• 外交・防衛

6ページ目-自衛隊・防衛問題に関する世論調査(平成12年1月調査)

2000年5月15日掲載

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2 調査結果の概要


  1. 防衛についての意識

    (1) 自衛隊員募集広告への接触度
     自衛隊員募集の広告を見たり聞いたりしたことがあるか聞いたところ,「見たり聞いたりしたことがある」と答えた者の割合が79.9%,「見たり聞いたりしたことはない」と答えた者の割合が20.1%となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,「見たり聞いたりしたことがある」と答えた者の割合が低下(85.1%→79.9%),「見たり聞いたりしたことはない」と答えた者の割合が上昇(14.9%→20.1)している。
     性別で見ると,「見たり聞いたりしたことがある」と答えた者の割合は男性で,「見たり聞いたりしたことはない」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。(図18
     年齢別で見ると,「見たり聞いたりしたことがある」と答えた者の割合は30歳代から50歳代で,「見たり聞いたりしたことはない」と答えた者の割合は20歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(表18

    ア 自衛隊員募集広告の種類
     自衛隊員募集の広告を「見たり聞いたりしたことがある」と答えた者(2,764人)に,何によって見たり聞いたりしたのか聞いたところ,「ポスター」を挙げた者の割合が73.6%と最も高く,以下,「立看板」(21.6%)などの順となっている。(複数回答)
     前回の調査結果と比較して見ると,「ポスター」を挙げた者の割合が上昇(70.3%→73.6%)している。(図19
     年齢別に見ると,「ポスター」を挙げた者の割合は30歳代で高くなっている。(表19

    (2) 身近な人が自衛隊員になることへの意識
     今後,もし身近な人が自衛隊員になりたいと言ったら,賛成か,反対か聞いたところ,「賛成する」と答えた者の割合が32.9%,「賛成も反対もしない(本人に任せる)」45.0%,「反対する」と答えた者の割合が14.0%となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,「賛成する」と答えた者の割合が上昇(29.7%→32.9%)し,「反対する」と答えた者の割合が低下(16.9%→14.0%)している。
     性別に見ると,「賛成する」と答えた者の割合は男性で,「反対する」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。(図20
     年齢別に見ると,「賛成する」と答えた者の割合は60歳代で,「賛成も反対もしない(本人に任せる)」,「反対する」と答えた者の割合は30歳代で,それぞれ高くなっている。
     自衛隊員募集広告への接触度との関連で見ると,「賛成する」,「賛成も反対もしない(わからない)」と答えた者の割合は「見たり聞いたりしたことがある」と答えた者で,それぞれ高くなっている。(表20

    ア 身近な人が自衛隊員になることへの意識
       「賛成も反対もしない(本人に任せる)」と答えた者(1,556人)に,最後は本人に任せるとしても,あなたの気持ちはどちらかと言えば賛成か,反対か聞いたところ,「どちらかと言えば賛成」と答えた者の割合が42.9%,「どちらかと言えば反対」と答えた者の割合が24.7%となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が32.9%となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,「どちらかと言えば賛成」と答えた者の割合が上昇(37.3%→42.9%)している。
     性別に見ると,「どちらかと言えば賛成」と答えた者の割合は男性で高くなっている。(図21
     年齢別に見ると,「どちらかと言えば賛成」と答えた者の割合は60歳代で,「どちらかと言えば反対」と答えた者の割合は40歳代で,それぞれ高くなっている。(表21

    イ 身近な人が自衛隊員になることに賛成の理由
     身近な人が自衛隊員になることに「賛成する」,「賛成も反対もしない(本人に任せる)」がどちらかと言えば賛成」と答えた者(1,805人)に,その理由を3つまで聞いたところ,「日本の平和と独立を守るという誇りのある仕事だから」を挙げた者の割合が51.1%と最も高く,以下,「国際社会の安定に役立つ仕事だから」(41.4%),「立派な職業のひとつだから」(34.4%),「団体生活をすることにより,しっかりした人間になるから」(32.9%),「いろいろな技術を身につけることができ,将来有利だから」(28.6%),「公務員としての身分が安定しているから」(27.6%)などの順となっている。(3つまでの複数回答)
     前回の調査結果と比較して見ると,「団体生活をすることにより,しっかりした人間になるから」を挙げた者の割合が低下(36.6%→32.9%)し,「いろいろな技術を身につけることができ,将来有利だから」を挙げた者の割合が上昇(24.3%→28.6%)している。(図22
     性別に見ると,「日本の平和と独立を守るという誇りのある仕事だから」,「いろいろな技術を身につけることができ,将来有利だから」を挙げた者の割合は男性で,「立派な職業のひとつだから」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
     年齢別に見ると,「日本の平和と独立を守るという誇りのある仕事だから」を挙げた者の割合は60歳以上で,「団体生活をすることにより,しっかりした人間になるから」を挙げた者の割合は50歳代で,「いろいろな技術を身につけることができ,将来有利だから」を挙げた者の割合は30歳代で,「公務員としての身分が安定しているから」を挙げた者の割合は20歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。(表22

    ウ 身近な人が自衛隊員になることに反対の理由
     身近な人が自衛隊員になることに「賛成も反対もしない(本人に任せる)」がどちらかと言えば反対」,「反対する」と答えた者(867人)に,その理由を3つまで聞いたところ, 「戦争などが起こった時は危険な仕事だから」を挙げた者の割合が57.6%と最も高く,以下,「自衛隊の実情がよくわからないから」(45.3%),「仕事が厳しそうだから」(28.3%),「一般社会と隔離されるので適応力が欠けるから」(24.5%),「自衛隊の社会的評価が必ずしも高いと思えないから」(23.9%)などの順となっている。(3つまでの複数回答)
     前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。(図23
     性別に見ると,「戦争などが起こった時は危険な仕事だから」,「仕事が厳しそうだから」を挙げた者の割合は女性で,「一般社会と隔離されるので適応力が欠けるから」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
     年齢別に見ると,「戦争などが起こった時は危険な仕事だから」,「自衛隊の実情がよくわからないから」を挙げた者の割合は40歳代で,「仕事が厳しそうだから」を挙げた者の割合は20歳代で,それぞれ高くなっている。(表23

    (3) 「国を守る」気持ちの強さ
     自分は他の人と比べて国を守る気持ちは強い方だと思うか,弱い方だと思うか聞いたところ,「強い」と答えた者の割合が45.9%(「非常に強い」14.7%+「どちらかと言えば強い」31.2%),「どちらとも言えない」と答えた者の割合が40.2%,「弱い」と答えた者の割合が10.4%(「どちらかと言えば弱い」8.8%+「非常に弱い」1.6%)となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,「強い」と答えた者の割合が低下(49.4%→45.9%)している。
     性別に見ると,「強い」と答えた者の割合は男性で,「どちらとも言えない」,「弱い」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。(図24
     年齢別に見ると,「強い」と答えた者の割合は60歳以上で,「どちらとも言えない」と答えた者の割合は20歳代から40歳代で,「弱い」と答えた者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(表24

    (4) 外国から侵略された場合の態度
     もし日本が外国から侵略された場合,どうするか聞いたところ,「何らかの方法で自衛隊を支援する」と答えた者の割合が43.3%と最も高く,以下,「武力によらない抵抗をする」(19.0%)などの順となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が18.9%となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
     性別に見ると,「何らかの方法で自衛隊を支援する」と答えた者の割合は男性で,「武力によらない抵抗をする」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。(図25
     年齢別に見ると,「何らかの方法で自衛隊を支援する」と答えた者の割合は60歳代で,「武力によらない抵抗をする」と答えた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。
     「国を守る」気持ちの強さとの関連で見ると,「何らかの方法で自衛隊を支援する」と答えた者の割合は「強い」と答えた者で,「武力によらない抵抗をする」と答えた者の割合は「どちらとも言えない」,「弱い」と答えた者で,それぞれ高くなっている。(表25

    (5) 国を守るという気持ちについての教育
     国民が国を守るという気持ちをもっと持つようにするため,教育の場で採り上げる必要があると思うか,それともその必要はないと思うか聞いたところ,「教育の場で採り上げる必要がある」と答えた者の割合が49.9%,「教育の場で採り上げる必要はない」と答えた者の割合が31.2%となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が18.9%となっている。
     前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
     性別に見ると,「教育の場で採り上げる必要がある」と答えた者の割合は男性で高くなっている。(図26
     年齢別に見ると,「教育の場で採り上げる必要がある」と答えた者の割合は60歳以上で,「教育の場で採り上げる必要はない」と答えた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。(表26

    ア 教育の場で取り上げる必要がないと思う理由
     「教育の場で採り上げる必要はない」と答えた者(1,080人)に,必要ないと思うのはどのような理由からか聞いたところ,「教育で高められるものではないから」を挙げた者の割合が43.6%と最も高く,以下,「軍国主義の復活につながるから」(37.5%),「いろいろなことに利用され,危険だから」(29.7%)などの順となっている。(複数回答)
     前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。(図27
     年齢別に見ると,「教育で高められるものではないから」を挙げた者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(表27


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