2 調査結果の概要
4.少年非行の防止と立ち直りの支援
(1) 少年非行防止の役割
少年非行を防止するために,特に大きな役割を果たすのはどれか聞いたところ,「家庭」と答えた者の割合が76.4%,「学校」と答えた者の割合が3.7%,「地域社会」と答えた者の割合が12.9%,「警察などの行政機関」と答えた者の割合が5.2%となっている。
性別に見ると,「家庭」と答えた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「家庭」と答えた者の割合は50歳代で高くなっている。(図11,表11)
性別に見ると,「家庭」と答えた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「家庭」と答えた者の割合は50歳代で高くなっている。(図11,表11)
(2) 家庭での対応
少年を非行に走らせないようにするために,それぞれの家庭で,保護者はどのように対応すればよいか聞いたところ,「子どもと話をしたり接する時間を増やす」を挙げた者の割合が67.1%,「褒めるべきことはきちんと褒め,叱るべきことはきちんと叱る」を挙げた者の割合が65.9%と高く,以下,「子どもの気持ちや言い分を聞く」(46.7%),「子育てに責任感を持つなど親としての自覚を持つ」(44.0%),「家族が協力して子育てを行う」(40.8%)などの順となっている。(複数回答,上位5項目)
前回の調査結果と比較して見ると,「子どもと話をしたり接する時間を増やす」(71.6%→67.1%),「家族が協力して子育てを行う」(44.6%→40.8%)を挙げた者の割合が低下している。
性別に見ると,「褒めるべきことはきちんと褒め,叱るべきことはきちんと叱る」,「子どもの気持ちや言い分を聞く」,「家族が協力して子育てを行う」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「子どもと話をしたり接する時間を増やす」,「家族が協力して子育てを行う」を挙げた者の割合は30歳代で,「褒めるべきことはきちんと褒め,叱るべきことはきちんと叱る」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,「子どもの気持ちや言い分を聞く」を挙げた者の割合は30歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。
子どもの有無別に見ると,「子どもと話をしたり接する時間を増やす」,「家族が協力して子育てを行う」を挙げた者の割合は乳幼児,小学生の子どもがいる者で,「褒めるべきことはきちんと褒め,叱るべきことはきちんと叱る」を挙げた者の割合は乳幼児から中学生の子どもがいる者で,「子どもの気持ちや言い分を聞く」を挙げた者の割合は乳幼児から中学生,大学生の子どもがいる者で,それぞれ高くなっている。(図12,表12−1,表12−2,参考)
前回の調査結果と比較して見ると,「子どもと話をしたり接する時間を増やす」(71.6%→67.1%),「家族が協力して子育てを行う」(44.6%→40.8%)を挙げた者の割合が低下している。
性別に見ると,「褒めるべきことはきちんと褒め,叱るべきことはきちんと叱る」,「子どもの気持ちや言い分を聞く」,「家族が協力して子育てを行う」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「子どもと話をしたり接する時間を増やす」,「家族が協力して子育てを行う」を挙げた者の割合は30歳代で,「褒めるべきことはきちんと褒め,叱るべきことはきちんと叱る」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,「子どもの気持ちや言い分を聞く」を挙げた者の割合は30歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。
子どもの有無別に見ると,「子どもと話をしたり接する時間を増やす」,「家族が協力して子育てを行う」を挙げた者の割合は乳幼児,小学生の子どもがいる者で,「褒めるべきことはきちんと褒め,叱るべきことはきちんと叱る」を挙げた者の割合は乳幼児から中学生の子どもがいる者で,「子どもの気持ちや言い分を聞く」を挙げた者の割合は乳幼児から中学生,大学生の子どもがいる者で,それぞれ高くなっている。(図12,表12−1,表12−2,参考)
(3) 学校の対応
児童・生徒を非行に走らせないようにするために,学校ではどのように対応するのがよいと思うか聞いたところ,「児童・生徒に対して毅然とした態度で接する」を挙げた者の割合が51.9%と最も高く,以下,「家庭との連絡を密にする」(39.0%),「児童・生徒一人一人を理解する」(38.9%),「道徳教育など,心の教育の充実を図る」(36.6%),「教員の生徒指導などに関する指導力の向上を図る」(34.6%)などの順となっている。(複数回答,上位5項目)
前回の調査結果と比較して見ると,「児童・生徒に対して毅然とした態度で接する」(40.4%→51.9%)を挙げた者の割合が上昇し,「家庭との連絡を密にする」(43.3%→39.0%),「児童・生徒一人一人を理解する」(44.7%→38.9%),「教員の生徒指導などに関する指導力の向上を図る」(38.5%→34.6%)を挙げた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「児童・生徒に対して毅然とした態度で接する」,「教員の生徒指導などに関する指導力の向上を図る」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「家庭との連絡を密にする」,「児童・生徒一人一人を理解する」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「児童・生徒に対して毅然とした態度で接する」,「家庭との連絡を密にする」を挙げた者の割合は40歳代で,「児童・生徒一人一人を理解する」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「道徳教育など,心の教育の充実を図る」を挙げた者は30歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。
子どもの有無別に見ると,「児童・生徒に対して毅然とした態度で接する」,「家庭との連絡を密にする」を挙げた者の割合は小学生,中学生の子どもがいる者で,「児童・生徒一人一人を理解する」を挙げた者の割合は乳幼児,小学生,大学生の子どもがいる者で,「道徳教育など,心の教育の充実を図る」を挙げた者の割合は乳幼児の子どもがいる者で,それぞれ高くなっている。(図13,表13−1,表13−2)
前回の調査結果と比較して見ると,「児童・生徒に対して毅然とした態度で接する」(40.4%→51.9%)を挙げた者の割合が上昇し,「家庭との連絡を密にする」(43.3%→39.0%),「児童・生徒一人一人を理解する」(44.7%→38.9%),「教員の生徒指導などに関する指導力の向上を図る」(38.5%→34.6%)を挙げた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「児童・生徒に対して毅然とした態度で接する」,「教員の生徒指導などに関する指導力の向上を図る」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「家庭との連絡を密にする」,「児童・生徒一人一人を理解する」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「児童・生徒に対して毅然とした態度で接する」,「家庭との連絡を密にする」を挙げた者の割合は40歳代で,「児童・生徒一人一人を理解する」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「道徳教育など,心の教育の充実を図る」を挙げた者は30歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。
子どもの有無別に見ると,「児童・生徒に対して毅然とした態度で接する」,「家庭との連絡を密にする」を挙げた者の割合は小学生,中学生の子どもがいる者で,「児童・生徒一人一人を理解する」を挙げた者の割合は乳幼児,小学生,大学生の子どもがいる者で,「道徳教育など,心の教育の充実を図る」を挙げた者の割合は乳幼児の子どもがいる者で,それぞれ高くなっている。(図13,表13−1,表13−2)
(4) 地域住民の対応
少年を非行に走らせないようにするために,地域社会の住民はどのように対応するのがよいと思うか聞いたところ,「よその家庭の子どもであっても悪いことをしたときは叱る」を挙げた者の割合が50.2%,「日頃から地域の少年に声を掛ける」を挙げた者の割合が46.9%,「近所付き合いをし,家族同士の交流をする」を挙げた者の割合が45.8%と高く,以下,「少年が遊んだり,スポーツをするなどの様々な体験をする機会を作る」(29.9%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
前回の調査結果と比較して見ると,「少年が遊んだり,スポーツをするなどの様々な体験をする機会を作る」(38.9%→29.9%)を挙げた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「よその家庭の子どもであっても悪いことをしたときは叱る」を挙げた者の割合は町村で,「少年が遊んだり,スポーツをするなどの様々な体験をする機会を作る」を挙げた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「よその家庭の子どもであっても悪いことをしたときは叱る」,「近所付き合いをし,家族同士の交流をする」を挙げた者の割合は30歳代で,「日頃から地域の少年に声を掛ける」を挙げた者の割合は40歳代で,「少年が遊んだり,スポーツをするなどの様々な体験をする機会を作る」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。
子どもの有無別に見ると,「よその家庭の子どもであっても悪いことをしたときは叱る」を挙げた者の割合は小学生,高校生の子どもがいる者で,「日頃から地域の少年に声を掛ける」を挙げた者の割合は小学生から高校生の子どもがいる者で,「近所付き合いをし,家族同士の交流をする」を挙げた者の割合は乳幼児で,「少年が遊んだり,スポーツをするなどの様々な体験をする機会を作る」を挙げた者の割合は乳幼児,小学生の子どもがいる者で,それぞれ高くなっている。(図14,表14−1,表14−2,参考)
前回の調査結果と比較して見ると,「少年が遊んだり,スポーツをするなどの様々な体験をする機会を作る」(38.9%→29.9%)を挙げた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「よその家庭の子どもであっても悪いことをしたときは叱る」を挙げた者の割合は町村で,「少年が遊んだり,スポーツをするなどの様々な体験をする機会を作る」を挙げた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「よその家庭の子どもであっても悪いことをしたときは叱る」,「近所付き合いをし,家族同士の交流をする」を挙げた者の割合は30歳代で,「日頃から地域の少年に声を掛ける」を挙げた者の割合は40歳代で,「少年が遊んだり,スポーツをするなどの様々な体験をする機会を作る」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。
子どもの有無別に見ると,「よその家庭の子どもであっても悪いことをしたときは叱る」を挙げた者の割合は小学生,高校生の子どもがいる者で,「日頃から地域の少年に声を掛ける」を挙げた者の割合は小学生から高校生の子どもがいる者で,「近所付き合いをし,家族同士の交流をする」を挙げた者の割合は乳幼児で,「少年が遊んだり,スポーツをするなどの様々な体験をする機会を作る」を挙げた者の割合は乳幼児,小学生の子どもがいる者で,それぞれ高くなっている。(図14,表14−1,表14−2,参考)
(5) 非行少年の立ち直りに必要なこと
非行を犯して検挙された少年のうち,多くはその非行の程度などから少年院送致などとならずに,地域社会の中で立ち直りを模索しているが,これらの少年を立ち直らせるために,少年に対して,どういうことが特に必要だと思うか聞いたところ,「困ったことを相談できるような人が周りにいるようにする」を挙げた者の割合が52.6%と最も高く,以下,「規則正しい生活を送らせる」(43.4%),「仕事に就かせたり,学校にきちんと通わせたりする」(43.1%),「周りの人が立ち直りや社会復帰について理解を示す」(42.5%),「自分が行った非行を振り返り,被害者の心情などを聞いたうえで被害者の気持ちを考えさせる」(40.7%),「年齢相応の社会的責任をとらせる」(37.4%),「自分が行った非行を振り返り,自分のどのような点に問題があったかを考えさせる」(35.9%)などの順となっている。(複数回答,上位7項目)
前回の調査結果と比較して見ると,「困ったことを相談できるような人が周りにいるようにする」(43.8%→52.6%),「仕事に就かせたり,学校にきちんと通わせたりする」(37.2%→43.1%),「周りの人が立ち直りや社会復帰について理解を示す」(36.0%→42.5%)を挙げた者の割合が上昇し,「年齢相応の社会的責任をとらせる」(45.8%→37.4%)を挙げた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「困ったことを相談できるような人が周りにいるようにする」,「自分が行った非行を振り返り,被害者の心情などを聞いたうえで被害者の気持ちを考えさせる」,「年齢相応の社会的責任をとらせる」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「困ったことを相談できるような人が周りにいるようにする」,「規則正しい生活を送らせる」,「周りの人が立ち直りや社会復帰について理解を示す」,「自分が行った非行を振り返り,被害者の心情などを聞いたうえで被害者の気持ちを考えさせる」,「自分が行った非行を振り返り,自分のどのような点に問題があったかを考えさせる」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「困ったことを相談できるような人が周りにいるようにする」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,「規則正しい生活を送らせる」を挙げた者の割合は30歳代で,「仕事に就かせたり,学校にきちんと通わせたりする」を挙げた者の割合は40歳代で,「周りの人が立ち直りや社会復帰について理解を示す」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「自分が行った非行を振り返り,被害者の心情などを聞いたうえで被害者の気持ちを考えさせる」,「自分が行った非行を振り返り,自分のどのような点に問題があったかを考えさせる」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,「年齢相応の社会的責任をとらせる」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。(図15,表15−1,表15−2,参考)
前回の調査結果と比較して見ると,「困ったことを相談できるような人が周りにいるようにする」(43.8%→52.6%),「仕事に就かせたり,学校にきちんと通わせたりする」(37.2%→43.1%),「周りの人が立ち直りや社会復帰について理解を示す」(36.0%→42.5%)を挙げた者の割合が上昇し,「年齢相応の社会的責任をとらせる」(45.8%→37.4%)を挙げた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「困ったことを相談できるような人が周りにいるようにする」,「自分が行った非行を振り返り,被害者の心情などを聞いたうえで被害者の気持ちを考えさせる」,「年齢相応の社会的責任をとらせる」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「困ったことを相談できるような人が周りにいるようにする」,「規則正しい生活を送らせる」,「周りの人が立ち直りや社会復帰について理解を示す」,「自分が行った非行を振り返り,被害者の心情などを聞いたうえで被害者の気持ちを考えさせる」,「自分が行った非行を振り返り,自分のどのような点に問題があったかを考えさせる」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「困ったことを相談できるような人が周りにいるようにする」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,「規則正しい生活を送らせる」を挙げた者の割合は30歳代で,「仕事に就かせたり,学校にきちんと通わせたりする」を挙げた者の割合は40歳代で,「周りの人が立ち直りや社会復帰について理解を示す」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「自分が行った非行を振り返り,被害者の心情などを聞いたうえで被害者の気持ちを考えさせる」,「自分が行った非行を振り返り,自分のどのような点に問題があったかを考えさせる」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,「年齢相応の社会的責任をとらせる」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。(図15,表15−1,表15−2,参考)
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