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3ページ目-社会意識に関する世論調査(平成12年12月調査)

2001年3月19日掲載

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2 調査結果の概要


  1. 国に対する意識について

    (1) 国を愛する気持ちの程度
     自分は,他の人と比べて,「国を愛する」という気持ちは強い方だと思うか,それとも弱い方だと思うか聞いたところ,「強い」とする者の割合が46.4%(「非常に強い」12.6%+「どちらかと言えば強い」33.8%),「弱い」とする者の割合が11.3%(「どちらかと言えば弱い」9.9%+「非常に弱い(全くない)」1.4%),「どちらとも言えない(わからない)」と答えた者の割合が42.3%となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,「強い」(50.0%→46.4%)とする者の割合が低下し,「どちらとも言えない(わからない)」(38.8%→42.3%)と答えた者の割合が上昇している。( 図9
     都市規模別に見ると,「弱い」とする者の割合は大都市で高くなっている。
     性別に見ると,「強い」,「弱い」とする者の割合は男性で,「どちらとも言えない(わからない)」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「強い」とする者の割合は男性の50歳代から70歳以上及び女性の60歳代,70歳以上で,「弱い」とする者の割合は男女共に20歳代,30歳代で,「どちらとも言えない(わからない)」と答えた者の割合は男性の20歳代,40歳代及び女性の20歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。(表9

    (2) 国を愛する気持ちを育てる必要性
     今後,国民の間に「国を愛する」という気持ちをもっと育てる必要があると思うか聞いたところ,「そう思う」と答えた者の割合が74.6%,「そうは思わない」と答えた者の割合が12.1%となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が13.3%となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。(図10)(参考図
     都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
     性別に見ると,「そうは思わない」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「そう思う」と答えた者の割合は男女共に50歳代から70歳以上で,「そうは思わない」と答えた者の割合は男性の20歳代から40歳代及び女性の20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(表10

    (3) 日本の誇り
     日本の国や国民について,誇りに思うことはどんなことか聞いたところ,「長い歴史と伝統」を挙げた者の割合が37.4%,「美しい自然」を挙げた者の割合が36.2%と高く,以下,「すぐれた文化や芸術」(34.1%),「治安のよさ」(30.0%),「国民の勤勉さ,才能」(25.5%),「自由で平和な社会」(22.0%)などの順となっている。(複数回答)
     前回の調査結果と比較して見ると,「治安のよさ」(38.7%→30.0%),「国民の勤勉さ,才能」(28.8%→25.5%)を挙げた者の割合が低下している。(図11
     都市規模別に見ると,「すぐれた文化や芸術」,「国民の勤勉さ,才能」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
     性別に見ると,「美しい自然」,「すぐれた文化や芸術」を挙げた者の割合は女性で,「治安のよさ」,「国民の勤勉さ,才能」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「美しい自然」を挙げた者の割合は女性の40歳代から60歳代で,「すぐれた文化や芸術」を挙げた者の割合は女性の30歳代,40歳代で,「治安のよさ」を挙げた者の割合は男性の20歳代から50歳代及び女性の20歳代で,「国民の勤勉さ,才能」を挙げた者の割合は男性の30歳代から60歳代で,「自由で平和な社会」を挙げた者の割合は女性の40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。(表11

    (4) 現在の日本のイメージ
    現在の日本はどのような国だと思うか8つの項目について聞いた結果は,図12のとおりである。

    ア 平和主義を貫いている
     「平和主義を貫いている」について聞いたところ,「そう思う」とする者の割合が80.2%(「そう思う」28.3%+「ある程度そう思う」51.8%),「そうは思わない」とする者の割合が16.2%(「あまりそうは思わない」12.5%+「そうは思わない」3.7%)となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,「そう思う」(77.9%→80.2%)とする者の割合が上昇し,「そうは思わない」(18.2%→16.2%)とする者の割合が低下している。(図13
     性別に見ると,「そう思う」とする者の割合は男性で高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「そう思う」とする者の割合は男女共に30歳代,40歳代で,「そうは思わない」とする者の割合は女性の50歳代,60歳代で,それぞれ高くなっている。(表12

    イ 高い経済力を持っている
     「高い経済力を持っている」について聞いたところ,「そう思う」とする者の割合が62.0%(「そう思う」19.8%+「ある程度そう思う」42.1%),「そうは思わない」とする者の割合が33.9%(「あまりそうは思わない」26.8%+「そうは思わない」7.1%)となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,「そうは思わない」(35.5%→33.9%)とする者の割合が低下している。(図14
     都市規模別に見ると,「そう思う」とする者の割合は大都市で,「そうは思わない」とする者の割合は中都市で,それぞれ高くなっている。
     性別に見ると,「そう思う」とする者の割合は男性で,「そうは思わない」とする者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「そう思う」とする者の割合は男性の20歳代から50歳代で,「そうは思わない」とする者の割合は女性の50歳代,60歳代で,それぞれ高くなっている。(表13

    ウ 国民の生活が豊かである
     「国民の生活が豊かである」について聞いたところ,「そう思う」とする者の割合が52.5%(「そう思う」13.0%+「ある程度そう思う」39.5%),「そうは思わない」とする者の割合が45.4%(「あまりそうは思わない」33.4%+「そうは思わない」12.0%)となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。(図15
     都市規模別に見ると,「そうは思わない」とする者の割合は中都市で高くなっている。
     性別に見ると,大きな差異は見られない。
     性・年齢別に見ると,「そう思う」とする者の割合は男女共に20歳代で,「そうは思わない」とする者の割合は男性の50歳代及び女性の50歳代,60歳代で,それぞれ高くなっている。(表14

    エ 福祉が充実している
     「福祉が充実している」について聞いたところ,「そう思う」とする者の割合が35.9%(「そう思う」5.5%+「ある程度そう思う」30.4%),「そうは思わない」とする者の割合が61.1%(「あまりそうは思わない」42.3%+「そうは思わない」18.8%)となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。(図16
     性別に見ると,大きな差異は見られない。
     性・年齢別に見ると,「そう思う」とする者の割合は男性の70歳以上及び女性の60歳代,70歳以上で,「そうは思わない」とする者の割合は男性の30歳代,40歳代及び女性の20歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。(表15

    オ 科学技術が進んでいる
     「科学技術が進んでいる」について聞いたところ,「そう思う」とする者の割合が78.3%(「そう思う」27.4%+「ある程度そう思う」50.9%),「そうは思わない」とする者の割合が15.3%(「あまりそうは思わない」12.5%+「そうは思わない」2.8%)となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると, 「そう思う」(80.6%→78.3%)とする者の割合が低下し,「そうは思わない」(13.3%→15.3%)とする者の割合が上昇している。(図17
     都市規模別に見ると,「そう思う」とする者の割合は大都市で高くなっている。
     性別に見ると,「そう思う」とする者の割合は男性で高くなっている。(表16

    カ すぐれた文化や芸術を持っている
     「すぐれた文化や芸術を持っている」について聞いたところ,「そう思う」とする者の割合が82.4%(「そう思う」33.1%+「ある程度そう思う」49.3%),「そうは思わない」とする者の割合が12.7%(「あまりそうは思わない」10.8%+「そうは思わない」1.9%)となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。(図18
     都市規模別に見ると,「そう思う」とする者の割合は大都市で高くなっている。
     性別に見ると,「そう思う」とする者の割合は女性で,「そうは思わない」とする者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「そう思う」とする者の割合は女性の30歳代,40歳代で,「そうは思わない」とする者の割合は男性の20歳代,30歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。(表17

    キ 個人の自由や権利が保障されている
     「個人の自由や権利が保障されている」について聞いたところ,「そう思う」とする者の割合が64.3%(「そう思う」14.7%+「ある程度そう思う」49.6%),「そうは思わない」とする者の割合が30.8%(「あまりそうは思わない」24.3%+「そうは思わない」6.5%)となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。(図19
     都市規模別に見ると,「そうは思わない」とする者の割合は大都市で高くなっている。
     性別に見ると,「そう思う」とする者の割合は男性で,「そうは思わない」とする者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「そう思う」とする者の割合は男性の40歳代から60歳代及び女性の40歳代で,「そうは思わない」とする者の割合は男性の20歳代及び女性の20歳代,30歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。(表18

    ク 国際的に評価されている
     「国際的に評価されている」について聞いたところ,「そう思う」とする者の割合が44.0%(「そう思う」8.5%+「ある程度そう思う」35.5%),「そうは思わない」とする者の割合が47.1%(「あまりそうは思わない」34.1%+「そうは思わない」13.0%)となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。(図20
     都市規模別に見ると,「そうは思わない」とする者の割合は大都市で高くなっている。
     性別に見ると,「そう思う」とする者の割合は女性で,「そうは思わない」とする者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「そう思う」とする者の割合は男性の70歳以上及び女性の40歳代で,「そうは思わない」とする者の割合は男性の20歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。(表19

    (5) 日本の向かっている方向

    ア 良い方向に向かっている分野
     現在の日本の状況について,良い方向に向かっていると思われる分野について聞いたところ,「通信・運輸」を挙げた者の割合が25.3%と最も高く,以下,「医療・福祉」(23.5%),「科学技術」(19.0%),「国際化」(15.6%),「食糧」(12.2%)などの順となっている。なお,「ない,わからない」と答えた者の割合が28.8%となっている。(複数回答)
     前回の調査結果と比較して見ると,「通信・運輸」(21.0%→25.3%),「食糧」(10.1%→12.2%)を挙げた者の割合が上昇し,「科学技術」(20.4%→19.0%)を挙げた者の割合が低下している。(図21
     都市規模別に見ると,「医療・福祉」を挙げた者の割合は小都市,町村で,「科学技術」を挙げた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
     性別に見ると,「通信・運輸」,「科学技術」を挙げた者の割合は男性で,「医療・福祉」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「通信・運輸」を挙げた者の割合は男性の20歳代,30歳代及び女性の30歳代で,「科学技術」を挙げた者の割合は男性の20歳代から40歳代で,「国際化」を挙げた者の割合は男性の20歳代,30歳代及び女性の20歳代から40歳代で,「食糧」を挙げた者の割合は女性の60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(表20

    イ 悪い方向に向かっている分野
     現在の日本の状況について,悪い方向に向かっていると思う分野について聞いたところ,「景気」を挙げた者の割合が46.9%と最も高く,以下,「雇用・労働条件」(43.0%),「自然環境」(37.2%),「国の財政」(36.1%),「社会風潮」(29.0%)などの順となっている。(複数回答)
     前回の調査結果と比較して見ると,「景気」(64.0%→46.9%),「雇用・労働条件」(48.8%→43.0%),「自然環境」(43.5%→37.2%),「国の財政」(41.5%→36.1%)を挙げた者の割合が低下している。(図22
     都市規模別に見ると,「景気」を挙げた者の割合は中都市で,「自然環境」,「社会風潮」を挙げた者の割合は大都市で,「国の財政」を挙げた者の割合は大都市,中都市で,それぞれ高くなっている。
     性別に見ると,「景気」を挙げた者の割合は女性で,「雇用・労働条件」,「国の財政」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「景気」を挙げた者の割合は男性の50歳代及び女性の40歳代,50歳代で,「雇用・労働条件」を挙げた者の割合は男性の30歳代から50歳代で,「自然環境」を挙げた者の割合は男性の20歳代,40歳代及び女性の30歳代,40歳代で,「国の財政」を挙げた者の割合は男性の20歳代から50歳代で,「社会風潮」を挙げた者の割合は男性の40歳代及び女性の40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。(表21


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