2 調査結果の概要
- シートベルトの着用について
(1) 後部座席でのシートベルトの着用状況
車の後部座席に乗るとき,シートベルトを着用しているかどうか聞いたところ,「着用する」と答えた者の割合が19.9%(「常に着用する」13.2%+「時々着用する」6.7 %),「着用していない」と答えた者の割合が76.2%(「あまり着用していない」10.8%+「ほとんど着用していない」65.4%)となっている。(図1)
年齢別に見ると,「着用する」と答えた者の割合は70歳以上で,「着用していない」と答えた者の割合は20歳代から40歳代で, それぞれ高くなっている。(表1)(2) 後部座席でシートベルトを着用する理由
続いて, 車の後部座席でシートベルトを着用すると答えた者(428人)に後部座席でシートベルトを着用する理由について聞いたところ,「シートベルトは身を守るために有効だと思うから」と答えた者の割合が57.5%と最も高く, 以下, 「後部座席に座っているときに事故にあう等危険だと思ったことがあるから」(36.7%)などの順となっている。(図2,表2)
(3) 後部座席でシートベルトを着用しない理由
一方, 後部座席でシートベルトを着用しないと答えた者(1,635人)に後部座席でシートべルトをほとんど着用しない理由は何か聞いたところ,「後部座席では、シートベルト着用は窮屈で面倒だから」と答えた者の割合が31.8%と最も高く,以下,「後部座席では事故が起きても前部座席より安全だと思うから(必要性を感じないから)」(21.3%)などの順となっている。(図3)
年齢別に見ると,「後部座席では,シートベルト着用は窮屈で面倒だから」と答えた者の割合は20歳代で高くなっている。(表3)(4) チャイルドシートの着用を一層推進させるための方策
今後チャイルドシートの着用を一層推進させるためにはどのような方策が必要だと思うか聞いたところ,「チャイルドシートの価格を安くする」を挙げた者の割合が52.4%と最も高く,以下,「取り付けやすいチャイルドシートの開発・普及」(39.0%),「チャイルドシートの貸付事業(レンタル)・リサイクル事業の普及」(33.7%),「正しい着用方法や着用効果の広報・啓発活動の一層の推進(ポスター,パンフレットの配布,テレビ・ラジオによる広報)」(30.2%)などの順となっている。(複数回答,図4)
都市規模別に見ると,「チャイルドシートの価格を安くする」を挙げた者の割合は中都市で,「正しい着用方法や着用効果の広報・啓発活動の一層の推進(ポスター,パンフレットの配布,テレビ・ラジオによる広報)」を挙げた者の割合は小都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「チャイルドシートの貸付事業(レンタル)・リサイクル事業の普及」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「チャイルドシートの価格を安くする」,「チャイルドシートの貸付事業(レンタル)・リサイクル事業の普及」を挙げた者の割合は20歳代,30歳代で,「取り付けやすいチャイルドシートの開発・普及」を挙げた者の割合は20歳代で,それぞれ高くなっている。
6歳未満の家族の有無別に見ると,「チャイルドシートの価格を安くする」,「取り付けやすいチャイルドシートの開発・普及」を挙げた者の割合は6歳未満の家族がいる者で高くなっている。(表4)
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