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2ページ目-男女共同参画社会に関する世論調査(平成12年2月調査)

2000年5月29日掲載

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2 調査結果の概要


  1. 男女の地位に関する意識について

    (1) 各分野の男女の地位の平等感
     次のそれぞれの分野で,男女の地位は平等になっていると思うか聞いた結果,「平等」と答えた者の割合が最も高い分野は,「学校教育の場」が63.9%,以下,「家庭生活」(39.7%),「法律や制度の上」(38.6%),「職場」(24.5%),「政治の場」(19.0%),「社会通念・慣習・しきたりなど」(15.8%)の順となっている。(図1

    ア 家庭生活における男女の地位の平等感
     家庭生活で男女の地位は平等になっていると思うか聞いたところ,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合が50.7%(「男性の方が非常に優遇されている」10.5%+「どちらかといえば男性の方が優遇されている」40.2%),「平等」と答えた者の割合が39.7%,「女性の方が優遇されている」と答えた者の割合が6.5%(「どちらかといえば女性の方が優遇されている」5.4%+「女性の方が非常に優遇されている」1.0%)となっている。
     平成7年7月の調査結果と比較して見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合が低下(53.6%→50.7%)している。(図2
     地域ブロック別に見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合は,北陸,四国,九州で,それぞれ高くなっている。
     性別に見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合は,女性で,「平等」と答えた者の割合は,男性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合は,女性の30歳代から60歳代で,「平等」と答えた者の割合は,男性の20歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
     性・未既婚別に見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合は,女性の既婚で,「平等」と答えた者の割合は,男性の既婚,未婚で,それぞれ高くなっている。(表1

    イ 職場における男女の地位の平等感
     職場で男女の地位は平等になっていると思うか聞いたところ,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合が60.7%(「男性の方が非常に優遇されている」16.4%+「どちらかといえば男性の方が優遇されている」44.3%),「平等」と答えた者の割合が24.5%,「女性の方が優遇されている」と答えた者の割合が3.3%(「どちらかといえば女性の方が優遇されている」3.0%+「女性の方が非常に優遇されている」0.3%)となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合は11.4%となっている。
     平成7年7月の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。(図3
     地域ブロック別に見ると,「平等」と答えた者の割合は,東北,東海で,それぞれ高くなっている。
     性別に見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合は,女性で,「平等」と答えた者の割合は,男性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合は,女性の30歳代,40歳代で,「平等」と答えた者の割合は,男性の20歳代,60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
     性・本人職業別に見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合は,女性の雇用者で,「平等」と答えた者の割合は,男性の自営業主,雇用者で,それぞれ高くなっている。
     性・共働きの有無別に見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合は,女性の「夫のみ就業家庭」で高く,「平等」と答えた者の割合は,男性の「共働き家庭」で高くなっている。(表2

    ウ 学校教育の場における男女の地位の平等感
     学校教育の場で男女の地位は平等になっていると思うか聞いたところ,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合が14.8%(「男性の方が非常に優遇されている」2.5%+「どちらかといえば男性の方が優遇されている」12.3%),「平等」と答えた者の割合が63.9%,「女性の方が優遇されている」と答えた者の割合が3.8%(「どちらかといえば女性の方が優遇されている」3.4%+「女性の方が非常に優遇されている」0.4%)となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合は17.5%となっている。
     平成7年7月の調査結果と比較して見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合が上昇(13.0%→14.8%)している。(図4
     地域ブロック別に見ると,大きな差異は見られない。
     性別に見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合は,女性で高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合は,女性の40歳代,50歳代で,「平等」と答えた者の割合は,男女とも20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。
     未既婚・子どもの有無別に見ると,「平等」と答えた者の割合は,未婚で高くなっている。(表3

    エ 政治の場における男女の地位の平等感
     政治の場で男女の地位は平等になっていると思うか聞いたところ,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合が72.0%(「男性の方が非常に優遇されている」29.2%+「どちらかといえば男性の方が優遇されている」42.8%),「平等」と答えた者の割合が19.0%,「女性の方が優遇されている」と答えた者の割合が1.0%(「どちらかといえば女性の方が優遇されている」0.9%+「女性の方が非常に優遇されている」0.2%)となっている。
     平成7年7月の調査結果と比較して見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合が上昇(67.1%→72.0%)し,「平等」と答えた者の割合が低下(22.4%→19.0%)している。(図5
     地域ブロック別に見ると,大きな差異は見られない。
     性別に見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合は,女性で,「平等」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合は,女性の20歳代から50歳代で,「平等」と答えた者の割合は,男性の50歳代から70歳以上で,それぞれ高くなっている。
     性・未既婚別に見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合は,女性の既婚で,「平等」と答えた者の割合は,男性の既婚で,それぞれ高くなっている。(表4

    オ 法律や制度の上での男女の地位の平等感
     法律や制度の上で男女の地位は平等になっていると思うか聞いたところ,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合が48.1%(「男性の方が非常に優遇されている」11.8%+「どちらかといえば男性の方が優遇されている」36.3%),「平等」と答えた者の割合が38.6%,「女性の方が優遇されている」と答えた者の割合が2.9%(「どちらかといえば女性の方が優遇されている」2.6%+「女性の方が非常に優遇されている」0.3%)となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合は10.4%となっている。
     平成7年7月の調査結果と比較して見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合が上昇(44.4%→48.1%)している。(図6
     地域ブロック別に見ると,「平等」と答えた者の割合は,九州で高くなっている。
     性別に見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合は,女性で,「平等」と答えた者の割合は,男性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合は,女性の30歳代から50歳代で,「平等」と答えた者の割合は,男性の20歳代から70歳以上の全ての年代で,それぞれ高くなっている。
     性・未既婚別に見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合は,女性の既婚で,「平等」と答えた者の割合は,男性の既婚,未婚で,それぞれ高くなっている。(表5

    カ 社会通念・慣習・しきたりなどにおける男女の地位の平等感
     社会通念・慣習・しきたりなどで男女の地位は平等になっていると思うか聞いたところ,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合が76.6%(「男性の方が非常に優遇されている」23.8%+「どちらかといえば男性の方が優遇されている」52.8%),「平等」と答えた者の割合が15.8%,「女性の方が優遇されている」と答えた者の割合が2.9%(「どちらかといえば女性の方が優遇されている」2.5%+「女性の方が非常に優遇されている」0.4%)となっている。
     平成7年7月の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。(図7
     地域ブロック別に見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合は,近畿,四国で,「平等」と答えた者の割合は,東山で,それぞれ高くなっている。
     性別に見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合は,女性で,「平等」と答えた者の割合は,男性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合は,女性の40歳代,50歳代で,「平等」と答えた者の割合は,女性の20歳代,男性の20歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
     性・未既婚別に見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合は,女性の既婚で,「平等」と答えた者の割合は,男性の既婚,未婚で,それぞれ高くなっている。(表6

    (2) 社会全体における男女の地位の平等感
     社会全体でみた場合に男女の地位は平等になっていると思うか聞いたところ,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合が76.7%(「男性の方が非常に優遇されている」13.1%+「どちらかといえば男性の方が優遇されている」63.6%),「平等」と答えた者の割合が17.7%,「女性の方が優遇されている」と答えた者の割合が2.8%(「どちらかといえば女性の方が優遇されている」2.6%+「女性の方が非常に優遇されている」0.1%)となっている。
     平成7年7月の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。(図8
     地域ブロック別に見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合は,四国で,「平等」と答えた者の割合は,東山,東海で,それぞれ高くなっている。
     性別に見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合は,女性で,「平等」と答えた者の割合は,男性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合は,女性の30歳代から50歳代で,「平等」と答えた者の割合は,男性の20歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
     性・未既婚別に見ると,「男性の方が優遇されている」と答えた者の割合は,女性の既婚で,「平等」と答えた者の割合は,男性の既婚,未婚で,それぞれ高くなっている。(表7

    ア 男性が優遇されている原因
     社会全体でみた場合に,「男性の方が優遇されている」と答えた者(2,592人)に優遇されている原因は何だと思うか聞いたところ,「日本の社会は仕事優先,企業中心の考え方が強く,それを支えているのは男性だという意識が強い」を挙げた者の割合が62.1%,「社会通念や慣習やしきたりなどの中には,男性優位にはたらいているものが多い」を挙げた者の割合が60.7%と高く,以下,「女性の能力を発揮できる環境や機会が十分ではない」(41.9%),「育児,介護などを男女が共に担うための体制やサービスが充実していない」(39.5%)などの順となっている。(複数回答)
     平成7年7月の調査結果と比較して見ると,「日本の社会は仕事優先,企業中心の考え方が強く,それを支えているのは男性だという意識が強い」(52.7%→62.1%),「育児,介護などを男女が共に担うための体制やサービスが充実していない」(35.2%→39.5%)を挙げた者の割合が,それぞれ上昇し,「社会通念や慣習やしきたりなどの中には,男性優位にはたらいているものが多い」を挙げた者の割合が低下(66.2%→60.7%)している。(図9
     地域ブロック別に見ると,「女性の能力を発揮できる環境や機会が十分ではない」を挙げた者の割合は,関東,中国で,それぞれ高くなっている。
     性別に見ると,「育児,介護などを男女が共に担うための体制やサービスが充実していない」を挙げた者の割合は,女性で高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「日本の社会は仕事優先,企業中心の考え方が強く,それを支えているのは男性だという意識が強い」を挙げた者の割合は,女性の40歳代,男性の50歳代で,「社会通念や慣習やしきたりなどの中には,男性優位にはたらいているものが多い」を挙げた者の割合は,男性の50歳代で,「女性の能力を発揮できる環境や機会が十分ではない」を挙げた者の割合は,女性の20歳代,40歳代,男性の30歳代で,「育児,介護などを男女が共に担うための体制やサービスが充実していない」を挙げた者の割合は,女性の20歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。
     性・未既婚・子どもの有無別に見ると,「社会通念や慣習やしきたりなどの中には,男性優位にはたらいているものが多い」を挙げた者の割合は,男性の「既婚・子どもはいない」で高く,「育児,介護などを男女が共に担うための体制やサービスが充実していない」を挙げた者の割合は,女性の「既婚」,「既婚・子ども有り」,「未婚」で高くなっている。
     性・共働きの有無別に見ると,「日本の社会は仕事優先,企業中心の考え方が強く,それを支えているのは男性だという意識が強い」を挙げた者の割合は,女性の「共働き家庭」で高く,「育児,介護などを男女が共に担うための体制やサービスが充実していない」を挙げた者の割合は,女性の「共働き家庭」,「夫のみ就業家庭」で高くなっている。(表8

    (3) 女性の人権が尊重されていないと感じること
     女性の人権が尊重されていないと感じるのは,どのようなことについてか聞いたところ,「痴漢行為」を挙げた者の割合が33.6%,「職場におけるセクシュアル・ハラスメント(性的いやがらせ)」を挙げた者の割合が31.3%と高く,以下,「家庭内での夫から妻への暴力(酒に酔ってなぐるなど)」(27.5%),「女性の働く風俗営業」(26.7%),「売春・買春」(26.6%)などの順となっている。(複数回答)
     平成7年7月の調査結果と比較して見ると,「職場におけるセクシュアル・ハラスメント(性的いやがらせ)」(41.3%→31.3%),「家庭内での夫から妻への暴力(酒に酔ってなぐるなど)」(39.5%→27.5%),「売春・買春」(34.7%→26.6%)を挙げた者の割合が,それぞれ低下している。(図10
     地域ブロック別に見ると,「痴漢行為」を挙げた者の割合は,関東で,「職場におけるセクシュアル・ハラスメント(性的いやがらせ)」を挙げた者の割合は,関東,近畿で,「家庭内での夫から妻への暴力(酒に酔ってなぐるなど)」を挙げた者の割合は,近畿で,「女性の働く風俗営業」を挙げた者の割合は,四国で,それぞれ高くなっている。
     性別に見ると,上記の5項目の全てについて,女性で高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「痴漢行為」を挙げた者の割合は女性の20歳代から40歳代,男性の30歳代で,「職場におけるセクシュアル・ハラスメント(性的いやがらせ)」を挙げた者の割合は,女性の20歳代から40歳代,男性の20歳代で,「家庭内での夫から妻への暴力(酒に酔ってなぐるなど)」を挙げた者の割合は,女性の20歳代,30歳代で,「女性の働く風俗営業」,「売春・買春」を挙げた者の割合は,女性の40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。
     性・未既婚別に見ると,「痴漢行為」,「職場におけるセクシュアル・ハラスメント(性的いやがらせ)」を挙げた者の割合は女性の既婚,未婚,男性の未婚で,「家庭内での夫から妻への暴力(酒に酔ってなぐるなど)」を挙げた者の割合は,女性の既婚,未婚で,「女性の働く風俗営業」と「売春・買春」を挙げた者の割合は,女性の既婚で,それぞれ高くなっている。(表9


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