2 調査結果の概要
1.消費者問題に対する現状認識
(1) 消費者問題への関心
この1,2年くらいの間に生じた消費者問題に関心があるか聞いたところ,「ある」と答えた者の割合が82.0%,「ない」と答えた者の割合が15.9%となっている。
性別に見ると,「ある」と答えた者の割合は女性で,「ない」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「ある」と答えた者の割合は40歳代から60歳代で,「ない」と答えた者の割合は20歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図1,表1)
性別に見ると,「ある」と答えた者の割合は女性で,「ない」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「ある」と答えた者の割合は40歳代から60歳代で,「ない」と答えた者の割合は20歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図1,表1)
ア 消費者問題の関心分野
この1,2年くらいの間に生じた消費者問題に関心が「ある」と答えた者(1,519人)に,どの分野の消費者問題に対して関心があるか聞いたところ,「食中毒事故や食品添加物の問題などの食品の安全性について」を挙げた者の割合が88.8%と最も高く,以下,「偽装表示など事業者による商品やサービスに関する偽りの情報について」(70.9%),「強引な勧誘や不正な利殖商法などの悪質商法について」(44.0%),「製品の欠陥により生じる事故について」(38.9%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
都市規模別に見ると,「偽装表示など事業者による商品やサービスに関する偽りの情報について」を挙げた者の割合は町村で高くなっている。
性別に見ると,「食中毒事故や食品添加物の問題などの食品の安全性について」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「製品の欠陥により生じる事故について」を挙げた者の割合は60歳代,70歳以上で高くなっている。(図2,表2)
都市規模別に見ると,「偽装表示など事業者による商品やサービスに関する偽りの情報について」を挙げた者の割合は町村で高くなっている。
性別に見ると,「食中毒事故や食品添加物の問題などの食品の安全性について」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「製品の欠陥により生じる事故について」を挙げた者の割合は60歳代,70歳以上で高くなっている。(図2,表2)
(2) 商品やサービスへの不満
この1,2年くらいの間に購入した商品や利用したサービスに何か不満を持ったことがあるか聞いたところ,「不満を持ったことがある」とする者の割合が29.3%(「商品に不満を持ったことがある」17.9%+「利用したサービスに不満を持ったことがある」5.3%+「商品及び利用したサービスの両方とも不満を持ったことがある」6.1%),「不満を持ったことがない」と答えた者の割合が68.9%となっている。
都市規模別に見ると,「不満を持ったことがある」とする者の割合は大都市で,「不満を持ったことがない」と答えた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「不満を持ったことがある」とする者の割合は女性で,「不満を持ったことがない」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「不満を持ったことがある」とする者の割合は60歳代で,「不満を持ったことがない」と答えた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図3,表3,参考1,参考2,参考3,参考4)
都市規模別に見ると,「不満を持ったことがある」とする者の割合は大都市で,「不満を持ったことがない」と答えた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「不満を持ったことがある」とする者の割合は女性で,「不満を持ったことがない」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「不満を持ったことがある」とする者の割合は60歳代で,「不満を持ったことがない」と答えた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図3,表3,参考1,参考2,参考3,参考4)
ア 商品の不満の内容
この1,2年くらいの間に「商品に不満を持ったことがある」,「商品及び利用したサービスの両方とも不満を持ったことがある」と答えた者(444人)に,商品に不満を持ったことは,どのようなことか聞いたところ,「表示(数量,品質,性能,効能など)に偽りがあったり,不明確だった」を挙げた者の割合が49.1%と最も高く,以下,「食品で変質,腐敗など安全性,衛生上に問題があった」(37.2%),「製品で破損,欠陥があるなど安全性,耐久性に問題があった」(28.2%)などの順となっている。(複数回答,上位3項目)
性別に見ると,「食品で変質,腐敗など安全性,衛生上に問題があった」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。(図4,表4,参考)
性別に見ると,「食品で変質,腐敗など安全性,衛生上に問題があった」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。(図4,表4,参考)
イ サービスの不満の内容
この1,2年くらいの間に「利用したサービスに不満を持ったことがある」,「商品及び利用したサービスの両方とも不満を持ったことがある」と答えた者(212人)に,利用したサービスに不満を持ったことは,どのようなことか聞いたところ,「表示に偽りがあったり,不明確だった」を挙げた者の割合が45.3%と最も高く,以下,「事前に知らされていない費用・負担が発生した」(26.4%)などの順となっている。(複数回答,上位2項目)(図5,表5,参考)
ウ 不満の際の相談の有無
この1,2年くらいの間に「商品に不満を持ったことがある」,「利用したサービスに不満を持ったことがある」,「商品及び利用したサービスの両方とも不満を持ったことがある」と答えた者(543人)に,不満を持った際,どこかに相談したか聞いたところ,「相談した」と答えた者の割合が22.5%,「相談しなかった」と答えた者の割合が74.8%となっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。(図6,表6)
性別に見ると,大きな差異は見られない。(図6,表6)
エ 不満の相談先
不満を持った際,「相談した」と答えた者(122人)に,どこに相談したか聞いたところ,「購入先,利用先,勧誘員」を挙げた者の割合が73.0%と最も高く,以下,「メーカー」(22.1%)などの順となっている。(複数回答,上位2項目)(図7,表7,参考)
オ 不満を相談しなかった理由
不満を持った際,「相談しなかった」と答えた者(406人)に,なぜ相談しなかったのか聞いたところ,「相談するほどのことではなかったから」を挙げた者の割合が42.9%,「面倒だから」を挙げた者の割合が37.9%と高く,以下,「相談しても解決しないと思ったから」(24.1%),「時間がかかるから」(17.2%),「どこに相談したらよいのかわからなかったから」(14.5%)などの順となっている。(複数回答,上位5項目)
前回の調査結果(平成10年1月調査)と比較してみると,「面倒だから」(47.7%→37.9%)を挙げた者の割合が低下し,「時間がかかるから」(11.0%→17.2%)を挙げた者の割合が上昇している。
性別に見ると,大きな差異は見られない。(図8,表8,参考)
前回の調査結果(平成10年1月調査)と比較してみると,「面倒だから」(47.7%→37.9%)を挙げた者の割合が低下し,「時間がかかるから」(11.0%→17.2%)を挙げた者の割合が上昇している。
性別に見ると,大きな差異は見られない。(図8,表8,参考)
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