2.気候変動影響について
(1) 気候変動影響の認知度
気候変動は、農作物の品質低下、野生生物の生息域の変化、大雨の頻発化に伴う水害リスクの増加、熱中症搬送者の増加といった形で、私たちの暮らしの様々なところに影響を与えている。地球温暖化などの気候変動により、このような様々な影響が出ることを知っていたか聞いたところ、「知っていた」と答えた者の割合が93.6%、「知らなかった」と答えた者の割合が6.3%となっている。
都市規模別に見ると、大きな差異は見られない。
性別に見ると、大きな差異は見られない。
年齢別に見ると、「知っていた」と答えた者の割合は50歳代で高くなっている。(図8、表8(CSV形式:1KB))
ア 気候変動影響の情報の入手方法
地球温暖化などの気候変動により、様々な影響が出ることを「知っていた」と答えた者(1,654人)に、気候変動影響について何で知ったか聞いたところ、「テレビ・ラジオ」を挙げた者の割合が93.0%と最も高く、以下、「新聞・雑誌・本」(66.9%)などの順となっている。(複数回答、上位2項目)
性別に見ると、「新聞・雑誌・本」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると、「テレビ・ラジオ」を挙げた者の割合は50歳代から70歳以上で、「新聞・雑誌・本」を挙げた者の割合は60歳代、70歳以上で、それぞれ高くなっている。(図9、表9(CSV形式:2KB))
(2) 日常生活の中で感じる気候変動影響
日常生活の中で気候変動影響を感じることは何か聞いたところ、「夏の暑さ」を挙げた者の割合が89.8%と最も高く、以下、「雨の降り方の激しさ」(81.6%)、「桜の開花時期など身近な植物の変化」(38.5%)、「冬の寒さや雪の降り方」(36.8%)などの順となっている。(複数回答、上位4項目)
都市規模別に見ると、「夏の暑さ」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると、「夏の暑さ」、「桜の開花時期など身近な植物の変化」、「冬の寒さや雪の降り方」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると、「雨の降り方の激しさ」を挙げた者の割合は40歳代から70歳以上で、「桜の開花時期など身近な植物の変化」を挙げた者の割合は60歳代、70歳以上で、それぞれ高くなっている。(図10、表10(CSV形式:2KB))
(3) 問題だと思う気候変動影響
地球温暖化などの気候変動は、将来にわたって自然や人間生活に様々な影響を与えることが予測されている。どのような影響を問題だと思うか聞いたところ、「農作物の品質や収穫量の低下、漁獲量が減少すること」を挙げた者の割合が83.8%、「洪水、高潮・高波などによる気象災害が増加すること」を挙げた者の割合が79.5%、「豪雨や暴風による停電や交通まひなどインフラ・ライフラインに被害が出ること」を挙げた者の割合が73.9%と高く、以下、「野生生物や植物の生息域が変化すること」(64.6%)などの順となっている。(複数回答、上位4項目)
都市規模別に見ると、「野生生物や植物の生息域が変化すること」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると、「農作物の品質や収穫量の低下、漁獲量が減少すること」、「野生生物や植物の生息域が変化すること」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると、「農作物の品質や収穫量の低下、漁獲量が減少すること」を挙げた者の割合は40歳代で、「洪水、高潮・高波などによる気象災害が増加すること」を挙げた者の割合は60歳代で、「豪雨や暴風による停電や交通まひなどインフラ・ライフラインに被害が出ること」を挙げた者の割合は60歳代、70歳以上で、「野生生物や植物の生息域が変化すること」を挙げた者の割合は40歳代から60歳代で、それぞれ高くなっている。(図11、表11(CSV形式:2KB)、表11-参考1(CSV形式:2KB)、表11-参考2(CSV形式:1KB)、表11-参考3(CSV形式:1KB))