2 調査結果の概要
- 婚姻による名字(姓)の変更に対する意識
婚姻によって,ご自分の名字(姓)が相手の名字(姓)に変わったとした場合,そのことについて,どのような感じを持つと思うか聞いたところ,「名字(姓)が変わったことで,新たな人生が始まるような喜びを感じると思う」を挙げた者の割合が42.8%と最も高く,以下,「相手と一体となったような喜びを感じると思う」(26.8%),「名字(姓)が変わったことに違和感を持つと思う」(24.7%),「何も感じないと思う」(21.6%)などの順となっている。(複数回答)
前回の調査結果と比較して見ると,「名字(姓)が変わったことに違和感を持つと思う」(19.0%→24.7%)を挙げた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「名字(姓)が変わったことで,新たな人生が始まるような喜びを感じると思う」を挙げた者の割合は中都市で,「名字(姓)が変わったことに違和感を持つと思う」を挙げた者の割合は大都市,中都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「名字(姓)が変わったことで,新たな人生が始まるような喜びを感じると思う」,「相手と一体となったような喜びを感じると思う」を挙げた者の割合は女性で,「名字(姓)が変わったことに違和感を持つと思う」,「何も感じないと思う」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。(図7,表7)(1) 婚姻による名字(姓)の変更と自己喪失感 「今までの自分が失われてしまったような感じを持つと思う」を挙げた者以外の者(3,204人)に,自分以外の人の中には,婚姻によって名字(姓)を変えると,今までの自分が失われてしまったような感じを持つ人もいると思うか聞いたところ,「そのような感じを持つ人がいると思う」と答えた者の割合が45.7%,「そのような感じを持つ人はいないと思う」と答えた者の割合が43.9%となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が10.4%となっている。 前回の調査結果と比較して見ると,「そのような感じを持つ人がいると思う」(36.7%→45.7%)と答えた者の割合が上昇している。 性別に見ると,大きな差異は見られない。 性・年齢別に見ると,「そのような感じを持つ人がいると思う」と答えた者の割合は男女とも20歳代,30歳代で,「そのような感じを持つ人はいないと思う」と答えた者の割合は女性の60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図8,表8) (2) 自己喪失感に対する考え方 「今までの自分が失われてしまったような感じを持つと思う」を挙げた者と「そのような感じを持つ人がいると思う」と答えた者(合計1,728人)に,婚姻によって名字(姓)が変わると,今までの自分が失われてしまったような感じを持つ人がいるとして,そのことについて,どのように思うか聞いたところ,「婚姻をする以上,そのような感じを持つことがあっても仕方がない」と答えた者の割合が38.9%,「婚姻をしても,そのような感じを持つことがないようにした方がよい」と答えた者の割合が38.3%,「どちらともいえない」と答えた者の割合が20.8%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,「婚姻をする以上,そのような感じを持つことがあっても仕方がない」(43.4%→38.9%)と答えた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「婚姻をしても,そのような感じを持つことがないようにした方がよい」と答えた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「どちらともいえない」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「どちらともいえない」と答えた者の割合は60歳代で高くなっている。(図9,表9)
目次 | 戻る | 次へ