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5ページ目-がん対策に関する世論調査(平成28年11月調査)

2017年1月30日掲載

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4.緩和ケアについて

(1) 緩和ケアの認知度

 がん医療における緩和ケアとは,がんに伴う体と心の痛みを和らげることだが,がん医療における緩和ケアについて知っていたか聞いたところ,「知っている」とする者の割合が65.3%(「よく知っている」26.2%+「言葉だけは知っている」39.2%),「知らない」と答えた者の割合が34.0%となっている。
 都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
 性別に見ると,「知っている」とする者の割合は女性で,「知らない」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「知っている」とする者の割合は50歳代,60歳代で,「知らない」と答えた者の割合は18~29歳,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図10表10(CSV形式:2KB)別ウインドウで開きます表10参考(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます

(2) 緩和ケアを開始すべき時期

 がんに対する緩和ケアはいつから実施されるべきものと思っているか聞いたところ,「がんと診断されたときから」と答えた者の割合が56.1%,「がんの治療が始まったときから」と答えた者の割合が20.5%,「がんが治る見込みがなくなったときから」と答えた者の割合が16.2%となっている。
 都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
 性別に見ると,大きな差異は見られない。
 年齢別に見ると,「がんと診断されたときから」と答えた者の割合は18~29歳から50歳代で,「がんの治療が始まったときから」,「がんが治る見込みがなくなったときから」と答えた者の割合は60歳代で,それぞれ高くなっている。(図11表11(CSV形式:2KB)別ウインドウで開きます表11参考(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます

(3) 医療用麻薬に対する意識

 医療用麻薬についてどのような印象を持っているか聞いたところ,「正しく使用すればがんの痛みに効果的だと思う」を挙げた者の割合が52.9%,「正しく使用すれば安全だと思う」を挙げた者の割合が52.7%と高く,以下,「最後の手段だと思う」(31.5%),「だんだん効かなくなると思う」(29.1%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
 都市規模別に見ると,「正しく使用すればがんの痛みに効果的だと思う」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
 性別に見ると,「正しく使用すれば安全だと思う」を挙げた者の割合は男性で,「最後の手段だと思う」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「正しく使用すればがんの痛みに効果的だと思う」,「だんだん効かなくなると思う」を挙げた者の割合は50歳代で,「最後の手段だと思う」を挙げた者の割合は60歳代で,それぞれ高くなっている。(図12表12(CSV形式:4KB)別ウインドウで開きます表12参考(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます

(4) 医療用麻薬の使用に対する意識

 がんのために痛みが生じ,医師から医療用麻薬の使用を提案された場合,医療用麻薬を使用したいと思うか聞いたところ,「使いたい」とする者の割合が67.4%(「使いたい」39.5%+「どちらかといえば使いたい」27.9%),「使いたくない」とする者の割合が29.0%(「どちらかといえば使いたくない」22.0%+「使いたくない」7.0%)となっている。
 年齢別に見ると,「使いたくない」とする者の割合は18~29歳,30歳代で高くなっている。(図13表13(CSV形式:2KB)別ウインドウで開きます表13参考(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます

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