2 調査結果の概要
- 日本と諸外国との関係について
(1) 日本とアメリカ
ア アメリカ(合衆国)に対する親近感
イ 現在の日本とアメリカ(合衆国)との関係
アメリカ(合衆国)に親しみを感じるかどうか聞いたところ,「親しみを感じる」とする者の割合が73.8%(「親しみを感じる」33.8%+「どちらかというと親しみを感じる」40.0%),「親しみを感じない」とする者の割合が22.7%(「どちらかというと親しみを感じない」13.0%+「親しみを感じない」9.7%)となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。(図20,図21)性別に見ると,「親しみを感じる」とする者の割合は,男性で,「親しみを感じない」とする者の割合は,女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「親しみを感じる」とする者の割合は,40歳代で高くなっている。(表18)
現在の日本とアメリカ(合衆国)との関係は全体として良好だと思うか聞いたところ,「良好だと思う」とする者の割合が76.0%(「良好だと思う」21.2%+「まあ良好だと思う」54.8%),「良好だと思わない」とする者の割合が16.0%(「あまり良好だと思わない」13.0%+「良好だと思わない」3.0%)となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
性別に見ると,「良好だと思う」とする者の割合は,男性で,「良好だと思わない」とする者の割合は,女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,大きな差異は見られない。(図22,図22参考,表19) ウ 日米経済関係についての意見
金融問題などの日本経済の状況や市場開放などの日米経済関係に関するアメリカの対応についての意見を聞いたところ,「アメリカの対応にも理がある」と答えた者の割合が29.0%,「アメリカは感情的な対応をしている」と答えた者の割合が32.4%となっている。なお,「どちらともいえない」と答えた者の割合は17.1%,「わからない」と答えた者の割合は21.5%となっている。
性別に見ると,「アメリカの対応にも理がある」と「アメリカは感情的な対応をしている」と答えた者の割合は,男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「アメリカの対応にも理がある」と答えた者の割合は,20歳代から40歳代で,「アメリカは感情的な対応をしている」と答えた者の割合は,50歳代で,それぞれ高くなっている。(図23,図23参考,表20)ア ロシアに対する親近感
イ 現在の日本とロシアとの関係
ロシアに親しみを感じるかどうか聞いたところ,「親しみを感じる」とする者の割合が14.2%(「親しみを感じる」2.6%+「どちらかというと親しみを感じる」11.7%),「親しみを感じない」とする者の割合が81.1%(「どちらかというと親しみを感じない」40.5%+「親しみを感じない」40.6%)となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。(図24,図25)
性別に見ると,「親しみを感じる」とする者の割合は,男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「親しみを感じない」とする者の割合は,30歳代で高くなっている。(表21)
現在の日本とロシアとの関係は全体として良好だと思うか聞いたところ,「良好だと思う」とする者の割合が17.8%(「良好だと思う」0.9%+「まあ良好だと思う」16.8%),「良好だと思わない」とする者の割合が69.3%(「あまり良好だと思わない」40.4%+「良好だと思わない」28.9 %)となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,「良好だと思う」(21.6%→17.8%)とする者の割合が低下している。(図26,図27)
性別に見ると,「良好だと思わない」とする者の割合は,男性で高くなっている。
年齢別に見ると「良好だと思う」とする者の割合は,20歳代で高くなっている。(表22)ア 中国に対する親近感
イ 現在の日本と中国との関係
中国に親しみを感じるかどうか聞いたところ,「親しみを感じる」とする者の割合が48.8%(「親しみを感じる」12.3%+「どちらかというと親しみを感じる」36.5%),「親しみを感じない」とする者の割合が47.2%(「どちらかというと親しみを感じない」28.5%+「親しみを感じない」18.7%)となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。(図28,図29)
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,大きな差異は見られない。(表23)
現在の日本と中国との関係は全体として良好だと思うか聞いたところ,「良好だと思う」とする者の割合が42.5%(「良好だと思う」4.4%+「まあ良好だと思う」38.1%),「良好だと思わない」とする者の割合が45.6%(「あまり良好だと思わない」32.7%+「良好だと思わない」12.9 %)となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。(図30,図31)
性別に見ると,「良好だと思わない」とする者の割合は,男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「良好だと思う」とする者の割合は,20歳代で, 「良好だと思わない」とする者の割合は,30歳代で,それぞれ高くなっている。(表24)ア 韓国に対する親近感
韓国に親しみを感じるかどうか聞いたところ,「親しみを感じる」とする者の割合が51.4%(「親しみを感じる」14.8%+「どちらかというと親しみを感じる」36.6%),「親しみを感じない」とする者の割合が44.0%(「どちらかというと親しみを感じない」25.5%+「親しみを感じない」18.6%)となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,「親しみを感じる」(48.3%→51.4%)とする者の割合が上昇している。(図32,図33)
性別に見ると,「親しみを感じる」とする者の割合は,男性で,「親しみを感じない」とする者の割合は,女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「親しみを感じる」とする者の割合は,20歳代で高くなっている。(表25) イ 現在の日本と韓国との関係
現在の日本と韓国との関係は全体として良好だと思うか聞いたところ,「良好だと思う」とする者の割合が51.4%(「良好だと思う」7.8%+「まあ良好だと思う」43.7%),「良好だと思わない」とする者の割合が36.6%(「あまり良好だと思わない」26.4%+「良好だと思わない」10.2 %)となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。(図34,図35)
性別に見ると,「良好だと思う」とする者の割合は,男性で,「良好だと思わない」とする者の割合は,女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「良好だと思わない」とする者の割合は,30歳代と40歳代で,それぞれ高くなっている。(表26)ア 北朝鮮への関心度
イ 北朝鮮への関心事項
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)のことについて,どの程度関心があるか聞いたところ,「関心がある」とする者の割合が62.9%(「非常に関心がある」16.6%+「ある程度関心がある」46.4%),「関心がない」とする者の割合が35.1%(「あまり関心がない」24.8%+「まったく関心がない」10.3 %)となっている。
性別に見ると,「関心がある」とする者の割合は,男性で,「関心がない」とする者の割合は,女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「関心がある」とする者の割合は,40歳代で,「関心がない」とする者の割合は,20歳代と30歳代で,それぞれ高くなっている。(図36,表27)
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)のことについて「関心がある」とする者(1,326人)に,関心があるのは,どのようなことか聞いたところ,「日本人拉致問題」を挙げた者の割合が68.6%と最も高く,以下「ミサイル問題」(52.1%),「食糧支援問題」(50.5%),「南北問題」(47.9%),「核開発問題」(39.3%)などの順となっている。(図37)
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると, 「日本人拉致問題」を挙げた者の割合は,60歳代で,「ミサイル問題」を挙げた者の割合は,50歳代で,「南北問題」を挙げた者の割合は,30歳代と40歳代で,「核開発問題」を挙げた者の割合は,20歳代と30歳代で,それぞれ高くなっている。(表28)ア 東南アジア諸国に対する親近感
イ 現在の日本と東南アジア諸国との関係
東南アジア諸国(タイ,インドネシアなど)に親しみを感じるかどうか聞いたところ,「親しみを感じる」とする者の割合が38.8%(「親しみを感じる」8.0%+「どちらかというと親しみを感じる」30.8%),「親しみを感じない」とする者の割合が52.2%(「どちらかというと親しみを感じない」30.4%+「親しみを感じない」21.8%)となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。(図38,図39)
性別に見ると,「親しみを感じる」とする者の割合は,男性で,「親しみを感じない」とする者の割合は,女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「親しみを感じる」とする者の割合は,20歳代で,「親しみを感じない」とする者の割合は,30歳代で,それぞれ高くなっている。(表29)
現在の日本と東南アジア諸国(タイ,インドネシアなど)との関係は全体として良好だと思うか聞いたところ,「良好だと思う」とする者の割合が42.1%(「良好だと思う」4.1%+「まあ良好だと思う」37.9%),「良好だと思わない」とする者の割合が35.5%(「あまり良好だと思わない」26.7%+「良好だと思わない」8.8 %)となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が18.5%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。(図40,図41)
性別に見ると,「良好だと思う」とする者の割合は,男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「良好だと思う」とする者の割合は,40歳代で,「良好だと思わない」とする者の割合は,20歳代でと30歳代で,それぞれ高くなっている。(表30)ア 南西アジア諸国に対する親近感
イ 現在の日本と南西アジア諸国との関係
南西アジア諸国(インド,パキスタンなど)に親しみを感じるかどうか聞いたところ,「親しみを感じる」とする者の割合が23.9%(「親しみを感じる」3.4%+「どちらかというと親しみを感じる」20.5%),「親しみを感じない」とする者の割合が65.0%(「どちらかというと親しみを感じない」37.2%+「親しみを感じない」27.8%)となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が11.2%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,「親しみを感じる」(21.0%→23.9%)とする者の割合が上昇している。(図42,図43)
性別に見ると,「親しみを感じる」とする者の割合は,男性で,「親しみを感じない」とする者の割合は,女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「親しみを感じない」とする者の割合は,20歳代と30歳代で,それぞれ高くなっている。(表31)
現在の日本と南西アジア諸国(インド,パキスタンなど)との関係は全体として良好だと思うか聞いたところ,「良好だと思う」とする者の割合が28.3%(「良好だと思う」1.6%+「まあ良好だと思う」26.7%),「良好だと思わない」とする者の割合が46.0%(「あまり良好だと思わない」35.1%+「良好だと思わない」11.0 %)となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が21.5%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。(図44,図45)
性別に見ると,「良好だと思う」と「良好だと思わない」とする者の割合は,それぞれ男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「良好だと思う」とする者の割合は,40歳代で,「良好だと思わない」とする者の割合は,20歳代と30歳代で,それぞれ高くなっている。(表32)ア EU諸国に対する親近感
イ 現在の日本とEU諸国との関係
EU諸国(フランス,ドイツ,イギリスなど)に親しみを感じるかどうか聞いたところ,「親しみを感じる」とする者の割合が55.0%(「親しみを感じる」13.9%+「どちらかというと親しみを感じる」41.1%),「親しみを感じない」とする者の割合が38.3%(「どちらかというと親しみを感じない」22.2%+「親しみを感じない」16.1%)となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。(図46,図47)
性別に見ると,「親しみを感じる」とする者の割合は,男性で,「親しみを感じない」とする者の割合は,女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「親しみを感じない」とする者の割合は,30歳代で高くなっている。(表33)
現在の日本とEU諸国(フランス,ドイツ,イギリスなど)との関係は全体として良好だと思うか聞いたところ,「良好だと思う」とする者の割合が57.2%(「良好だと思う」8.8%+「まあ良好だと思う」48.4%),「良好だと思わない」とする者の割合が24.3%(「あまり良好だと思わない」18.2%+「良好だと思わない」6.0 %)となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が15.0%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。(図48,図49)
性別に見ると,「良好だと思う」とする者の割合は,男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「良好だと思う」とする者の割合は,40歳代で,「良好だと思わない」とする者の割合は,30歳代で,それぞれ高くなっている。(表34)ア 大洋州諸国に対する親近感
イ 現在の日本と大洋州諸国との関係
大洋州諸国(オーストラリア,ニュージーランドなど)に親しみを感じるかどうか聞いたところ,「親しみを感じる」とする者の割合が58.8%(「親しみを感じる」17.3%+「どちらかというと親しみを感じる」41.5%),「親しみを感じない」とする者の割合が33.9%(「どちらかというと親しみを感じない」19.5%+「親しみを感じない」14.4%)となっている。
平成10年11月の調査結果と比較して見ると,「親しみを感じる」(49.8%→58.8%)とする者の割合が上昇し,「親しみを感じない」(40.4%→33.9%)とする者の割合が低下している。
性別に見ると,「親しみを感じる」とする者の割合は,男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「親しみを感じる」とする者の割合は,50歳代で,「親しみを感じない」とする者の割合は,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図50,表35)
現在の日本と大洋州諸国(オーストラリア,ニュージーランドなど)との関係は全体として良好だと思うか聞いたところ,「良好だと思う」とする者の割合が59.3%(「良好だと思う」11.1%+「まあ良好だと思う」48.3%),「良好だと思わない」とする者の割合が21.4%(「あまり良好だと思わない」15.9%+「良好だと思わない」5.5 %)となっている。なお,「わからない」とする者の割合が16.1%となっている。
平成10年11月の調査結果と比較して見ると,「良好だと思う」(49.1%→59.3%)とする者の割合が上昇し,「良好だと思わない」(25.8%→21.4%)とする者の割合が低下している。
性別に見ると,「良好だと思う」とする者の割合は,男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「良好だと思う」とする者の割合は,40歳代と50歳代で,「良好だと思わない」とする者の割合は,20歳代で,それぞれ高くなっている。(図51,表36)ア 中近東諸国に対する親近感
中近東諸国に親しみを感じるかどうか聞いたところ,「親しみを感じる」とする者の割合が16.5%(「親しみを感じる」2.4%+「どちらかというと親しみを感じる」14.0%),「親しみを感じない」とする者の割合が71.2%(「どちらかというと親しみを感じない」39.1%+「親しみを感じない」32.1%)となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が12.3%となっている。
平成10年11月の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
性別に見ると,「親しみを感じる」とする者の割合は,男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「親しみを感じる」とする者の割合は,50歳代で,「親しみを感じない」とする者の割合は,20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。(図52,表37)イ 現在の日本と中近東諸国との関係
現在の日本と中近東諸国との関係は全体として良好だと思うか聞いたところ,「良好だと思う」とする者の割合が24.0%(「良好だと思う」1.5%+「まあ良好だと思う」22.5%),「良好だと思わない」とする者の割合が49.8%(「あまり良好だと思わない」34.9%+「良好だと思わない」15.0 %)となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が22.3%となっている。
平成10年11月の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
性別に見ると,「良好だと思う」と「良好だと思わない」とする者の割合は,男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「良好だと思わない」とする者の割合は,20歳代と30歳代で,それぞれ高くなっている。(図53,表38)
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