9.老朽化対応
(1) 道路構造物の維持修繕,更新の考え方
高度経済成長期に集中的に整備されてきた橋などの高齢化が今後進んでいくが,これらの橋などについて,どのように維持や修繕,更新を行うべきだと思うか聞いたところ,「補修するよりも積極的に更新(作り直し)を進める」と答えた者の割合が18.7%,「傷みが大きくなってから補修し,必要に応じて更新(作り直し)を進める」と答えた者の割合が7.8%,「傷みが小さいうちに予防的な補修を進め,できるだけ長持ちさせる」と答えた者の割合が48.4%,「交通量などを考慮して,優先的に維持修繕を行う橋などの対象を絞って,集約や撤去を進める」と答えた者の割合が20.8%,「特に補修はしない(利用できなくなる橋などがでてきてもやむを得ない)」と答えた者の割合が1.2%となっている。
性別に見ると,「傷みが小さいうちに予防的な補修を進め,できるだけ長持ちさせる」と答えた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「交通量などを考慮して,優先的に維持修繕を行う橋などの対象を絞って,集約や撤去を進める」と答えた者の割合は30歳代,40歳代で高くなっている。(図14,表14(CSV形式:2KB),表14参考1(CSV形式:1KB),表14参考2(CSV形式:1KB),表14参考3(CSV形式:1KB))
(2) 車両の大型化に伴う橋・道路の劣化への対応
車両の大型化が進むことにより,物流の効率化やコストの削減が促進される一方で,重い車両の走行が橋や道路の劣化の主な要因の1つと言われている状況について,どのように考えるか聞いたところ,「重い車両が走行できる道路を限定して,橋や道路への影響を軽減する」と答えた者の割合が35.9%,「重い車両が走行できるよう,費用をかけてより頑丈な橋・道路に作り替える」と答えた者の割合が23.3%,「重い車両が走行できるよう,橋や道路の劣化が発見され次第,その都度費用をかけて補修していく」と答えた者の割合が31.1%,「特に対策は取らない(橋や道路が劣化により,その他の車両も含めて走行できなくなっても仕方がない)」と答えた者の割合が3.0%となっている。
年齢別に見ると,「重い車両が走行できる道路を限定して,橋や道路への影響を軽減する」と答えた者の割合は30歳代,50歳代で高くなっている。(図15,表15(CSV形式:2KB),表15参考(CSV形式:1KB))