2 調査結果の概要
2.個人情報保護に関する意識と評価
(1) 個人情報の取扱いに対する不安
民間事業者や行政機関は,いろいろな個人情報を取り扱っているが,安全管理などに不安を感じることがあるか聞いたところ,結果は以下のとおりとなっている。
ア 情報漏えい
「安全管理が十分でないため,自分の個人情報が漏れているのではないか」と不安を感じることがあるか聞いたところ,「感じる」とする者の割合が71.1%(「強く感じる」29.3%+「ある程度感じる」41.9%),「感じない」とする者の割合が27.4%(「あまり感じない」19.2%+「ほとんど感じない」8.3%)となっている。
性別に見ると,「感じる」とする者の割合は女性で,「感じない」とする者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。(図11,表11)
性別に見ると,「感じる」とする者の割合は女性で,「感じない」とする者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。(図11,表11)
イ 目的外の利用
「自分の個人情報が自分の予期しない目的で利用されているのではないか」と不安に感じることがあるか聞いたところ,「感じる」とする者の割合が69.6%(「強く感じる」28.8%+「ある程度感じる」40.8%),「感じない」とする者の割合が28.5%(「あまり感じない」20.1%+「ほとんど感じない」8.4%)となっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「感じる」とする者の割合は20歳代から50歳代で,「感じない」とする者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図12,表12,参考)
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「感じる」とする者の割合は20歳代から50歳代で,「感じない」とする者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図12,表12,参考)
ウ 第三者への提供
「自分の個人情報が知らないうちに他人に提供されているのではないか」と不安に感じることがあるか聞いたところ,「感じる」とする者の割合が72.6%(「強く感じる」32.1%+「ある程度感じる」40.4%),「感じない」とする者の割合が26.0%(「あまり感じない」17.2%+「ほとんど感じない」8.8%)となっている。
都市規模別に見ると,「感じない」とする者の割合は町村で高くなっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。(図13,表13,参考)
都市規模別に見ると,「感じない」とする者の割合は町村で高くなっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。(図13,表13,参考)
エ 知らぬ間の取得
「自分の知らない間に個人情報が集められているのではないか」と不安に感じることがあるか聞いたところ,「感じる」とする者の割合が69.8%(「強く感じる」30.1%+「ある程度感じる」39.7%),「感じない」とする者の割合が28.4%(「あまり感じない」19.7%+「ほとんど感じない」8.7%)となっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「感じる」とする者の割合は30歳代から50歳代で,「感じない」とする者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図14,表14,参考)
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「感じる」とする者の割合は30歳代から50歳代で,「感じない」とする者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図14,表14,参考)
(2) 他人に知られたくない個人情報
他人に知られたくない個人情報を挙げてもらったところ,「銀行口座番号,クレジットカード番号,取引履歴」を挙げた者の割合が88.7%と最も高く,以下,「年間収入,財産状態,納税額など」(74.2%)などの順となっている。(複数回答,上位2項目)
年齢別に見ると,「銀行口座番号,クレジットカード番号,取引履歴」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「年間収入,財産状態,納税額など」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。(図15,表15,参考)
年齢別に見ると,「銀行口座番号,クレジットカード番号,取引履歴」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「年間収入,財産状態,納税額など」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。(図15,表15,参考)
(3) コンピュータを利用した個人情報の取扱いへの配慮
銀行,保険会社,クレジット(信用販売)会社,医療機関などの民間事業者がコンピュータを利用して個人情報を取り扱っているが,こうした事業者は,コンピュータで処理する個人情報の保護について,どの程度配慮していると思うか聞いたところ,「配慮していると思う」とする者の割合が64.9%(「十分配慮していると思う」9.5%+「ある程度配慮していると思う」55.4%),「配慮していないと思う」とする者の割合が27.7%(「あまり配慮していないと思う」23.0%+「ほとんど(全く)配慮していないと思う」4.7%)となっている。
都市規模別に見ると,「配慮していないと思う」とする者の割合は大都市で高くなっている。
年齢別に見ると,「配慮していると思う」とする者の割合は20歳代から40歳代で,「配慮していないと思う」とする者の割合は50歳代で,それぞれ高くなっている。(図16,表16,参考)
都市規模別に見ると,「配慮していないと思う」とする者の割合は大都市で高くなっている。
年齢別に見ると,「配慮していると思う」とする者の割合は20歳代から40歳代で,「配慮していないと思う」とする者の割合は50歳代で,それぞれ高くなっている。(図16,表16,参考)
(4) 防災・防犯のための個人情報の共有・活用
地方公共団体が保有する高齢者や障害者の情報を,防災や防犯のために,他の部局や自主防災・防犯組織といった関係団体と共有することを,どのように考えるか聞いたところ,「防災,防犯のためであれば,積極的に個人情報を共有・活用すべき」と答えた者の割合は29.3%,「防災,防犯のためであれば,必要最小限の範囲で個人情報を共有・活用してもよい」と答えた者の割合は59.5%,「防災,防犯のためであっても,個人情報を共有・活用しない方がよい」と答えた者の割合は6.8%となっている。
性別に見ると,「防災,防犯のためであれば,積極的に個人情報を共有・活用すべき」と答えた者の割合は男性で,「防災,防犯のためであれば,必要最小限の範囲で個人情報を共有・活用してもよい」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「防災,防犯のためであれば,必要最小限の範囲で個人情報を共有・活用してもよい」と答えた者の割合は20歳代,40歳代で高くなっている。(図17,表17)
性別に見ると,「防災,防犯のためであれば,積極的に個人情報を共有・活用すべき」と答えた者の割合は男性で,「防災,防犯のためであれば,必要最小限の範囲で個人情報を共有・活用してもよい」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「防災,防犯のためであれば,必要最小限の範囲で個人情報を共有・活用してもよい」と答えた者の割合は20歳代,40歳代で高くなっている。(図17,表17)
(5) 不適正な取扱いを受けた経験
最近,自分の個人情報が漏れたり,同意していないのに他人に提供されたといったように,自分の個人情報を不適正に取り扱われたと感じたことはあるか聞いたところ,「不適正な取扱いを受けたことがある」とする者の割合が33.1%,「不適正な取扱いは受けたことはない」と答えた者の割合が64.4%となっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「不適正な取扱いを受けたことがある」とする者の割合は40歳代で,「不適正な取扱いを受けたことがない」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
「不適正な取扱いを受けたことがある」とする者(600人)の内訳を見ると,「行政機関から不適正な取扱いを受けたことがある」を挙げた者の割合が5.0%,「民間の事業者から不適正な取扱いを受けたことがある」を挙げた者の割合が28.9%となっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「民間の事業者から不適正な取扱いを受けたことがある」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で高くなっている。(図18,表18,参考1,参考2)
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「不適正な取扱いを受けたことがある」とする者の割合は40歳代で,「不適正な取扱いを受けたことがない」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
「不適正な取扱いを受けたことがある」とする者(600人)の内訳を見ると,「行政機関から不適正な取扱いを受けたことがある」を挙げた者の割合が5.0%,「民間の事業者から不適正な取扱いを受けたことがある」を挙げた者の割合が28.9%となっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「民間の事業者から不適正な取扱いを受けたことがある」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で高くなっている。(図18,表18,参考1,参考2)
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