6.がん登録について
(1) がん登録の認知度
がん登録について知っていたか聞いたところ,「知っている」とする者の割合が14.9%(「よく知っている」5.1%+「言葉だけは知っている」9.8%),「知らない」と答えた者の割合が84.4%となっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「知っている」とする者の割合は70歳以上で,「知らない」と答えた者の割合は30歳代で,それぞれ高くなっている。(図18,表18(CSV形式:2KB),表18参考(CSV形式:1KB))
(2) がん登録に期待すること
がん登録によって,がんに関する正確な統計が整備されると,様々なメリットが期待できるが,何に期待するか聞いたところ,「国が,正確なデータに基づき,がんの早期発見に向けた対策を行えるようになること」を挙げた者の割合が56.7%と最も高く,以下,「大学などの学術機関や民間企業の研究者が研究に利用し,がんの予防法や治療法の開発に役立てること」(47.2%),「一般の人が日本のがんの状況について情報を得ることができるようになること」(43.3%),「国が,正確なデータに基づき,がんの医療提供体制を評価・検討できること」(38.6%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
性別に見ると,「一般の人が日本のがんの状況について情報を得ることができるようになること」を挙げた者の割合は女性で,「国が,正確なデータに基づき,がんの医療提供体制を評価・検討できること」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「国が,正確なデータに基づき,がんの早期発見に向けた対策を行えるようになること」を挙げた者の割合は18~29歳,40歳代,50歳代で,「大学などの学術機関や民間企業の研究者が研究に利用し,がんの予防法や治療法の開発に役立てること」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,「一般の人が日本のがんの状況について情報を得ることができるようになること」を挙げた者の割合は30歳代,50歳代で,「国が,正確なデータに基づき,がんの医療提供体制を評価・検討できること」を挙げた者の割合は50歳代で,それぞれ高くなっている。(図19,表19(CSV形式:3KB))