2 調査結果の概要
3.生き方,考え方について
(1) 家庭の役割
家庭はどのような意味をもっているか聞いたところ,「家族の団らんの場」を挙げた者の割合が64.4%,「休息・やすらぎの場」(62.2%)と高く,以下,「家族の絆(きずな)を強める場」(55.0%),「親子が共に成長する場」(37.0%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
前回の調査結果と比較して見ると,「休息・やすらぎの場」(59.6%→62.2%)を挙げた者の割合が上昇し,「親子が共に成長する場」(38.9%→37.0%)を挙げた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「家族の団らんの場」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「家族の団らんの場」,「休息・やすらぎの場」,「家族の絆(きずな)を強める場」,「親子が共に成長する場」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「家族の団らんの場」,「親子が共に成長する場」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「休息・やすらぎの場」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代で,「家族の絆(きずな)を強める場」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「家族の団らんの場」,「休息・やすらぎの場」,「親子が共に成長する場」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で高くなっている。 (図39,図40,表22-1,表22-2,参考)
前回の調査結果と比較して見ると,「休息・やすらぎの場」(59.6%→62.2%)を挙げた者の割合が上昇し,「親子が共に成長する場」(38.9%→37.0%)を挙げた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「家族の団らんの場」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「家族の団らんの場」,「休息・やすらぎの場」,「家族の絆(きずな)を強める場」,「親子が共に成長する場」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「家族の団らんの場」,「親子が共に成長する場」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「休息・やすらぎの場」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代で,「家族の絆(きずな)を強める場」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「家族の団らんの場」,「休息・やすらぎの場」,「親子が共に成長する場」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で高くなっている。 (図39,図40,表22-1,表22-2,参考)
(2) 働く目的は何か
働く目的は何か聞いたところ,「お金を得るために働く」と答えた者の割合が51.1%,「社会の一員として,務めを果たすために働く」と答えた者の割合が14.8%,「自分の才能や能力を発揮するために働く」と答えた者の割合が8.8%,「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合が20.8%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,「お金を得るために働く」(48.2%→51.1%)と答えた者の割合が上昇し,「生きがいをみつけるために働く」(22.6%→20.8%)と答えた者の割合が低下している。
性別に見ると,「社会の一員として,務めを果たすために働く」と答えた者の割合は男性で,「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると「お金を得るために働く」と答えた者の割合は20歳代から50歳代で,「社会の一員として,務めを果たすために働く」と答えた者の割合は60歳代で,「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「お金を得るために働く」と答えた者の割合は男性の20歳代から50歳代,女性の20歳代から50歳代で,「社会の一員として,務めを果たすために働く」と答えた者の割合は男性の40歳代から70歳以上で,「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は男性の60歳代,70歳以上,女性の60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
従業上の地位別に見ると,「お金を得るために働く」と答えた者の割合は雇用者で,「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は自営業主,家族従事者,主婦,その他の無職で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「お金を得るために働く」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職,販売・サービス・保安職,生産・輸送・建設・労務職で,「社会の一員として,務めを果たすために働く」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職で,「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は農林漁業職で,それぞれ高くなっている。 (図41,図42,表23-1,表23-2,参考)
前回の調査結果と比較して見ると,「お金を得るために働く」(48.2%→51.1%)と答えた者の割合が上昇し,「生きがいをみつけるために働く」(22.6%→20.8%)と答えた者の割合が低下している。
性別に見ると,「社会の一員として,務めを果たすために働く」と答えた者の割合は男性で,「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると「お金を得るために働く」と答えた者の割合は20歳代から50歳代で,「社会の一員として,務めを果たすために働く」と答えた者の割合は60歳代で,「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「お金を得るために働く」と答えた者の割合は男性の20歳代から50歳代,女性の20歳代から50歳代で,「社会の一員として,務めを果たすために働く」と答えた者の割合は男性の40歳代から70歳以上で,「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は男性の60歳代,70歳以上,女性の60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
従業上の地位別に見ると,「お金を得るために働く」と答えた者の割合は雇用者で,「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は自営業主,家族従事者,主婦,その他の無職で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「お金を得るために働く」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職,販売・サービス・保安職,生産・輸送・建設・労務職で,「社会の一員として,務めを果たすために働く」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職で,「生きがいをみつけるために働く」と答えた者の割合は農林漁業職で,それぞれ高くなっている。 (図41,図42,表23-1,表23-2,参考)
(3) どのような仕事が理想的だと思うか
どのような仕事が理想的だと思うか聞いたところ,「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合が61.1%,「収入が安定している仕事」を挙げた者の割合が60.1%と高く,以下,「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」(41.5%),「健康を損なう心配がない仕事」(31.0%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
前回の調査結果と比較して見ると,「自分にとって楽しい仕事」(59.3%→61.1%)と答えた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合は中都市で,「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」を挙げた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「自分にとって楽しい仕事」,「収入が安定している仕事」,「健康を損なう心配がない仕事」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合は20歳代,30歳代,50歳代で,「収入が安定している仕事」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代で,「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合は男性の20歳代,女性の20歳代から60歳代で,「収入が安定している仕事」を挙げた者の割合は男性の30歳代から50歳代,女性の20歳代から50歳代で,「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」を挙げた者の割合は男性の50歳代,女性の20歳代から50歳代で,「健康を損なう心配がない仕事」を挙げた者の割合は女性の40歳代から70歳以上で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職,販売・サービス・保安職で,「収入が安定している仕事」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職,販売・サービス・保安職,生産・輸送・建設・労務職で,「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。 (図43,表24-1,表24-2,参考)
前回の調査結果と比較して見ると,「自分にとって楽しい仕事」(59.3%→61.1%)と答えた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合は中都市で,「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」を挙げた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「自分にとって楽しい仕事」,「収入が安定している仕事」,「健康を損なう心配がない仕事」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合は20歳代,30歳代,50歳代で,「収入が安定している仕事」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代で,「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合は男性の20歳代,女性の20歳代から60歳代で,「収入が安定している仕事」を挙げた者の割合は男性の30歳代から50歳代,女性の20歳代から50歳代で,「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」を挙げた者の割合は男性の50歳代,女性の20歳代から50歳代で,「健康を損なう心配がない仕事」を挙げた者の割合は女性の40歳代から70歳以上で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「自分にとって楽しい仕事」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職,販売・サービス・保安職で,「収入が安定している仕事」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職,販売・サービス・保安職,生産・輸送・建設・労務職で,「自分の専門知識や能力がいかせる仕事」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。 (図43,表24-1,表24-2,参考)
(4) 収入と自由時間についての考え方
収入と自由時間について,自由時間をもっと増やしたいと思うか,収入をもっと増やしたいと思うか聞いたところ,「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合が37.3%,「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合が48.5%となっている。なお,「どちらともいえない」と答えた者の割合が12.9%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,「自由時間をもっと増やしたい」(34.2%→37.3%)と答えた者の割合が上昇し,「どちらともいえない」(16.2%→12.9%)と答えた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
性別に見ると,「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は60歳代で,「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は男性の60歳代で,「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合は男性の20歳代から40歳代,女性の20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。
従業上の地位別に見ると,「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は雇用者,家族従事者で,「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合は雇用者で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職で,「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合は販売・サービス・保安職,生産・輸送・建設・労務職で,それぞれ高くなっている。 (図44,図45,参考,表25-1,表25-2)
前回の調査結果と比較して見ると,「自由時間をもっと増やしたい」(34.2%→37.3%)と答えた者の割合が上昇し,「どちらともいえない」(16.2%→12.9%)と答えた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
性別に見ると,「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は60歳代で,「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は男性の60歳代で,「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合は男性の20歳代から40歳代,女性の20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。
従業上の地位別に見ると,「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は雇用者,家族従事者で,「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合は雇用者で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「自由時間をもっと増やしたい」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職で,「収入をもっと増やしたい」と答えた者の割合は販売・サービス・保安職,生産・輸送・建設・労務職で,それぞれ高くなっている。 (図44,図45,参考,表25-1,表25-2)
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