2.科学技術に対する意識
(1) 科学技術に関する意見への認識
1 現在の日本の科学技術は諸外国に比べ進んでいる
「「現在」の日本の科学技術は、諸外国に比べ進んでいる」という意見についてどう思うか聞いたところ、「そう思う」とする者の割合が72.6%(「そう思う」31.1%+「どちらかというとそう思う」41.5%)、「そう思わない」とする者の割合が22.2%(「あまりそう思わない」17.6%+「そう思わない」4.5%)となっている。
性別に見ると、「そう思う」とする者の割合は男性で、「そう思わない」とする者の割合は女性で、それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると、「そう思わない」とする者の割合は30歳代で高くなっている。(図5、表5(CSV形式:3KB)、表5-参考1(CSV形式:1KB)、表5-参考2(CSV形式:1KB))
2 10年後の日本の科学技術は諸外国に比べ進んでいる
「「10年後」の日本の科学技術は、諸外国に比べ進んでいる」という意見についてどう思うか聞いたところ、「そう思う」とする者の割合が60.5%(「そう思う」23.8%+「どちらかというとそう思う」36.7%)、「そう思わない」とする者の割合が32.2%(「あまりそう思わない」26.1%+「そう思わない」6.1%)となっている。
年齢別に見ると、「そう思わない」とする者の割合は30歳代、40歳代で高くなっている。(図6、表6(CSV形式:3KB))
3 理科や数学の授業は、科学的センスを育てるのに役立っている
「学校での理科や数学の授業は、生徒の科学的センスを育てるのに役立っている」という意見についてどう思うか聞いたところ、「そう思う」とする者の割合が43.1%(「そう思う」16.0%+「どちらかというとそう思う」27.1%)、「そう思わない」とする者の割合が47.9%(「あまりそう思わない」36.9%+「そう思わない」11.0%)となっている。
年齢別に見ると、「そう思う」とする者の割合は70歳以上で、「そう思わない」とする者の割合は30歳代から50歳代で、それぞれ高くなっている。(図7、表7(CSV形式:3KB)、表7-参考1(CSV形式:1KB)、表7-参考2(CSV形式:1KB)、表7-参考3(CSV形式:1KB))
4 社会の新たな問題は、科学技術の発展によって解決される
「資源・エネルギー問題、環境問題、水、食糧問題、感染症問題などの社会の新たな問題は、さらなる科学技術の発展によって解決される」という意見についてどう思うか聞いたところ、「そう思う」とする者の割合が73.7%(「そう思う」30.0%+「どちらかというとそう思う」43.7%)、「そう思わない」とする者の割合が20.7%(「あまりそう思わない」16.8%+「そう思わない」4.0%)となっている。
都市規模別に見ると、「そう思う」とする者の割合は中都市で高くなっている。(図8、表8(CSV形式:3KB)、表8-参考1(CSV形式:1KB)、表8-参考2(CSV形式:1KB))
5 科学技術政策の検討には、一般の国民の関わりが必要
「科学技術に関する政策の検討には、科学者や政府だけでなく、一般の国民の関わりがより一層必要となってくる」という意見についてどう思うか聞いたところ、「そう思う」とする者の割合が79.0%(「そう思う」41.9%+「どちらかというとそう思う」37.2%)、「そう思わない」とする者の割合が15.2%(「あまりそう思わない」11.9%+「そう思わない」3.3%)となっている。
年齢別に見ると、「そう思う」とする者の割合は50歳代で高くなっている。(図9、表9(CSV形式:3KB)、表9-参考(CSV形式:1KB))
6 再生医療に関する科学技術イノベーションにより、治療技術が進歩する
「人間の様々な組織や臓器に成長するiPS細胞など、再生医療に関する科学技術イノベーションにより、病気やけがなどの治療技術が進歩する」という意見についてどう思うか聞いたところ、「そう思う」とする者の割合が90.7%(「そう思う」61.3%+「どちらかというとそう思う」29.3%)、「そう思わない」とする者の割合が4.6%(「あまりそう思わない」3.7%+「そう思わない」0.9%)となっている。
年齢別に見ると、「そう思う」とする者の割合は18~29歳から40歳代で高くなっている。(図10、表10(CSV形式:3KB))
(2) 科学技術の発展で不安を感じること
科学技術の発展に伴い、どのようなことに不安を感じるか聞いたところ、「サイバーテロ、不正アクセスなどのIT犯罪」を挙げた者の割合が61.0%と最も高く、以下、「地球温暖化や自然環境破壊などの地球環境問題」(52.2%)、「遺伝子組換え食品、原子力発電などの安全性」(49.5%)、「クローン人間を生み出すこと、兵器への利用などに関する倫理的な問題」(43.7%)などの順となっている。(複数回答、上位4項目)
都市規模別に見ると、「地球温暖化や自然環境破壊などの地球環境問題」、「遺伝子組換え食品、原子力発電などの安全性」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると、「地球温暖化や自然環境破壊などの地球環境問題」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると、「サイバーテロ、不正アクセスなどのIT犯罪」を挙げた者の割合は40歳代から60歳代で、「地球温暖化や自然環境破壊などの地球環境問題」、「遺伝子組換え食品、原子力発電などの安全性」を挙げた者の割合は60歳代で、「クローン人間を生み出すこと、兵器への利用などに関する倫理的な問題」を挙げた者の割合は50歳代、60歳代で、それぞれ高くなっている。(図11、表11(CSV形式:4KB)、表11-参考1(CSV形式:2KB)、表11-参考2(1)(CSV形式:1KB)、表11-参考2(2)(CSV形式:1KB)、表11-参考2(3)(CSV形式:1KB)、表11-参考2(4)(CSV形式:1KB))
(3) 科学技術の発展によるプラス面とマイナス面
科学技術の発展には、プラス面とマイナス面があると言われているが、全体的に見た場合、そのどちらが多いと思うか聞いたところ、「プラス面が多い」とする者の割合が52.5%(「プラス面が多い」17.3%+「どちらかというとプラス面が多い」35.2%)、「両方同じくらいである」と答えた者の割合が35.7%、「マイナス面が多い」とする者の割合が6.9%(「どちらかというとマイナス面が多い」5.7%+「マイナス面が多い」1.2%)となっている。
性別に見ると、「プラス面が多い」とする者の割合は男性で、「両方同じくらいである」と答えた者の割合は女性で、それぞれ高くなっている。(図12、表12(CSV形式:3KB)、表12-参考1(CSV形式:1KB)、表12-参考2(CSV形式:1KB)、表12-参考3(CSV形式:1KB))