3.生き方,考え方について
(1) 家庭の役割
家庭はどのような意味をもっているか聞いたところ,「家族の団らんの場」を挙げた者の割合が65.7%と最も高く,以下,「休息・やすらぎの場」(61.8%),「家族の絆(きずな)を強める場」(50.0%),「親子が共に成長する場」(36.3%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
前回の調査結果と比較して見ると,「休息・やすらぎの場」(63.7%→61.8%),「家族の絆(きずな)を強める場」(53.9%→50.0%)を挙げた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,大きな変化は見られない。
性別に見ると,「家族の団らんの場」,「家族の絆(きずな)を強める場」,「親子が共に成長する場」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「家族の団らんの場」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代で,「休息・やすらぎの場」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「家族の絆(きずな)を強める場」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,「親子が共に成長する場」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「家族の団らんの場」を挙げた者の割合は女性の20歳代から50歳代で,「休息・やすらぎの場」を挙げた者の割合は女性の40歳代で,「家族の絆(きずな)を強める場」を挙げた者の割合は女性の30歳代から50歳代で,「親子が共に成長する場」を挙げた者の割合は男性の30歳代,女性の20歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。
従業上の地位別に見ると,「家族の団らんの場」,「休息・やすらぎの場」,「家族の絆(きずな)を強める場」,「親子が共に成長する場」を挙げた者の割合は雇用者で高くなっている。
職業別に見ると,「家族の団らんの場」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,「休息・やすらぎの場」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,「家族の絆(きずな)を強める場」,「親子が共に成長する場」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職,販売・サービス・保安職で,それぞれ高くなっている。
(図22-1,
図22-2,
表22-1(CSV形式:4KB),
表22-2(CSV形式:2KB),
表22参考(CSV形式:1KB))
(2)働く目的は何か
働く目的は何か聞いたところ,「お金を得るために働く」と答えた者の割合が53.7%,「社会の一員として,務めを果たすために働く」と答えた者の割合が14.0%,「自分の才能や能力を発揮するために働く」と答えた者の割合が7.8%,「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合が19.8%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,「お金を得るために働く」(51.0%→53.7%)と答えた者の割合が上昇し,「生きがいをみつけるために働く」(21.3%→19.8%)と答えた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は町村で高くなっている。
性別に見ると,「社会の一員として,務めを果たすために働く」と答えた者の割合は男性で,「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「お金を得るために働く」と答えた者の割合は20歳代から50歳代で,「社会の一員として,務めを果たすために働く」,「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「お金を得るために働く」と答えた者の割合は男性の30歳代から50歳代,女性の20歳代から50歳代で,「社会の一員として,務めを果たすために働く」と答えた者の割合は男性の60歳代,70歳以上で,「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は男性の60歳代,70歳以上,女性の60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
従業上の地位別に見ると,「お金を得るために働く」と答えた者の割合は雇用者で,「社会の一員として,務めを果たすために働く」と答えた者の割合はその他の無職で,「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は自営業主,家族従業者,主婦,その他の無職で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「お金を得るために働く」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職,販売・サービス・保安職,生産・輸送・建設・労務職で,「社会の一員として,務めを果たすために働く」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職,農林漁業職で,それぞれ高くなっている。
(図23-1,
図23-2,
表23-1(CSV形式:2KB),
表23-2(CSV形式:1KB),
表23参考(CSV形式:1KB))
(3)どのような仕事が理想的だと思うか
どのような仕事が理想的だと思うか聞いたところ,「収入が安定している仕事」を挙げた者の割合が60.5%,「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合が60.3%と高く,以下,「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」(40.2%),「健康を損なう心配がない仕事」(31.9%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
性別に見ると,「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」を挙げた者の割合は男性で,「収入が安定している仕事」,「自分にとって楽しい仕事」,「健康を損なう心配がない仕事」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「収入が安定している仕事」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代で,「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「収入が安定している仕事」を挙げた者の割合は男性の20歳代,40歳代,50歳代,女性の20歳代から50歳代で,「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合は女性の20歳代から60歳代で,「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」を挙げた者の割合は男性の30歳代から50歳代,女性の40歳代,50歳代で,「健康を損なう心配がない仕事」を挙げた者の割合は女性の40歳代から70歳以上で,それぞれ高くなっている。
従業上の地位別に見ると,「収入が安定している仕事」,「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合は雇用者で,「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」を挙げた者の割合は雇用者,自営業主で,「健康を損なう心配がない仕事」を挙げた者の割合は主婦で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「収入が安定している仕事」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職,販売・サービス・保安職,生産・輸送・建設・労務職で,「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職,販売・サービス・保安職で,「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。
(図24,
表24-1(CSV形式:4KB),
表24-2(CSV形式:1KB),
表24参考(CSV形式:2KB))
(4)収入と自由時間についての考え方
収入と自由時間について,自由時間をもっと増やしたいと思うか,収入をもっと増やしたいと思うか聞いたところ,「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合が37.1%,「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合が47.3%となっている。なお,「どちらともいえない」と答えた者の割合が14.1%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
都市規模に見ると,大きな差異は見られない。
性別に見ると,「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は50歳代,60歳代で,「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は男性の50歳代,60歳代で,「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合は男性の20歳代から40歳代,女性の20歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。
従業上の地位別に見ると,「自由時間をもっと増やしたい」,「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合は雇用者で高くなっている。
職業別に見ると,「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職で,「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合は販売・サービス・保安職,生産・輸送・建設・労務職で,それぞれ高くなっている。
(図25-1,
図25-2,
図25参考,
表25-1(CSV形式:2KB),
表25-2(CSV形式:2KB))