2.民法の成年年齢の引下げに関する関心
(1) 引下げの議論の認知度
「成年年齢の引下げの議論」について,どの程度知っているか聞いたところ,「議論を聞いたことがある」とする者の割合が77.9%(「議論されていることを聞いたことがあり,議論の内容も知っている」22.5%+「議論されていることを聞いたことがあるが,議論の内容までは知らない」55.4%),「議論されていることを聞いたことがない」と答えた者の割合が22.1%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,「議論を聞いたことがある」(82.8%→77.9%)とする者の割合が低下し,「議論されていることを聞いたことがない」(17.2%→22.1%)と答えた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
性別に見ると,「議論を聞いたことがある」とする者の割合は男性で,「議論されていることを聞いたことがない」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「議論を聞いたことがある」とする者の割合は50歳代,60歳代で,「議論されていることを聞いたことがない」と答えた者の割合は20歳代,30歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図3,表3-1(CSV形式:3KB),表3-2(CSV形式:1KB))
(2) 引下げの議論に対する関心度
「成年年齢の引下げの議論」に関心があるか聞いたところ,「関心がある」とする者の割合が69.8%(「関心がある」25.2%+「ある程度関心がある」44.7%),「関心がない」とする者の割合が29.6%(「あまり関心がない」20.4%+「関心がない」9.2%)となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,「関心がある」(75.4%→69.8%)とする者の割合が低下し,「関心がない」(24.0%→29.6%)とする者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「関心がある」とする者の割合は大都市で,「関心がない」とする者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「関心がある」とする者の割合は50歳代,60歳代で,「関心がない」とする者の割合は20歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「関心がある」とする者の割合は男性の60歳代,女性の60歳代で,「関心がない」とする者の割合は女性の20歳代で,それぞれ高くなっている。(図4,表4-1(CSV形式:3KB),表4-2(CSV形式:1KB))
(3) 成年年齢と飲酒・喫煙年齢,選挙権年齢との関係の認知度
民法の成年年齢と,飲酒・喫煙年齢,選挙権年齢との関係について知っていたか聞いたところ,「飲酒・喫煙年齢,選挙権年齢との関係についていずれも知っていた」と答えた者の割合が38.7%,「飲酒・喫煙年齢との関係についてのみ知っていた」と答えた者の割合が10.0%,「選挙権年齢との関係についてのみ知っていた」と答えた者の割合が20.5%,「飲酒・喫煙年齢,選挙権年齢との関係についていずれも知らなかった」と答えた者の割合が30.8%となっている。
都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
性別に見ると,「飲酒・喫煙年齢,選挙権年齢との関係についていずれも知っていた」と答えた者の割合は男性で,「飲酒・喫煙年齢,選挙権年齢との関係についていずれも知らなかった」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「飲酒・喫煙年齢,選挙権年齢との関係についていずれも知っていた」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,「飲酒・喫煙年齢との関係についてのみ知っていた」と答えた者の割合は20歳代で,「飲酒・喫煙年齢,選挙権年齢との関係についていずれも知らなかった」と答えた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「飲酒・喫煙年齢,選挙権年齢との関係についていずれも知っていた」と答えた者の割合は男性の60歳代,70歳以上で,「飲酒・喫煙年齢との関係についてのみ知っていた」と答えた者の割合は女性の20歳代で,「飲酒・喫煙年齢,選挙権年齢との関係についていずれも知らなかった」と答えた者の割合は男性の30歳代,女性の20歳代から40歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図5,表5(CSV形式:3KB),表5参考(CSV形式:1KB))