• 教育・人材育成

2ページ目-生涯学習に関する世論調査(平成24年7月調査)

2012年9月3日掲載

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2 調査結果の概要

1.生涯学習の現状

 (1) 「生涯学習」という言葉のイメージ
 生涯学習という言葉から,どのようなイメージを持つか聞いたところ,「幼児期から高齢期まで,生涯を通じて学ぶこと」を挙げた者の割合が46.2%,「生活を楽しみ,心を豊かにする活動をすること」を挙げた者の割合が42.7%,「趣味・教養を高めること」を挙げた者の割合が40.6%と高く,以下,「高齢者の生きがいづくり」(34.7%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
 前回の調査結果(平成17年5月調査)と比較してみると,「幼児期から高齢期まで,生涯を通じて学ぶこと」(39.4%→46.2%),「生活を楽しみ,心を豊かにする活動をすること」(39.2%→42.7%)を挙げた者の割合が上昇し,「高齢者の生きがいづくり」(39.9%→34.7%)を挙げた者の割合が低下している。
 性別に見ると,「生活を楽しみ,心を豊かにする活動をすること」,「高齢者の生きがいづくり」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
 年齢別に見ると,「幼児期から高齢期まで,生涯を通じて学ぶこと」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代で,「生活を楽しみ,心を豊かにする活動をすること」を挙げた者の割合は50歳代で,「高齢者の生きがいづくり」を挙げた者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図1表1-1表1-2

 (2) この1年間の生涯学習の実施状況
 この1年くらいの間に,どのような生涯学習をしたことがあるか聞いたところ,「健康・スポーツ(健康法,医学,栄養,ジョギング,水泳など)」を挙げた者の割合が30.4%と最も高く,以下,「趣味的なもの(音楽,美術,華道,舞踊,書道,レクリエーション活動など)」(25.7%),「職業上必要な知識・技能(仕事に関係のある知識の習得や資格の取得など)」(15.2%),「家庭生活に役立つ技能(料理,洋裁,和裁,編み物など)」(14.1%)などの順となっている。なお,「生涯学習をしたことがない」と答えた者の割合が42.5%となっている。(複数回答,上位4項目)
 前回の調査結果(平成20年5月調査をいう,以下同じ)と比較してみると,「健康・スポーツ(健康法,医学,栄養,ジョギング,水泳など)」(22.5%→30.4%),「趣味的なもの(音楽,美術,華道,舞踊,書道,レクリエーション活動など)」(19.8%→25.7%),「職業上必要な知識・技能(仕事に関係のある知識の習得や資格の取得など)」(9.3%→15.2%),「家庭生活に役立つ技能(料理,洋裁,和裁,編み物など)」(8.4%→14.1%)を挙げた者の割合が上昇している。
 都市規模別に見ると,「家庭生活に役立つ技能(料理,洋裁,和裁,編み物など)」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
 性別に見ると,「趣味的なもの(音楽,美術,華道,舞踊,書道,レクリエーション活動など)」,「家庭生活に役立つ技能(料理,洋裁,和裁,編み物など)」を挙げた者の割合は女性で,「職業上必要な知識・技能(仕事に関係のある知識の習得や資格の取得など)」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「職業上必要な知識・技能(仕事に関係のある知識の習得や資格の取得など)」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で高くなっている。(図2表2-1表2-2参考

  ア 生涯学習をしている理由
 この1年くらいの間に,「生涯学習をしたことがある(小計)」とする者(1,117人)に,何のために生涯学習をしているか聞いたところ,「その学習が好きであったり,人生を豊かにするため」を挙げた者の割合が59.4%と最も高く,以下,「健康の維持・増進のため」(48.8%),「他の人との親睦を深めたり,友人を得るため」(42.3%),「自由時間を有効に活用するため」(34.6%),「家庭・日常生活に活用するため」(32.4%)などの順となっている。(複数回答,上位5項目)
 性別に見ると,「その学習が好きであったり,人生を豊かにするため」,「他の人との親睦を深めたり,友人を得るため」,「家庭・日常生活に活用するため」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
 年齢別に見ると,「健康の維持・増進のため」を挙げた者の割合は60歳代,70歳以上で,「他の人との親睦を深めたり,友人を得るため」を挙げた者の割合は70歳以上で,「自由時間を有効に活用するため」を挙げた者の割合は60歳代で,「家庭・日常生活に活用するため」を挙げた者の割合は30歳代で,それぞれ高くなっている。(図3表3参考

  イ 行った生涯学習の満足度
 この1年くらいの間に,「生涯学習をしたことがある(小計)」とする者(1,117人)に,行った生涯学習について満足しているか聞いたところ,「満足している」とする者の割合が90.1%(「満足している」41.5%+「どちらかといえば満足している」48.6%),「満足していない」とする者の割合が9.3%(「どちらかといえば満足していない」7.3%+「満足していない」2.1%)となっている。
 都市規模別に見ると,「満足している」とする者の割合は中都市で高くなっている。
 性別に見ると,「満足している」とする者の割合は女性で高くなっている。(図4表4

  ウ 生涯学習を行うにあたっての課題
 この1年くらいの間に,「生涯学習をしたことがある(小計)」とする者(1,117人)に,生涯学習を行うにあたって困る点は何か聞いたところ,「仕事が忙しくて時間がない」を挙げた者の割合が28.1%と最も高く,以下,「費用がかかる」(23.5%),「身近なところに施設や場所がなかったり,学習の内容や時間帯が希望に合わない」(22.5%),「必要な情報(内容・時間・場所・費用など)がなかなか入手できない」(14.4%)などの順となっている。なお,「特に困っている点はない」と答えた者の割合が36.2%となっている。(複数回答,上位4項目)
 都市規模別に見ると,「費用がかかる」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
 性別に見ると,「仕事が忙しくて時間がない」,「必要な情報(内容・時間・場所・費用など)がなかなか入手できない」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。
 年齢別に見ると,「仕事が忙しくて時間がない」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「費用がかかる」を挙げた者の割合は20歳代,30歳代で,「身近なところに施設や場所がなかったり,学習の内容や時間帯が希望に合わない」を挙げた者の割合は30歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。(図5表5

  エ 行った生涯学習の形式
 この1年くらいの間に,「生涯学習をしたことがある(小計)」とする者(1,117人)に,どのような場所や形態で生涯学習をしたことがあるか聞いたところ,「公民館や生涯学習センターなどの公の機関における講座や教室」を挙げた者の割合が40.5%と最も高く,以下,「同好者が自主的に行っている集まり,サークル活動」(34.0%),「カルチャーセンターやスポーツクラブなど民間の講座や教室,通信教育」(30.6%),「職場の教育,研修」(27.5%),「自宅での学習活動(書籍など)」(27.4%)などの順となっている。(複数回答,上位5項目)
 前回の調査結果と比較してみると,「公民館や生涯学習センターなどの公の機関における講座や教室」(33.1%→40.5%),「同好者が自主的に行っている集まり,サークル活動」(26.8%→34.0%),「職場の教育,研修」(22.6%→27.5%)を挙げた者の割合が上昇している。
 都市規模別に見ると,「公民館や生涯学習センターなどの公の機関における講座や教室」を挙げた者の割合は小都市で,「同好者が自主的に行っている集まり,サークル活動」を挙げた者の割合は中都市で,「カルチャーセンターやスポーツクラブなど民間の講座や教室,通信教育」を挙げた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
 性別に見ると,「公民館や生涯学習センターなどの公の機関における講座や教室」,「カルチャーセンターやスポーツクラブなど民間の講座や教室,通信教育」を挙げた者の割合は女性で,「職場の教育,研修」,「自宅での学習活動(書籍など)」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「公民館や生涯学習センターなどの公の機関における講座や教室」,「同好者が自主的に行っている集まり,サークル活動」を挙げた者の割合は60歳代,70歳以上で,「職場の教育,研修」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。(図6表6-1表6-2参考

  オ 身につけた知識等が社会的評価を受けているか
 この1年くらいの間に,「生涯学習をしたことがある(小計)」とする者(1,117人)に,生涯学習を通じて身につけた知識・技能や経験は,それを身につけたことの証明をするものがあるか聞いたところ,「修了証(卒業証書や履修証明書,講座や教室からの修了証など)や認証をもらっている」を挙げた者の割合が32.5%と最も高く,以下,「資格を取得(国家資格の取得や検定試験の合格など)している」(26.0%)などの順となっている。なお,「証明を受けていない」と答えた者の割合が50.2%となっている。(複数回答,上位2項目)
 性別に見ると,「修了証(卒業証書や履修証明書,講座や教室からの修了証など)や認証をもらっている」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
 年齢別に見ると,「修了証(卒業証書や履修証明書,講座や教室からの修了証など)や認証をもらっている」を挙げた者の割合は20歳代,30歳代で,「資格を取得(国家資格の取得や検定試験の合格など)している」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。(図7表7

  カ 身につけた知識等の活用状況
 この1年くらいの間に,「生涯学習をしたことがある(小計)」とする者(1,117人)に,生涯学習を通じて身につけた知識・技能や経験を,どのように生かしているか聞いたところ,「自分の人生がより豊かになっている」を挙げた者の割合が49.1%,「自分の健康を維持・増進している」を挙げた者の割合が43.9%と高く,以下,「家庭・日常の生活に生かしている」(36.7%),「仕事や就職の上で生かしている(仕事で役立つスキルや資格を身につけた,給与面で優遇を受けた,就職活動に役立ったなど)」(31.3%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
 性別に見ると,「自分の人生がより豊かになっている」,「家庭・日常の生活に生かしている」を挙げた者の割合は女性で,「仕事や就職の上で生かしている(仕事で役立つスキルや資格を身につけた,給与面で優遇を受けた,就職活動に役立ったなど)」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「自分の人生がより豊かになっている」を挙げた者の割合は60歳代で,「自分の健康を維持・増進している」を挙げた者の割合は60歳代,70歳以上で,「仕事や就職の上で生かしている(仕事で役立つスキルや資格を身につけた,給与面で優遇を受けた,就職活動に役立ったなど)」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。(図8表8参考1参考2

  キ 身につけた知識等の仕事や地域活動への活用の意向
 この1年くらいの間に,「生涯学習をしたことがある(小計)」とする者(1,117人)に,生涯学習を通じて身につけた知識・技能や経験を,仕事や地域活動に生かしたいと思うか聞いたところ,「思う」とする者の割合が77.7%(「思う」43.3%+「どちらかといえば思う」34.4%),「思わない」とする者の割合が21.5%(「どちらかといえば思わない」11.0%+「思わない」10.5%)となっている。
 都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
 性別に見ると,大きな差異は見られない。
 年齢別に見ると,「思う」とする者の割合は20歳代から40歳代で,「思わない」とする者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図9表9

  ク 身につけた知識等を仕事や地域活動に生かすにあたっての課題
 この1年くらいの間に,「生涯学習をしたことがある(小計)」とする者で,生涯学習を通じて身につけた知識・技能や経験を,仕事や地域活動に生かしたいと「思う」,「どちらかといえば思う」と答えた者(868人)に,生涯学習を通じて身につけた知識・技能や経験を,仕事や地域活動に生かすにあたって困る点は何か聞いたところ,「生かすことが出来るまでの段階に到達していない」を挙げた者の割合が27.2%と最も高く,以下,「身近で生かせる活動を見つけられない」(18.5%)などの順となっている。なお,「特に困っている点はない」と答えた者の割合が44.2%となっている。(複数回答,上位2項目)
 性別に見ると,大きな差異は見られない。
 年齢別に見ると,「生かすことが出来るまでの段階に到達していない」を挙げた者の割合は20歳代で高くなっている。(図10表10

  ケ 生涯学習をしていない理由
 この1年くらいの間に,「生涯学習をしたことがない」と答えた者(832人)に,生涯学習を行っていない理由を聞いたところ,「仕事が忙しくて時間がない」を挙げた者の割合が43.4%と最も高く,以下,「きっかけがつかめない」(20.9%)などの順となっている。なお,「特に理由はない」と答えた者の割合が12.3%となっている。(複数回答,上位2項目)
 前回の調査結果と比較してみると,「きっかけがつかめない」(16.4%→20.9%)を挙げた者の割合が上昇している。
 年齢別に見ると,「仕事が忙しくて時間がない」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で高くなっている。(図11表11参考1参考2




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