3.生き方、考え方について
(1) 家庭の役割
家庭はどのような意味をもっているか聞いたところ、「家族の団らんの場」を挙げた者の割合が65.2%、「休息・やすらぎの場」を挙げた者の割合が64.0%と高く、以下、「家族の絆(きずな)を強める場」(54.8%)、「親子が共に成長する場」(37.9%)などの順となっている。(複数回答、上位4項目)
前回の調査結果と比較して見ると、「休息・やすらぎの場」(59.9%→64.0%)、「家族の絆(きずな)を強める場」(50.6%→54.8%)を挙げた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると、「家族の絆(きずな)を強める場」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると、「家族の団らんの場」、「休息・やすらぎの場」、「家族の絆(きずな)を強める場」、「親子が共に成長する場」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
職業別に見ると、「家族の団らんの場」、「家族の絆(きずな)を強める場」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で、「休息・やすらぎの場」、「親子が共に成長する場」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職、販売・サービス・保安職で、それぞれ高くなっている。(図23-1、図23-2、表23-1(CSV形式:4KB)、表23-2(CSV形式:2KB)、表23参考(CSV形式:1KB))
(2) 働く目的は何か
働く目的は何か聞いたところ、「お金を得るために働く」と答えた者の割合が53.4%、「社会の一員として、務めを果たすために働く」と答えた者の割合が14.2%、「自分の才能や能力を発揮するために働く」と答えた者の割合が9.0%、「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合が18.4%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると、「生きがいをみつけるために働く」(19.9%→18.4%)と答えた者の割合が低下している。
性別に見ると、「社会の一員として、務めを果たすために働く」と答えた者の割合は男性で、「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は女性で、それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると、「お金を得るために働く」と答えた者の割合は18~29歳から50歳代で、「社会の一員として、務めを果たすために働く」と答えた者の割合は60歳代で、「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は60歳代、70歳以上で、それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると、「お金を得るために働く」と答えた者の割合は男性の18~29歳から50歳代、女性の18~29歳から50歳代で、「社会の一員として、務めを果たすために働く」と答えた者の割合は男性の40歳代から70歳以上で、「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は男性の70歳以上、女性の60歳代、70歳以上で、それぞれ高くなっている。
従業上の地位別に見ると、「お金を得るために働く」と答えた者の割合は雇用者で、「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は家族従業者、主婦、その他の無職で、それぞれ高くなっている。
職業別に見ると、「お金を得るために働く」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職、販売・サービス・保安職、生産・輸送・建設・労務職で、「社会の一員として、務めを果たすために働く」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職で、「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は農林漁業職で、それぞれ高くなっている。(図24-1、図24-2、表24-1(CSV形式:3KB)、表24-2(CSV形式:2KB)、表24参考(CSV形式:1KB))
(3) どのような仕事が理想的だと思うか
どのような仕事が理想的だと思うか聞いたところ、「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合が60.1%、「収入が安定している仕事」を挙げた者の割合が59.7%と高く、以下、「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」(41.0%)、「健康を損なう心配がない仕事」(32.6%)などの順となっている。(複数回答、上位4項目)
前回の調査結果と比較して見ると、「自分にとって楽しい仕事」(57.6%→60.1%)を挙げた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると、「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」を挙げた者の割合は大都市で、「健康を損なう心配がない仕事」を挙げた者の割合は中都市で、それぞれ高くなっている。
性別に見ると、「自分にとって楽しい仕事」、「収入が安定している仕事」、「健康を損なう心配がない仕事」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると、「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合は18~29歳、30歳代、50歳代、60歳代で、「収入が安定している仕事」を挙げた者の割合は18~29歳から50歳代で、「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で、それぞれ高くなっている。
職業別に見ると、「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合は販売・サービス・保安職で、「収入が安定している仕事」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職、販売・サービス・保安職、生産・輸送・建設・労務職で、「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で、それぞれ高くなっている。(図25、表25-1(CSV形式:4KB)、表25-2(CSV形式:2KB)、表25参考(CSV形式:2KB))
(4) 収入と自由時間についての考え方
収入と自由時間について、自由時間をもっと増やしたいと思うか、収入をもっと増やしたいと思うか聞いたところ、「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合が35.8%、「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合が46.3%となっている。なお、「どちらともいえない」と答えた者の割合が16.7%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると、大きな変化は見られない。
性別に見ると、「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると、「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は50歳代、60歳代で、「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合は18~29歳から40歳代で、それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると、「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は男性の30歳代、50歳代、女性の50歳代、60歳代で、「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合は男性の18~29歳、40歳代、女性の18~29歳から40歳代で、それぞれ高くなっている。
職業別に見ると、「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職、農林漁業職で、「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合は販売・サービス・保安職、生産・輸送・建設・労務職で、それぞれ高くなっている。(図26-1、図26-2、図26-参考、表26-1(CSV形式:2KB)、表26-2(CSV形式:2KB))