2 調査結果の概要
5.非行少年の立直り
(1) 非行少年の立直りに必要なこと
非行を犯して検挙された少年のうち,多くはその非行の程度などから少年院送致などとならずに,地域社会の中で立直りを模索しているが,これらの少年を立直らせるために,少年に対しては,どういうことが特に必要だと思うか聞いたところ,「年齢相応の社会的責任をとらせる」を挙げた者の割合が45.8%,「困ったことを相談できるような人が周りにいるようにする」を挙げた者の割合が43.8%,「規則正しい生活を送らせる」を挙げた者の割合が42.5%,「自分が行った非行を振り返り,被害者の心情等を聞いたうえで被害者の気持ちを考えさせる」を挙げた者の割合が40.0%,「仕事に就かせたり,学校にきちんと通わせたりする」を挙げた者の割合が37.2%,「自分が行った非行を振り返り,自分のどのような点に問題があったかを考えさせる」を挙げた者の割合が36.8%,「周りの人が非行少年の立直りや社会復帰について理解を示す」を挙げた者の割合が36.0%,「社会奉仕体験活動など様々な経験をさせ,視野を広めさせる」を挙げた者の割合が35.2%などの順となっている。(複数回答,上位8項目)
都市規模別に見ると,「困ったことを相談できるような人が周りにいるようにする」,「自分が行った非行を振り返り,被害者の心情等を聞いたうえで被害者の気持ちを考えさせる」を挙げた者の割合は中都市で,「規則正しい生活を送らせる」,「自分が行った非行を振り返り,自分のどのような点に問題があったかを考えさせる」を挙げた者の割合は小都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「困ったことを相談できるような人が周りにいるようにする」,「規則正しい生活を送らせる」,「自分が行った非行を振り返り,被害者の心情等を聞いたうえで被害者の気持ちを考えさせる」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「年齢相応の社会的責任をとらせる」を挙げた者の割合は40歳代で,「困ったことを相談できるような人が周りにいるようにする」を挙げた者の割合は20歳代,40歳代で,「規則正しい生活を送らせる」を挙げた者の割合は50歳代で,「自分が行った非行を振り返り,被害者の心情等を聞いたうえで被害者の気持ちを考えさせる」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,「自分が行った非行を振り返り,自分のどのような点に問題があったかを考えさせる」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「社会奉仕体験活動など様々な経験をさせ,視野を広めさせる」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。
子どもの有無別に見ると,「困ったことを相談できるような人が周りにいるようにする」,「周りの人が非行少年の立直りや社会復帰について理解を示す」を挙げた者の割合は学生がいる者で,「自分が行った非行を振り返り,被害者の心情等を聞いたうえで被害者の気持ちを考えさせる」を挙げた者の割合は乳幼児がいる者,学生がいる者で,「自分が行った非行を振り返り,自分のどのような点に問題があったかを考えさせる」を挙げた者の割合は乳幼児がいる者で,「社会奉仕体験活動など様々な経験をさせ,視野を広めさせる」を挙げた者の割合は学生がいる者,子どもはいない者で,それぞれ高くなっている。(図15,表15,参考表)
都市規模別に見ると,「困ったことを相談できるような人が周りにいるようにする」,「自分が行った非行を振り返り,被害者の心情等を聞いたうえで被害者の気持ちを考えさせる」を挙げた者の割合は中都市で,「規則正しい生活を送らせる」,「自分が行った非行を振り返り,自分のどのような点に問題があったかを考えさせる」を挙げた者の割合は小都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「困ったことを相談できるような人が周りにいるようにする」,「規則正しい生活を送らせる」,「自分が行った非行を振り返り,被害者の心情等を聞いたうえで被害者の気持ちを考えさせる」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「年齢相応の社会的責任をとらせる」を挙げた者の割合は40歳代で,「困ったことを相談できるような人が周りにいるようにする」を挙げた者の割合は20歳代,40歳代で,「規則正しい生活を送らせる」を挙げた者の割合は50歳代で,「自分が行った非行を振り返り,被害者の心情等を聞いたうえで被害者の気持ちを考えさせる」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,「自分が行った非行を振り返り,自分のどのような点に問題があったかを考えさせる」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「社会奉仕体験活動など様々な経験をさせ,視野を広めさせる」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。
子どもの有無別に見ると,「困ったことを相談できるような人が周りにいるようにする」,「周りの人が非行少年の立直りや社会復帰について理解を示す」を挙げた者の割合は学生がいる者で,「自分が行った非行を振り返り,被害者の心情等を聞いたうえで被害者の気持ちを考えさせる」を挙げた者の割合は乳幼児がいる者,学生がいる者で,「自分が行った非行を振り返り,自分のどのような点に問題があったかを考えさせる」を挙げた者の割合は乳幼児がいる者で,「社会奉仕体験活動など様々な経験をさせ,視野を広めさせる」を挙げた者の割合は学生がいる者,子どもはいない者で,それぞれ高くなっている。(図15,表15,参考表)
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