応急手当講習を受けたことがないのはどのような理由からか聞いたところ、「講習があることを知らなかった」を挙げた者の割合が27.3%と最も高く、以下、「講習を受ける時間がない」(16.2%)、「申し込み方法がわからない」(15.9%)などの順となっている。なお、「特に理由はない」と答えた者の割合が41.3%となっている。(複数回答、上位3項目)
性別に見ると、大きな差異は見られない。(図18、表18(CSV形式:3KB))
(4) 受けてみたい応急手当講習
これから応急手当講習を受けるとしたら、どの講習を受けてみたいと思うか聞いたところ、「45分程度の救命入門コース(AEDの取扱い、心臓マッサージの少人数講習)」を挙げた者の割合が36.5%と最も高く、以下、「普通救命講習(「救命入門コース」に加え、止血法、異物除去法などの3時間講習)」(23.5%)、「90分の救命入門コース(AEDの取扱い、心臓マッサージ、人工呼吸)」(17.5%)などの順となっている。なお、「特にない」と答えた者の割合が23.3%となっている。(複数回答、上位3項目)
都市規模別に見ると、「普通救命講習(「救命入門コース」に加え、止血法、異物除去法などの3時間講習)」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると、「45分程度の救命入門コース(AEDの取扱い、心臓マッサージの少人数講習)」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると、「45分程度の救命入門コース(AEDの取扱い、心臓マッサージの少人数講習)」を挙げた者の割合は30歳代、60歳代で、「普通救命講習(「救命入門コース」に加え、止血法、異物除去法などの3時間講習)」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で、「90分の救命入門コース(AEDの取扱い、心臓マッサージ、人工呼吸)」を挙げた者の割合は30歳代で、それぞれ高くなっている。(図19、表19(CSV形式:3KB))