2 調査結果の概要
- 生涯学習の現状
(1) 「生涯学習」という言葉の周知度
「生涯学習」という言葉を聞いたことがあるかどうか聞いたところ、「聞いたことがある」と答えた者の割合が74.0%、「聞いたことがない」と答えた者の割合が26.0% となっている。
前回の調査結果(平成4年2月の調査結果をいう。以下同じ。)と比較して見ると、「聞いたことがある」と答えた者の割合が上昇(64.5%→74.0%)し、「聞いたことがない」と答えた者の割合が低下(35.5%→26.0%)している。
年齢別に見ると、「聞いたことがある」と答えた者の割合は40歳代で、「聞いたことがない」と答えた者の割合は20歳代、70歳以上で、それぞれ高くなっている。(表1、図1)(2) この1年間の生涯学習の実施状況
「生涯学習」とは、一人一人が、自分の人生を楽しく豊かにするために、生涯のいろいろな時期に、自分から進んで行う学習やスポーツ、文化活動、ボランティア活動、趣味などのさまざまな活動のことをいうが、この1年くらいの間に、このような「生涯学習」をしたことがあるかどうか聞いたところ、「趣味的なもの(音楽、美術、華道、舞踊、書道など)」を挙げた者の割合が22.0%、「健康・スポーツ(健康法、医学、栄養、ジョギング、水泳など)」を挙げた者の割合が21.7%と高くなっている。なお、「特にそういうことはしていない」を挙げた者の割合は54.7% となっている。(複数回答)
性別に見ると、「趣味的なもの(音楽、美術、華道、舞踊、書道など)」を挙げた者の割合は女性で、「健康・スポーツ(健康法、医学、栄養、ジョギング、水泳など)」を挙げた者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると、「健康・スポーツ(健康法、医学、栄養、ジョギング、水泳など)」を挙げた者の割合は40歳代で高くなっている。(表2、図2)ア 生涯学習のきっかけ
この1年間くらいの間に、「生涯学習」をしたことがあると答えた者(1,544人)に生涯学習をするようになったきっかけは何か聞いたところ、「趣味を豊かにするため」を挙げた者の割合が51.2%と最も高く、以下、「教養・能力を高めるため」(31.0%)、「家族や知人に勧められた・誘われたため」(26.6%)、「現在の仕事や就職・転職に必要なため」(20.3%)などの順となっている。(複数回答)
都市規模別に見ると、「教養・能力を高めるため」を挙げた者の割合は政令指定都市で、「家族や知人に勧められた・誘われたため」を挙げた者の割合は町村で、それぞれ高くなっている。
性別に見ると、「趣味を豊かにするため」、「家族や知人に勧められた・誘われたため」を挙げた者の割合は女性で、「現在の仕事や就職・転職に必要なため」を挙げた者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると、「趣味を豊かにするため」を挙げた者の割合は60歳代で、「家族や知人に勧められた・誘われたため」を挙げた者の割合は70歳以上で、「現在の仕事や就職・転職に必要なため」を挙げた者の割合は30歳代で、それぞれ高くなっている。(表3、図3)イ 生涯学習活動の形態
この1年間くらいの間に、「生涯学習」をしたことがあると答えた者(1,544人)に、どのようなかたちで生涯学習活動を行っているか聞いたところ、「同好者が自主的に行っている集まり」を挙げた者の割合が40.5%と最も高く、以下、「公民館などにおける都道府県や市町村などの自治体の講座や教室」(32.7%)、「カルチャーセンターやスポーツクラブなど民間の講座や教室」(24.4%)などの順となっている。(複数回答)
都市規模別に見ると、「公民館などにおける都道府県や市町村などの自治体の講座や教室」を挙げた者の割合は町村で、「カルチャーセンターやスポーツクラブなど民間の講座や教室」を挙げた者の割合は政令指定都市で、それぞれ高くなっている。
性別に見ると、「同好者が自主的に行っている集まり」を挙げた者の割合は男性で、「公民館などにおける都道府県や市町村などの自治体の講座や教室」、「カルチャーセンターやスポーツクラブなど民間の講座や教室」を挙げた者の割合は女性で、それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると、「同好者が自主的に行っている集まり」を挙げた者の割合は50歳代で、「公民館などにおける都道府県や市町村などの自治体の講座や教室」を挙げた者の割合は60歳代で、「カルチャーセンターやスポーツクラブなど民間の講座や教室」を挙げた者の割合は30歳代で、それぞれ高くなっている。(表4、図4)ウ 生涯学習の成果の活用状況
この1年間くらいの間に、「生涯学習」をしたことがあると答えた者(1,544人)に、「生涯学習」を通じて身につけた知識・技能や経験を、どのように活かしているか聞いたところ、「自分の人生がより豊かになっている」を挙げた者の割合が52.4%と最も高く、以下、「自分の健康の維持・増進に役立っている」(43.1%)、「日常の生活や地域での活動に活かしている」(25.1%)、「仕事や就職の上で活かしている」(24.5%) などの順となっている。(複数回答)
前回の調査結果と比較して見ると、「自分の人生がより豊かになっている」を挙げた者の割合が上昇(46.2%→52.4%)している。
都市規模別に見ると、「日常の生活や地域での活動に活かしている」を挙げた者の割合は町村で高くなっている。
性別に見ると、「自分の人生がより豊かになっている」、「日常の生活や地域での活動に活かしている」を挙げた者の割合は女性で、「仕事や就職の上で活かしている」を挙げた者の割合は男性で、それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると、「自分の健康の維持・増進に役立っている」を挙げた者の割合は60歳代で、「仕事や就職の上で活かしている」を挙げた者の割合は30歳代で、それぞれ高くなっている。(表5、図5)
エ 生涯学習をしていない理由
この1年くらいの間に、「生涯学習」をしていないと答えた者(1,887人) に 生涯学習をしていない理由は何か聞いたところ、「仕事や家事が忙しくて時間がない」を挙げた者の割合が58.6%と最も高くなっている。(複数回答)
年齢別に見ると、「仕事や家事が忙しくて時間がない」を挙げた者の割合は40歳代で高くなっている。(表6、図6)
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