2 調査結果の概要
5. 犯罪捜査や刑事裁判における権利の尊重
(1) 刑事事件に対する関心度 日ごろ,新聞記事やテレビのニュースで報道される刑事事件について,どの程度の関心を持っているか聞いたところ,関心があると答えた者の割合が88.2%(「日ごろ関心を持っている」49.0%+「有名な事件や自分の知っている事件については関心を持っている」39.2%),関心がないと答えた者の割合が11.8%(「あまり関心がない」11.3%+「全く関心がない」0.6%)となっている。(図10)
年齢別に見ると,関心があると答えた者の割合は30歳代,40歳代で,関心がないと答えた者の割合は60歳以上で,それぞれ高くなっている。(表10)
年齢別に見ると,関心があると答えた者の割合は30歳代,40歳代で,関心がないと答えた者の割合は60歳以上で,それぞれ高くなっている。(表10)
ア 関心を持った刑事事件
関心があると答えた者(3,174人)に,最近の新聞やテレビのニュースで報道された刑事事件で,関心を持ったのはどのような犯罪か聞いたところ,「殺人,強盗殺人,強盗などの凶悪な犯罪」を挙げた者の割合が82.7%と最も高く,以下,「暴行,傷害,脅迫などの粗暴な犯罪」(44.1%),「贈収賄などの汚職犯罪」(38.3%)などの順となっている。(3つまでの複数回答,図11)
性別に見ると,「殺人,強盗殺人,強盗などの凶悪な犯罪」,「暴行,傷害,脅迫などの粗暴な犯罪」を挙げた者の割合は女性で,「贈収賄などの汚職犯罪」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「殺人,強盗殺人,強盗などの凶悪な犯罪」を挙げた者の割合は30歳代で,「暴行,傷害,脅迫などの粗暴な犯罪」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,「贈収賄などの汚職犯罪」を挙げた者の割合は50歳以上で,それぞれ高くなっている。(表11)
性別に見ると,「殺人,強盗殺人,強盗などの凶悪な犯罪」,「暴行,傷害,脅迫などの粗暴な犯罪」を挙げた者の割合は女性で,「贈収賄などの汚職犯罪」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「殺人,強盗殺人,強盗などの凶悪な犯罪」を挙げた者の割合は30歳代で,「暴行,傷害,脅迫などの粗暴な犯罪」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,「贈収賄などの汚職犯罪」を挙げた者の割合は50歳以上で,それぞれ高くなっている。(表11)
(2) 犯人であると疑いをかけられている人の権利の尊重
我が国における犯罪捜査や刑事裁判の手続きの中で,犯人であると疑いをかけられている人の権利は尊重されていると思うかどうか聞いたところ,尊重されていると答えた者の割合が39.3%(「十分尊重されている」9.1%+「どちらかというと尊重されている」30.2%),尊重されていないと答えた者の割合が41.5%(「あまり尊重されていない」34.7%+「ほとんど尊重されていない」6.8%)となっている。なお,わからないと答えた者の割合は11.8%となっている。
性別に見ると,尊重されていると答えた者の割合は男性で,尊重されていないと答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。(図12,表12)
性別に見ると,尊重されていると答えた者の割合は男性で,尊重されていないと答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。(図12,表12)
(3) 被害者の権利の尊重
我が国における犯罪捜査や刑事裁判の手続きの中で,被害者の権利は尊重されていると思うかどうかを聞いたところ,尊重されていると答えた者の割合が21.4%(「十分尊重されている」4.1%+「どちらかというと尊重されている」17.3%),尊重されていないと答えた者の割合が63.1%(「あまり尊重されていない」44.5%+「ほとんど尊重されていない」18.7%)となっている。
性別に見ると,専重されていると答えた者の割合は男性で高くなっている。(図13,表13)
性別に見ると,専重されていると答えた者の割合は男性で高くなっている。(図13,表13)
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