2 調査結果の概要
3 年金積立金の運用に対する意識
(1)年金積立金の運用結果の認知度
平成20,21年度の公的年金の積立金の運用結果について,どの程度知っているか聞いたところ,「知っていた」とする者の割合が16.3%(「よく知っていた」2.8%+「ある程度知っていた」13.4%),「知らなかった」とする者の割合が82.5%(「あまり知らなかった」29.3%+「知らなかった」53.2%)となっている。
都市規模別に見ると,「知らなかった」とする者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「知っていた」とする者の割合は男性で,「知らなかった」とする者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「知っていた」とする者の割合は60歳代,70歳以上で,「知らなかった」とする者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図7,表7)
都市規模別に見ると,「知らなかった」とする者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「知っていた」とする者の割合は男性で,「知らなかった」とする者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「知っていた」とする者の割合は60歳代,70歳以上で,「知らなかった」とする者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図7,表7)
(2)個人資産の運用方法の意向
自分自身の金融資産を運用する際に最も重視することはどのようなことか聞いたところ,「現金に換えやすいこと」と答えた者の割合が22.3%,「運用利回りが低くても,運用元本が保証されていること」と答えた者の割合が64.4%,「リスクが高くても,運用利回りがよいこと」と答えた者の割合が5.0%となっている。
都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
性別に見ると,「リスクが高くても,運用利回りがよいこと」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「運用利回りが低くても,運用元本が保証されていること」と答えた者の割合は50歳代で高くなっている。(図8,表8)
都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
性別に見ると,「リスクが高くても,運用利回りがよいこと」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「運用利回りが低くても,運用元本が保証されていること」と答えた者の割合は50歳代で高くなっている。(図8,表8)
(3)年金積立金の運用の考え方についての意向
現在,公的年金の積立金の運用は,四半期や1年といった短期的な運用結果にとらわれることなく,10年や20年といった長期的に安定的な収益を確保することを目指すという考え方に基づいて行っているが,この考え方について,どう思うか聞いたところ,「賛成」とする者の割合が69.4%(「賛成」27.0%+「どちらかといえば賛成」42.5%),「反対」とする者の割合が15.9%(「どちらかといえば反対」11.6%+「反対」4.3%)となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が14.7%となっている。
性別に見ると,「賛成」とする者の割合は男性で,「反対」とする者,「わからない」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「賛成」とする者の割合は40歳代で,「わからない」と答えた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図9,表9)
性別に見ると,「賛成」とする者の割合は男性で,「反対」とする者,「わからない」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「賛成」とする者の割合は40歳代で,「わからない」と答えた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図9,表9)
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