2 調査結果の概要
2.主な人権課題に関する意識について
(1) 人権課題に対する関心
日本における人権課題について,関心があるものはどれか聞いたところ,「障害者」を挙げた者の割合が39.4%,「子ども」を挙げた者の割合が38.1%,「インターネットによる人権侵害」を挙げた者の割合が36.0%,「高齢者」を挙げた者の割合が34.8%などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
前回の調査結果と比較して見ると,「障害者」(44.1%→39.4%),「高齢者」(40.5%→34.8%)を挙げた者の割合が低下し,「インターネットによる人権侵害」(32.7%→36.0%)を挙げた者の割合が上昇している。
性別に見ると,「子ども」,「高齢者」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「障害者」を挙げた者の割合は20歳代,40歳代,50歳代,「子ども」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代,「インターネットによる人権侵害」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代,「高齢者」を挙げた者の割合は50歳代で,それぞれ高くなっている。(図6,表6-1,表6-2)
前回の調査結果と比較して見ると,「障害者」(44.1%→39.4%),「高齢者」(40.5%→34.8%)を挙げた者の割合が低下し,「インターネットによる人権侵害」(32.7%→36.0%)を挙げた者の割合が上昇している。
性別に見ると,「子ども」,「高齢者」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「障害者」を挙げた者の割合は20歳代,40歳代,50歳代,「子ども」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代,「インターネットによる人権侵害」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代,「高齢者」を挙げた者の割合は50歳代で,それぞれ高くなっている。(図6,表6-1,表6-2)
(2) 女性に関する人権問題
女性に関し,現在,どのような人権問題が起きていると思うか聞いたところ,「セクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)」を挙げた者の割合が42.7%,「職場において差別待遇(女性が管理職になりにくい等)を受けること」を挙げた者の割合が39.8%と高く,以下,「ドメスティック・バイオレンス(配偶者やパートナーからの暴力)」(35.3%),「男女の固定的な役割分担意識(「家事は女性」等)に基づく差別的取扱いを受けること」(24.2%)などの順となっている。なお,「特にない」と答えた者の割合が13.7%となっている。(複数回答,上位4項目)
都市規模別に見ると,「セクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)」,「職場において差別待遇(女性が管理職になりにくい等)を受けること」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「セクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)」を挙げた者の割合は男性,「ドメスティック・バイオレンス(配偶者やパートナーからの暴力)」,「男女の固定的な役割分担意識(「家事は女性」等)に基づく差別的取扱いを受けること」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「セクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)」,「ドメスティック・バイオレンス(配偶者やパートナーからの暴力)」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代,「職場において差別待遇(女性が管理職になりにくい等)を受けること」を挙げた者の割合は20歳代,40歳代,50歳代,「男女の固定的な役割分担意識(「家事は女性」等)に基づく差別的取扱いを受けること」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。(図7,表7,参考)
都市規模別に見ると,「セクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)」,「職場において差別待遇(女性が管理職になりにくい等)を受けること」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「セクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)」を挙げた者の割合は男性,「ドメスティック・バイオレンス(配偶者やパートナーからの暴力)」,「男女の固定的な役割分担意識(「家事は女性」等)に基づく差別的取扱いを受けること」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「セクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)」,「ドメスティック・バイオレンス(配偶者やパートナーからの暴力)」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代,「職場において差別待遇(女性が管理職になりにくい等)を受けること」を挙げた者の割合は20歳代,40歳代,50歳代,「男女の固定的な役割分担意識(「家事は女性」等)に基づく差別的取扱いを受けること」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。(図7,表7,参考)
(3) 子どもに関する人権問題
子どもに関し,現在,どのような人権問題が起きていると思うか聞いたところ,「いじめを受けること」を挙げた者の割合が76.2%と最も高く,以下,「虐待を受けること」(61.0%),「いじめ,体罰や虐待を見て見ぬふりをすること」(55.8%),「学校や就職先の選択等の子どもの意見について,大人がその意見を無視すること」(31.9%),「児童買春・児童ポルノ等の対象となること」(28.4%)などの順となっている。(複数回答,上位5項目)
都市規模別に見ると,「いじめを受けること」を挙げた者の割合は中都市,「虐待を受けること」,「児童買春・児童ポルノ等の対象となること」を挙げた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「いじめを受けること」,「虐待を受けること」,「いじめ,体罰や虐待を見て見ぬふりをすること」,「学校や就職先の選択等の子どもの意見について,大人がその意見を無視すること」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「虐待を受けること」を挙げた者の割合は20歳代,40歳代,50歳代,「いじめ,体罰や虐待を見て見ぬふりをすること」,「児童買春・児童ポルノ等の対象となること」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代,「学校や就職先の選択等の子どもの意見について,大人がその意見を無視すること」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。(図8,表8,参考)
都市規模別に見ると,「いじめを受けること」を挙げた者の割合は中都市,「虐待を受けること」,「児童買春・児童ポルノ等の対象となること」を挙げた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「いじめを受けること」,「虐待を受けること」,「いじめ,体罰や虐待を見て見ぬふりをすること」,「学校や就職先の選択等の子どもの意見について,大人がその意見を無視すること」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「虐待を受けること」を挙げた者の割合は20歳代,40歳代,50歳代,「いじめ,体罰や虐待を見て見ぬふりをすること」,「児童買春・児童ポルノ等の対象となること」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代,「学校や就職先の選択等の子どもの意見について,大人がその意見を無視すること」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。(図8,表8,参考)
(4) 高齢者に関する人権問題
高齢者に関し,現在,どのような人権問題が起きていると思うか聞いたところ,「悪徳商法の被害が多いこと」を挙げた者の割合が50.6%と最も高く,以下,「経済的に自立が困難なこと」(40.6%),「働く能力を発揮する機会が少ないこと」(39.3%),「高齢者が邪魔者扱いされ,つまはじきにされること」(31.0%),「病院での看護や養護施設において劣悪な処遇や虐待を受けること」(30.0%)などの順となっている。(複数回答,上位5項目)
都市規模別に見ると,「悪徳商法の被害が多いこと」,「経済的に自立が困難なこと」,「働く能力を発揮する機会が少ないこと」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「悪徳商法の被害が多いこと」,「高齢者が邪魔者扱いされ,つまはじきにされること」,「病院での看護や養護施設において劣悪な処遇や虐待を受けること」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「悪徳商法の被害が多いこと」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代,「経済的に自立が困難なこと」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代,「働く能力を発揮する機会が少ないこと」を挙げた者の割合は40歳代から60歳代,「高齢者が邪魔者扱いされ,つまはじきにされること」を挙げた者の割合は50歳代,「病院での看護や養護施設において劣悪な処遇や虐待を受けること」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。(図9,表9,参考)
都市規模別に見ると,「悪徳商法の被害が多いこと」,「経済的に自立が困難なこと」,「働く能力を発揮する機会が少ないこと」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「悪徳商法の被害が多いこと」,「高齢者が邪魔者扱いされ,つまはじきにされること」,「病院での看護や養護施設において劣悪な処遇や虐待を受けること」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「悪徳商法の被害が多いこと」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代,「経済的に自立が困難なこと」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代,「働く能力を発揮する機会が少ないこと」を挙げた者の割合は40歳代から60歳代,「高齢者が邪魔者扱いされ,つまはじきにされること」を挙げた者の割合は50歳代,「病院での看護や養護施設において劣悪な処遇や虐待を受けること」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。(図9,表9,参考)
(5) 障害者に関する人権問題
障害者に関し,現在,どのような人権問題が起きていると思うか聞いたところ,「就職・職場で不利な扱いを受けること」を挙げた者の割合が47.0%,「じろじろ見られたり,避けられたりすること」を挙げた者の割合が44.7%と高く,以下,「差別的な言動をされること」(39.8%),「職場,学校等で嫌がらせやいじめを受けること」(35.5%)などの順となっている。なお,「特にない」と答えた者の割合が10.8%となっている。(複数回答,上位4項目)
都市規模別に見ると,「就職・職場で不利な扱いを受けること」,「差別的な言動をされること」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「じろじろ見られたり,避けられたりすること」,「差別的な言動をされること」,「職場,学校等で嫌がらせやいじめを受けること」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「就職・職場で不利な扱いを受けること」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代,「じろじろ見られたり,避けられたりすること」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代,「差別的な言動をされること」,「職場,学校等で嫌がらせやいじめを受けること」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。(図10,表10,参考)
都市規模別に見ると,「就職・職場で不利な扱いを受けること」,「差別的な言動をされること」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「じろじろ見られたり,避けられたりすること」,「差別的な言動をされること」,「職場,学校等で嫌がらせやいじめを受けること」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「就職・職場で不利な扱いを受けること」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代,「じろじろ見られたり,避けられたりすること」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代,「差別的な言動をされること」,「職場,学校等で嫌がらせやいじめを受けること」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。(図10,表10,参考)
(6) 同和問題を知ったきっかけ
同和問題について,初めて知ったきっかけは,何からか聞いたところ,「家族(祖父母,父母,兄弟等)から聞いた」と答えた者の割合が17.1%,「親戚の人から聞いた」と答えた者の割合が1.1%,「近所から聞いた」と答えた者の割合が2.4%,「職場の人から聞いた」と答えた者の割合が5.0%,「学校の友だちから聞いた」と答えた者の割合が4.3%,「学校の授業で教わった」と答えた者の割合が19.5%,「テレビ・ラジオ・新聞・本等で知った」と答えた者の割合が15.7%,「同和問題の集会や研修会で知った」と答えた者の割合が2.2%,「都道府県や市区町村の広報紙や冊子等で知った」と答えた者の割合が1.2%,「同和問題は知っているがきっかけは覚えていない」と答えた者の割合が9.8%となっている。なお,「同和問題を知らない」と答えた者の割合が20.8%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,「テレビ・ラジオ・新聞・本等で知った」(13.3%→15.7%)と答えた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「家族(祖父母,父母,兄弟等)から聞いた」と答えた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「学校の授業で教わった」と答えた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「家族(祖父母,父母,兄弟等)から聞いた」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上,「学校の授業で教わった」と答えた者の割合は20歳代から40歳代,「テレビ・ラジオ・新聞・本等で知った」と答えた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図11,表11-1,表11-2)
前回の調査結果と比較して見ると,「テレビ・ラジオ・新聞・本等で知った」(13.3%→15.7%)と答えた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「家族(祖父母,父母,兄弟等)から聞いた」と答えた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「学校の授業で教わった」と答えた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「家族(祖父母,父母,兄弟等)から聞いた」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上,「学校の授業で教わった」と答えた者の割合は20歳代から40歳代,「テレビ・ラジオ・新聞・本等で知った」と答えた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図11,表11-1,表11-2)
ア 同和問題に関する人権問題
「同和問題を知らない」と答えた者以外の者(「同和問題を知っている」とする者とする(1,476人))に,同和問題に関し,現在,どのような人権問題が起きていると思うか聞いたところ,「結婚問題で周囲の反対を受けること」を挙げた者の割合が37.3%と最も高く,以下,「身元調査をされること」(27.8%),「差別的な言動をされること」(24.9%),「就職・職場で不利な扱いを受けること」(23.2%)などの順となっている。なお,「特にない」と答えた者の割合が18.6%,「わからない」と答えた者の割合が12.0%となっている。(複数回答,上位4項目)
都市規模別に見ると,「差別的な言動をされること」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「結婚問題で周囲の反対を受けること」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「結婚問題で周囲の反対を受けること」,「身元調査をされること」,「就職・職場で不利な扱いを受けること」を挙げた者の割合は40歳代,「差別的な言動をされること」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。(図12,表12,参考)
都市規模別に見ると,「差別的な言動をされること」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「結婚問題で周囲の反対を受けること」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「結婚問題で周囲の反対を受けること」,「身元調査をされること」,「就職・職場で不利な扱いを受けること」を挙げた者の割合は40歳代,「差別的な言動をされること」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。(図12,表12,参考)
(7) アイヌの人々に関する人権問題
アイヌの人々に関し,現在,どのような人権問題が起きていると思うか聞いたところ,「独自の文化や伝統の保存,伝承が十分図られていないこと」を挙げた者の割合が25.4%と最も高く,以下,「差別的な言動をされること」(12.2%)などの順となっている。なお,「特にない」と答えた者の割合が20.3%,「わからない」と答えた者の割合が40.0%となっている。(複数回答,上位2項目)
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「独自の文化や伝統の保存,伝承が十分図られていないこと」を挙げた者の割合は20歳代,40歳代,「差別的な言動をされること」を挙げた者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図13,表13,参考1,参考2)
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「独自の文化や伝統の保存,伝承が十分図られていないこと」を挙げた者の割合は20歳代,40歳代,「差別的な言動をされること」を挙げた者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図13,表13,参考1,参考2)
(8) 外国人に関する人権問題
日本に居住している外国人に関し,現在,どのような人権問題が起きていると思うか聞いたところ,「風習や習慣等の違いが受け入れられないこと」を挙げた者の割合が34.8%と最も高く,以下,「就職・職場で不利な扱いを受けること」(25.9%),「アパート等への入居を拒否されること」(24.9%)などの順となっている。なお,「特にない」と答えた者の割合が20.7%,「わからない」と答えた者の割合が14.1%となっている。(複数回答,上位3項目)
都市規模別に見ると,「就職・職場で不利な扱いを受けること」,「アパート等への入居を拒否されること」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
年齢別に見ると,「風習や習慣等の違いが受け入れられないこと」,「就職・職場で不利な扱いを受けること」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代,「アパート等への入居を拒否されること」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。(図14,表14,参考1,参考2)
都市規模別に見ると,「就職・職場で不利な扱いを受けること」,「アパート等への入居を拒否されること」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
年齢別に見ると,「風習や習慣等の違いが受け入れられないこと」,「就職・職場で不利な扱いを受けること」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代,「アパート等への入居を拒否されること」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。(図14,表14,参考1,参考2)
(9) HIV感染者等に関する人権問題
エイズ患者・HIV感染者やその家族に関し,現在,どのような人権問題が起きていると思うか聞いたところ,「結婚問題で周囲の反対を受けること」を挙げた者の割合が41.6%と最も高く,以下,「差別的な言動をされること」(30.7%),「就職・職場で不利な扱いを受けること」(29.9%),「治療や入院を断られること」(19.7%)などの順となっている。なお,「特にない」と答えた者の割合が10.3%,「わからない」と答えた者の割合が25.2%となっている。(複数回答,上位4項目)
都市規模別に見ると,「結婚問題で周囲の反対を受けること」,「就職・職場で不利な扱いを受けること」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「結婚問題で周囲の反対を受けること」,「治療や入院を断られること」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「結婚問題で周囲の反対を受けること」,「差別的な言動をされること」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代,「就職・職場で不利な扱いを受けること」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代,「治療や入院を断られること」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。(図15,表15,参考)
都市規模別に見ると,「結婚問題で周囲の反対を受けること」,「就職・職場で不利な扱いを受けること」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「結婚問題で周囲の反対を受けること」,「治療や入院を断られること」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「結婚問題で周囲の反対を受けること」,「差別的な言動をされること」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代,「就職・職場で不利な扱いを受けること」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代,「治療や入院を断られること」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。(図15,表15,参考)
(10) ハンセン病患者等に関する人権問題
ハンセン病患者・回復者やその家族に関し,現在,どのような人権問題が起きていると思うか聞いたところ,「ハンセン病療養所の外で自立した生活を営むのが困難なこと」を挙げた者の割合が32.1%と最も高く,以下,「結婚問題で周囲の反対を受けること」(25.1%),「じろじろ見られたり,避けられたりすること」(24.1%),「差別的な言動をされること」(22.3%),「就職・職場で不利な扱いを受けること」(21.1%)などの順となっている。なお,「特にない」と答えた者の割合が12.2%,「わからない」と答えた者の割合が27.3%となっている。(複数回答,上位5項目)
都市規模別に見ると,「結婚問題で周囲の反対を受けること」,「差別的な言動をされること」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「ハンセン病療養所の外で自立した生活を営むのが困難なこと」,「結婚問題で周囲の反対を受けること」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「ハンセン病療養所の外で自立した生活を営むのが困難なこと」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代,「結婚問題で周囲の反対を受けること」,「就職・職場で不利な扱いを受けること」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代,「じろじろ見られたり,避けられたりすること」を挙げた者の割合は50歳代,「差別的な言動をされること」を挙げた者の割合は20歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。(図16,表16,参考)
都市規模別に見ると,「結婚問題で周囲の反対を受けること」,「差別的な言動をされること」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「ハンセン病療養所の外で自立した生活を営むのが困難なこと」,「結婚問題で周囲の反対を受けること」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「ハンセン病療養所の外で自立した生活を営むのが困難なこと」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代,「結婚問題で周囲の反対を受けること」,「就職・職場で不利な扱いを受けること」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代,「じろじろ見られたり,避けられたりすること」を挙げた者の割合は50歳代,「差別的な言動をされること」を挙げた者の割合は20歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。(図16,表16,参考)
(11) 犯罪被害者等に関する人権問題
犯罪被害者やその家族に関し,現在,どのような人権問題が起きていると思うか聞いたところ,「報道によってプライバシーに関することが公表されたり,取材によって私生活の平穏が保てなくなること」を挙げた者の割合が58.3%,「事件のことに関して,周囲にうわさ話をされること」を挙げた者の割合が53.9%,「犯罪行為によって精神的なショックを受けること」を挙げた者の割合が50.9%,「警察に相談しても期待どおりの対応が得られないこと」を挙げた者の割合が47.5%などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
前回の調査結果と比較して見ると,「報道によってプライバシーに関することが公表されたり,取材によって私生活の平穏が保てなくなること」(62.1%→58.3%),「犯罪行為によって精神的なショックを受けること」(55.5%→50.9%),「警察に相談しても期待どおりの対応が得られないこと」(52.1%→47.5%)を挙げた者の割合が低下し,「事件のことに関して,周囲にうわさ話をされること」(49.4%→53.9%)を挙げた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「警察に相談しても期待どおりの対応が得られないこと」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「報道によってプライバシーに関することが公表されたり,取材によって私生活の平穏が保てなくなること」,「事件のことに関して,周囲にうわさ話をされること」,「犯罪行為によって精神的なショックを受けること」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「報道によってプライバシーに関することが公表されたり,取材によって私生活の平穏が保てなくなること」,「事件のことに関して,周囲にうわさ話をされること」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代,「犯罪行為によって精神的なショックを受けること」,「警察に相談しても期待どおりの対応が得られないこと」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。(図17,表17-1,表17-2)
前回の調査結果と比較して見ると,「報道によってプライバシーに関することが公表されたり,取材によって私生活の平穏が保てなくなること」(62.1%→58.3%),「犯罪行為によって精神的なショックを受けること」(55.5%→50.9%),「警察に相談しても期待どおりの対応が得られないこと」(52.1%→47.5%)を挙げた者の割合が低下し,「事件のことに関して,周囲にうわさ話をされること」(49.4%→53.9%)を挙げた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「警察に相談しても期待どおりの対応が得られないこと」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「報道によってプライバシーに関することが公表されたり,取材によって私生活の平穏が保てなくなること」,「事件のことに関して,周囲にうわさ話をされること」,「犯罪行為によって精神的なショックを受けること」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「報道によってプライバシーに関することが公表されたり,取材によって私生活の平穏が保てなくなること」,「事件のことに関して,周囲にうわさ話をされること」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代,「犯罪行為によって精神的なショックを受けること」,「警察に相談しても期待どおりの対応が得られないこと」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。(図17,表17-1,表17-2)
(12) インターネットによる人権侵害に関する人権問題
インターネットによる人権侵害に関し,現在,どのような問題が起きていると思うか聞いたところ,「他人を誹謗中傷する情報が掲載されること」を挙げた者の割合が57.7%と最も高く,以下,「プライバシーに関する情報が掲載されること」(49.8%),「出会い系サイト等犯罪を誘発する場となっていること」(42.9%)などの順となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が17.1%となっている。(複数回答,上位3項目)
性別に見ると,「出会い系サイト等犯罪を誘発する場となっていること」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「他人を誹謗中傷する情報が掲載されること」,「プライバシーに関する情報が掲載されること」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代,「出会い系サイト等犯罪を誘発する場となっていること」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。(図18,表18,参考)
性別に見ると,「出会い系サイト等犯罪を誘発する場となっていること」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「他人を誹謗中傷する情報が掲載されること」,「プライバシーに関する情報が掲載されること」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代,「出会い系サイト等犯罪を誘発する場となっていること」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。(図18,表18,参考)
(13) ホームレスに関する人権問題
ホームレスに関し,現在,どのような人権問題が起きていると思うか聞いたところ,「経済的に自立が困難なこと」を挙げた者の割合が46.2%と最も高く,以下,「じろじろ見られたり,避けられたりすること」(36.8%),「近隣住民や通行人等から暴力をふるわれること」(33.6%)などの順となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が13.1%となっている。(複数回答,上位3項目)
都市規模別に見ると,「経済的に自立が困難なこと」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「じろじろ見られたり,避けられたりすること」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「経済的に自立が困難なこと」,「近隣住民や通行人等から暴力をふるわれること」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代,「じろじろ見られたり,避けられたりすること」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。(図19,表19,参考)
都市規模別に見ると,「経済的に自立が困難なこと」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「じろじろ見られたり,避けられたりすること」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「経済的に自立が困難なこと」,「近隣住民や通行人等から暴力をふるわれること」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代,「じろじろ見られたり,避けられたりすること」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。(図19,表19,参考)
(14) 性的指向に関する人権問題
異性愛,同性愛,両性愛といった性的指向に関し,現在,どのような人権問題が起きていると思うか聞いたところ,「差別的な言動をされること」を挙げた者の割合が38.4%と最も高く,以下,「じろじろ見られたり,避けられたりすること」(25.3%),「職場,学校等で嫌がらせやいじめを受けること」(24.3%),「就職・職場で不利な扱いを受けること」(22.2%)などの順となっている。なお,「特にない」と答えた者の割合が15.0%,「わからない」と答えた者の割合が26.2%となっている。(複数回答,上位4項目)
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「差別的な言動をされること」,「じろじろ見られたり,避けられたりすること」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代,「職場,学校等で嫌がらせやいじめを受けること」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代,「就職・職場で不利な扱いを受けること」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。(図20,表20,参考)
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「差別的な言動をされること」,「じろじろ見られたり,避けられたりすること」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代,「職場,学校等で嫌がらせやいじめを受けること」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代,「就職・職場で不利な扱いを受けること」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。(図20,表20,参考)
(15) 性同一性障害者に関する人権問題
生物学的な性とこころの性が一致しない性同一性障害者に関し,現在,どのような人権問題が起きていると思うか聞いたところ,「職場,学校等で嫌がらせやいじめを受けること」を挙げた者の割合が32.6%と最も高く,以下,「就職・職場で不利な扱いを受けること」(28.8%),「差別的な言動をされること」(28.1%)などの順となっている。なお,「特にない」と答えた者の割合が13.9%,「わからない」と答えた者の割合が26.7%となっている。(複数回答,上位3項目)
都市規模別に見ると,「差別的な言動をされること」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「職場,学校等で嫌がらせやいじめを受けること」,「就職・職場で不利な扱いを受けること」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「職場,学校等で嫌がらせやいじめを受けること」,「就職・職場で不利な扱いを受けること」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代,「差別的な言動をされること」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。(図21,表21)
都市規模別に見ると,「差別的な言動をされること」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「職場,学校等で嫌がらせやいじめを受けること」,「就職・職場で不利な扱いを受けること」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「職場,学校等で嫌がらせやいじめを受けること」,「就職・職場で不利な扱いを受けること」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代,「差別的な言動をされること」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。(図21,表21)
(16) 東日本大震災に伴う人権問題
東日本大震災やそれに伴う福島第一原子力発電所の事故の発生により,現在,被災者にどのような人権問題が起きていると思うか聞いたところ,「避難生活の長期化によるストレスに伴ういさかいや虐待」を挙げた者の割合が64.9%と最も高く,以下,「差別的な言動をされること」(22.2%),「職場,学校等で嫌がらせやいじめを受けること」(19.6%),「学校,幼稚園等への入学や入園を拒否されること」(18.3%)などの順となっている。なお,「特にない」と答えた者の割合が11.8%となっている。(複数回答,上位4項目)
都市規模別に見ると,「避難生活の長期化によるストレスに伴ういさかいや虐待」,「差別的な言動をされること」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「避難生活の長期化によるストレスに伴ういさかいや虐待」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「避難生活の長期化によるストレスに伴ういさかいや虐待」,「学校,幼稚園等への入学や入園を拒否されること」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代,「職場,学校等で嫌がらせやいじめを受けること」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。(図22,表22)
都市規模別に見ると,「避難生活の長期化によるストレスに伴ういさかいや虐待」,「差別的な言動をされること」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「避難生活の長期化によるストレスに伴ういさかいや虐待」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「避難生活の長期化によるストレスに伴ういさかいや虐待」,「学校,幼稚園等への入学や入園を拒否されること」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代,「職場,学校等で嫌がらせやいじめを受けること」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。(図22,表22)
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