2 調査結果の概要
1 高齢者介護に対する不安感等について
(1)超高齢社会到来への関心
まもなく,4人に1人が65歳以上という「超高齢社会」が到来するといわれているが,このことにどの程度関心があるか聞いたところ,「関心がある」とする者の割合が88.6%(「非常に関心がある」38.7%+「ある程度関心がある」49.8%),「関心がない」とする者の割合が11.0%(「あまり関心がない」9.4%+「まったく関心がない」1.7%)となっている。
性別に見ると,「関心がある」とする者の割合は女性で,「関心がない」とする者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「関心がある」とする者の割合は50歳代で,「関心がない」とする者の割合は20歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図1,表1,参考)
性別に見ると,「関心がある」とする者の割合は女性で,「関心がない」とする者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「関心がある」とする者の割合は50歳代で,「関心がない」とする者の割合は20歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図1,表1,参考)
(2)自分自身が要介護者になる不安の有無
自分自身が老後に寝たきりや認知症になるかもしれないと,不安に思うことがあるか聞いたところ,「ある」とする者の割合が75.1%(「よくある」27.7%+「時々ある」47.4%),「ない」とする者の割合が24.4%(「あまりない」19.9%+「まったくない」4.5%)となっている。
前回の調査結果(平成15年7月調査をいう,以下同じ)と比較して見ると,「ある」(69.0%→75.1%)とする者の割合が上昇し,「ない」(30.1%→24.4%)とする者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「ある」とする者の割合は小都市で高くなっている。
性別に見ると,「ある」とする者の割合は女性で,「ない」とする者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「ある」とする者の割合は50歳代,60歳代で,「ない」とする者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図2,表2−1,表2−2)
前回の調査結果(平成15年7月調査をいう,以下同じ)と比較して見ると,「ある」(69.0%→75.1%)とする者の割合が上昇し,「ない」(30.1%→24.4%)とする者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「ある」とする者の割合は小都市で高くなっている。
性別に見ると,「ある」とする者の割合は女性で,「ない」とする者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「ある」とする者の割合は50歳代,60歳代で,「ない」とする者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図2,表2−1,表2−2)
(3)家族が要介護者になる不安の有無
家族が老後に寝たきりや認知症になるかもしれないと,不安に思うことがあるか聞いたところ,「ある」とする者の割合が77.6%(「よくある」34.2%+「時々ある」43.4%),「ない」とする者の割合が18.0%(「あまりない」13.0%+「まったくない」5.0%)となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,「ある」(73.5%→77.6%)とする者の割合が上昇し,「ない」(25.3%→18.0%)とする者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「ない」とする者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「ない」とする者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「ある」とする者の割合は20歳代から50歳代で,「ない」とする者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図3,表3−1,表3−2)
前回の調査結果と比較して見ると,「ある」(73.5%→77.6%)とする者の割合が上昇し,「ない」(25.3%→18.0%)とする者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「ない」とする者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「ない」とする者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると,「ある」とする者の割合は20歳代から50歳代で,「ない」とする者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図3,表3−1,表3−2)
(4)自分自身に介護が必要となった場合に困る点
仮に自分自身が,老後に寝たきりや認知症になり,介護が必要となった場合,どのようなことに困ると思うか聞いたところ,「家族に肉体的・精神的負担をかけること」を挙げた者の割合が73.0%と最も高く,以下,「介護に要する経済的負担が大きいこと」(60.1%),「収入がなくなること」(32.2%),「人生の楽しみが感じられなくなること」(29.5%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
前回の調査結果と比較して見ると,「家族に肉体的・精神的負担をかけること」(68.1%→73.0%),「介護に要する経済的負担が大きいこと」(53.6%→60.1%),「収入がなくなること」(27.9%→32.2%)を挙げた者の割合が上昇している。
性別に見ると,「家族に肉体的・精神的負担をかけること」,「介護に要する経済的負担が大きいこと」を挙げた者の割合は女性で,「収入がなくなること」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「家族に肉体的・精神的負担をかけること」,「介護に要する経済的負担が大きいこと」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,「収入がなくなること」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。(図4,表4−1,表4−2,参考)
前回の調査結果と比較して見ると,「家族に肉体的・精神的負担をかけること」(68.1%→73.0%),「介護に要する経済的負担が大きいこと」(53.6%→60.1%),「収入がなくなること」(27.9%→32.2%)を挙げた者の割合が上昇している。
性別に見ると,「家族に肉体的・精神的負担をかけること」,「介護に要する経済的負担が大きいこと」を挙げた者の割合は女性で,「収入がなくなること」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「家族に肉体的・精神的負担をかけること」,「介護に要する経済的負担が大きいこと」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,「収入がなくなること」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。(図4,表4−1,表4−2,参考)
(5)家族に介護が必要になった場合に困る点
仮に家族が,老後に寝たきりや認知症になり,介護が必要になった場合に,どのようなことに困ると思うか,また,現在,寝たきりや認知症の家族がいる者はどんなことに困っているか聞いたところ,「食事や排泄,入浴など世話の負担が重く,十分な睡眠が取れないなど肉体的負担が大きいこと」を挙げた者の割合が62.6%,「ストレスや精神的負担が大きいこと」を挙げた者の割合が62.2%と高く,以下,「家を留守にできない,自由に行動できないこと」(55.2%),「介護に要する経済的負担が大きいこと」(54.5%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
性別に見ると,「ストレスや精神的負担が大きいこと」,「家を留守にできない,自由に行動できないこと」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「食事や排泄,入浴など世話の負担が重く,十分な睡眠が取れないなど肉体的負担が大きいこと」を挙げた者の割合は40歳代から60歳代で,「ストレスや精神的負担が大きいこと」,「家を留守にできない,自由に行動できないこと」,「介護に要する経済的負担が大きいこと」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。(図5,表5,参考1,参考2)
都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
性別に見ると,「ストレスや精神的負担が大きいこと」,「家を留守にできない,自由に行動できないこと」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「食事や排泄,入浴など世話の負担が重く,十分な睡眠が取れないなど肉体的負担が大きいこと」を挙げた者の割合は40歳代から60歳代で,「ストレスや精神的負担が大きいこと」,「家を留守にできない,自由に行動できないこと」,「介護に要する経済的負担が大きいこと」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。(図5,表5,参考1,参考2)
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