2 調査結果の概要
5.防衛についての意識
(1) 身近な人が自衛隊員になることの賛否
もし身近な人が自衛隊員になりたいと言ったら,賛成するか聞いたところ,「賛成する」とする者の割合が72.5%(「賛成する」31.9%+「どちらかといえば賛成する」40.6%),「反対する」とする者の割合が19.2%(「どちらかといえば反対する」14.8%+「反対する」4.3%)となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,「賛成する」(64.7%→72.5%)とする者の割合が上昇し,「反対する」(23.9%→19.2%)とする者の割合が低下している。
地域ブロック別に見ると,「賛成する」とする者の割合は北海道,東北で,「反対する」とする者の割合は四国で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「賛成する」とする者の割合は男性で,「反対する」とする者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「賛成する」とする者の割合は60歳代で,「反対する」とする者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。(図16,表12-1,表12-2,参考1,参考2,参考3)
前回の調査結果と比較して見ると,「賛成する」(64.7%→72.5%)とする者の割合が上昇し,「反対する」(23.9%→19.2%)とする者の割合が低下している。
地域ブロック別に見ると,「賛成する」とする者の割合は北海道,東北で,「反対する」とする者の割合は四国で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「賛成する」とする者の割合は男性で,「反対する」とする者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「賛成する」とする者の割合は60歳代で,「反対する」とする者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。(図16,表12-1,表12-2,参考1,参考2,参考3)
ア 身近な人が自衛隊員になることに賛成の理由
もし身近な人が自衛隊員になりたいと言ったら,「賛成する」,「どちらかといえば賛成する」と答えた者(1,372人)に,その理由は何か聞いたところ,「日本の平和と独立を守るという誇りのある仕事だから」を挙げた者の割合が60.7%と最も高く,以下,「国際社会の安定に役立つ仕事だから」(50.7%),「立派な職業のひとつだから」(46.3%),「自衛隊がなくては困るから」(28.8%),「団体生活をすることにより,しっかりした人間になるから」(28.2%)などの順となっている。(複数回答,上位5項目)
前回の調査結果と比較して見ると,「日本の平和と独立を守るという誇りのある仕事だから」(51.7%→60.7%),「国際社会の安定に役立つ仕事だから」(43.4%→50.7%),「立派な職業のひとつだから」(41.3%→46.3%),「自衛隊がなくては困るから」(18.8%→28.8%)を挙げた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「国際社会の安定に役立つ仕事だから」,「自衛隊がなくては困るから」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
地域ブロック別に見ると,「国際社会の安定に役立つ仕事だから」を挙げた者の割合は関東で,「立派な職業のひとつだから」を挙げた者の割合は北陸で,「自衛隊がなくては困るから」を挙げた者の割合は九州で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「立派な職業のひとつだから」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「日本の平和と独立を守るという誇りのある仕事だから」を挙げた者の割合は70歳以上で,「国際社会の安定に役立つ仕事だから」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「立派な職業のひとつだから」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「自衛隊がなくては困るから」を挙げた者の割合は50歳代で,「団体生活をすることにより,しっかりした人間になるから」を挙げた者の割合は60歳代で,それぞれ高くなっている。(図17,表13-1,表13-2,参考1,参考2)
前回の調査結果と比較して見ると,「日本の平和と独立を守るという誇りのある仕事だから」(51.7%→60.7%),「国際社会の安定に役立つ仕事だから」(43.4%→50.7%),「立派な職業のひとつだから」(41.3%→46.3%),「自衛隊がなくては困るから」(18.8%→28.8%)を挙げた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「国際社会の安定に役立つ仕事だから」,「自衛隊がなくては困るから」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
地域ブロック別に見ると,「国際社会の安定に役立つ仕事だから」を挙げた者の割合は関東で,「立派な職業のひとつだから」を挙げた者の割合は北陸で,「自衛隊がなくては困るから」を挙げた者の割合は九州で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「立派な職業のひとつだから」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「日本の平和と独立を守るという誇りのある仕事だから」を挙げた者の割合は70歳以上で,「国際社会の安定に役立つ仕事だから」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「立派な職業のひとつだから」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「自衛隊がなくては困るから」を挙げた者の割合は50歳代で,「団体生活をすることにより,しっかりした人間になるから」を挙げた者の割合は60歳代で,それぞれ高くなっている。(図17,表13-1,表13-2,参考1,参考2)
イ 身近な人が自衛隊員になることに反対の理由
もし身近な人が自衛隊員になりたいと言ったら,「どちらかといえば反対する」,「反対する」と答えた者(363人)に,その理由は何か聞いたところ,「戦争などが起こった時は危険な仕事だから」を挙げた者の割合が71.3%と最も高く,以下,「自衛隊の実情がよくわからないから」(35.0%),「仕事が厳しそうだから」(29.2%)などの順となっている。(複数回答,上位3項目)
前回の調査結果と比較して見ると,「仕事が厳しそうだから」(22.5%→29.2%)を挙げた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「自衛隊の実情がよくわからないから」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「戦争などが起こった時は危険な仕事だから」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「戦争などが起こった時は危険な仕事だから」を挙げた者の割合は20歳代で高くなっている。(図18,表14-1,表14-2,参考1,参考2)
前回の調査結果と比較して見ると,「仕事が厳しそうだから」(22.5%→29.2%)を挙げた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「自衛隊の実情がよくわからないから」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「戦争などが起こった時は危険な仕事だから」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「戦争などが起こった時は危険な仕事だから」を挙げた者の割合は20歳代で高くなっている。(図18,表14-1,表14-2,参考1,参考2)
(2) 外国から侵略された場合の態度
もし日本が外国から侵略された場合,どうするか聞いたところ,「自衛隊に参加して戦う(自衛隊に志願して,自衛官となって戦う)」と答えた者の割合が6.6%,「何らかの方法で自衛隊を支援する(自衛隊に志願しないものの,あらゆる手段で自衛隊の行う作戦などを支援する)」と答えた者の割合が56.6%,「ゲリラ的な抵抗をする(自衛隊には志願や支援しないものの,武力を用いた行動をする)」と答えた者の割合が2.2%,「武力によらない抵抗をする(侵略した外国に対して不服従の態度を取り,協力しない)」と答えた者の割合が18.9%,「一切抵抗しない(侵略した外国の指示に服従し,協力する)」と答えた者の割合が4.8%となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が10.3%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,「何らかの方法で自衛隊を支援する(自衛隊に志願しないものの,あらゆる手段で自衛隊の行う作戦などを支援する)」(49.6%→56.6%)と答えた者の割合が上昇し,「武力によらない抵抗をする(侵略した外国に対して不服従の態度を取り,協力しない)」(23.0%→18.9%)と答えた者の割合が低下している。
地域ブロック別に見ると,「何らかの方法で自衛隊を支援する(自衛隊に志願しないものの,あらゆる手段で自衛隊の行う作戦などを支援する)」を挙げた者の割合は東海で,「武力によらない抵抗をする(侵略した外国に対して不服従の態度を取り,協力しない)」を挙げた者の割合は東山で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「何らかの方法で自衛隊を支援する(自衛隊に志願しないものの,あらゆる手段で自衛隊の行う作戦などを支援する)」を挙げた者の割合は男性で,「武力によらない抵抗をする(侵略した外国に対して不服従の態度を取り,協力しない)」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「武力によらない抵抗をする(侵略した外国に対して不服従の態度を取り,協力しない)」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。(図19,図20,表15-1,表15-2)
前回の調査結果と比較して見ると,「何らかの方法で自衛隊を支援する(自衛隊に志願しないものの,あらゆる手段で自衛隊の行う作戦などを支援する)」(49.6%→56.6%)と答えた者の割合が上昇し,「武力によらない抵抗をする(侵略した外国に対して不服従の態度を取り,協力しない)」(23.0%→18.9%)と答えた者の割合が低下している。
地域ブロック別に見ると,「何らかの方法で自衛隊を支援する(自衛隊に志願しないものの,あらゆる手段で自衛隊の行う作戦などを支援する)」を挙げた者の割合は東海で,「武力によらない抵抗をする(侵略した外国に対して不服従の態度を取り,協力しない)」を挙げた者の割合は東山で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「何らかの方法で自衛隊を支援する(自衛隊に志願しないものの,あらゆる手段で自衛隊の行う作戦などを支援する)」を挙げた者の割合は男性で,「武力によらない抵抗をする(侵略した外国に対して不服従の態度を取り,協力しない)」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「武力によらない抵抗をする(侵略した外国に対して不服従の態度を取り,協力しない)」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。(図19,図20,表15-1,表15-2)
(3) 国を守るという気持ちの教育の必要性
国民が国を守るという気持ちをもっと持つようにするため,教育の場で取り上げる必要があると思うか聞いたところ,「教育の場で取り上げる必要がある」と答えた者の割合が70.0%,「教育の場で取り上げる必要はない」と答えた者の割合が19.3%となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が10.7%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,「教育の場で取り上げる必要はない」(22.5%→19.3%)と答えた者の割合が低下している。
地域ブロック別に見ると,「教育の場で取り上げる必要はない」と答えた者の割合は九州で高くなっている。
性別に見ると,「教育の場で取り上げる必要がある」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「教育の場で取り上げる必要がある」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,「教育の場で取り上げる必要はない」と答えた者の割合は20歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。(図21,図22,表16-1,表16-2)
前回の調査結果と比較して見ると,「教育の場で取り上げる必要はない」(22.5%→19.3%)と答えた者の割合が低下している。
地域ブロック別に見ると,「教育の場で取り上げる必要はない」と答えた者の割合は九州で高くなっている。
性別に見ると,「教育の場で取り上げる必要がある」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「教育の場で取り上げる必要がある」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,「教育の場で取り上げる必要はない」と答えた者の割合は20歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。(図21,図22,表16-1,表16-2)
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