• 生活・くらし

2ページ目-身近にある化学物質に関する世論調査(平成22年6月調査)

2010年8月16日掲載

報告書の引用について

調査データを引用・転載する場合には、出典を明記してください。
出典を編集・加工等して利用する場合には、その旨も明記してください。
詳細及びその他のルールについては「リンク・著作権等について」をご参照ください。

ご協力のお願い

今後の業務の参考にしたいため、大変お手数ですが、引用のご連絡をお願いします。

インターネットからのご連絡

内閣府が運営する引用連絡フォームにて必要事項をご記入ください。

引用連絡フォーム

郵送でのご連絡

掲載部分の写しを以下お問合せ先までご送付ください。

〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
内閣府大臣官房政府広報室 世論調査担当
電話番号 03-5253-2111(代表)

2 調査結果の概要


1.身近な化学物質に対する意識

(1)「化学物質」という言葉の周知度
 日常生活において,「化学物質」という言葉をよく聞くか聞いたところ,「よく聞く」と答えた者の割合が57.5%,「あまり聞かない」と答えた者の割合が42.5%となっている。
 都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
 性別に見ると,大きな差異は見られない。
 年齢別に見ると,「よく聞く」と答えた者の割合は60歳代で,「あまり聞かない」と答えた者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図1表1

(2)「化学物質」という言葉の印象
 「化学物質」という言葉についてどういう印象を持っているか聞いたところ,「危ないもの」を挙げた者の割合が69.7%と最も高く,以下,「現在の生活になくてはならないもの」(25.5%),「難しいもの」(23.4%),「便利なもの」(16.6%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
 都市規模別に見ると,「危ないもの」,「難しいもの」を挙げた者の割合は大都市で,「便利なもの」を挙げた者の割合は小都市で,それぞれ高くなっている。
 性別に見ると,「危ないもの」を挙げた者の割合は女性で,「現在の生活になくてはならないもの」,「便利なもの」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「危ないもの」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で高くなっている。(図2表2

(3)化学物質への関心
 日常生活において,どんなものに含まれている化学物質に関心があるか聞いたところ,「農薬・殺虫剤・防虫剤」を挙げた者の割合が61.9%,「飲み水・食品」を挙げた者の割合が59.3%と高く,以下,「工場などの排ガスや排水」(54.2%),「家の内装や建築材料」(52.7%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
 都市規模別に見ると,「家の内装や建築材料」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
 性別に見ると,「農薬・殺虫剤・防虫剤」を挙げた者の割合は男性で,「飲み水・食品」,「家の内装や建築材料」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「農薬・殺虫剤・防虫剤」を挙げた者の割合は60歳代で,「飲み水・食品」を挙げた者の割合は50歳代で,「工場などの排ガスや排水」,「家の内装や建築材料」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。(図3表3

(4)普段の暮らしの中での化学物質に関する取組
 普段の暮らしの中で,身近にある化学物質に関連して,どのような取組を行っているか聞いたところ,「乾電池や蛍光灯などの有害な化学物質を含むごみを,なるべく分別して捨てている」を挙げた者の割合が59.0%と最も高く,以下,「無農薬や減農薬の食材をなるべく選んでいる」(47.6%),「化学物質を吸い込みそうな場所に近づかないなど,有害と思われる化学物質がなるべく体に入らないようにしている」(39.5%),「有害な化学物質が含まれている製品の使用をできるだけ少なくしている」(35.7%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
 都市規模別に見ると,「乾電池や蛍光灯などの有害な化学物質を含むごみを,なるべく分別して捨てている」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
 性別に見ると,「乾電池や蛍光灯などの有害な化学物質を含むごみを,なるべく分別して捨てている」,「無農薬や減農薬の食材をなるべく選んでいる」,「有害な化学物質が含まれている製品の使用をできるだけ少なくしている」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
 年齢別に見ると,「乾電池や蛍光灯などの有害な化学物質を含むごみを,なるべく分別して捨てている」,「無農薬や減農薬の食材をなるべく選んでいる」,「有害な化学物質が含まれている製品の使用をできるだけ少なくしている」を挙げた者の割合は50歳代,60歳代で,「化学物質を吸い込みそうな場所に近づかないなど,有害と思われる化学物質がなるべく体に入らないようにしている」を挙げた者の割合は50歳代で,それぞれ高くなっている。(図4表4

(5)化学物質の安全性に関する意識
 身近にある化学物質の人の健康や動植物に対する安全性についてどのように感じているか聞いたところ,「不安はないものが多い」とする者の割合が28.9%(「不安はないものがほとんどである」10.8%+「不安はないものが多い」18.1%),「不安があるものが多い」とする者の割合が66.9%(「不安があるものが多い」53.1%+「不安があるものがほとんどである」13.8%)となっている。
 性別に見ると,「不安はないものが多い」とする者の割合は男性で,「不安があるものが多い」とする者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「不安はないものが多い」とする者の割合は20歳代で,「不安があるものが多い」とする者の割合は50歳代で,それぞれ高くなっている。(図5表5

 ア.化学物質の安全性に不安はない理由
 身近にある化学物質の人の健康や動植物に対する安全性について,「不安はないものがほとんどである」,「不安はないものが多い」,「不安があるものが多い」と答えた者(1,593人)に,身近にある化学物質の安全性について,不安はないと思う理由を聞いたところ,「自ら又は身近なところで,化学物質による健康被害や動植物への影響が生じていないから」を挙げた者の割合が34.3%と最も高く,以下,「行政が必要な対策をとっているから」(27.4%),「事業者が自主的な管理を行っているから」(22.2%),「行政や事業者の説明を聞くなどして,化学物質についてよくわかっているから」(10.1%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
 なお,「わからない」と答えた者の割合が19.1%となっている。
 都市規模別に見ると,「わからない」と答えた者の割合は小都市で高くなっている。
 性別に見ると,「事業者が自主的な管理を行っているから」,「行政や事業者の説明を聞くなどして,化学物質についてよくわかっているから」を挙げた者の割合は男性で,「わからない」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「自ら又は身近なところで,化学物質による健康被害や動植物への影響が生じていないから」を挙げた者の割合は20歳代,30歳代で,「行政が必要な対策をとっているから」,「行政や事業者の説明を聞くなどして,化学物質についてよくわかっているから」を挙げた者の割合は60歳代で,それぞれ高くなっている。(図6表6

 イ.安全性に不安はない化学物質
 身近にある化学物質の人の健康や動植物に対する安全性について,「不安はないものがほとんどである」,「不安はないものが多い」,「不安があるものが多い」と答えた者(1,593人)に,日常生活において,含まれている化学物質の安全性に不安はないと思うものを聞いたところ,「飲み水・食品」を挙げた者の割合が36.3%,「医薬品」を挙げた者の割合が33.0%,「日用品」を挙げた者の割合が29.3%と高く,以下,「家の内装や建築材料」(10.2%),「農薬・殺虫剤・防虫剤」(9.4%)などの順となっている。(複数回答,上位5項目)
 なお,「わからない」と答えた者の割合が31.4%となっている。
 性別に見ると,「飲み水・食品」,「医薬品」を挙げた者の割合は男性で,「わからない」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「飲み水・食品」,「家の内装や建築材料」を挙げた者の割合は70歳以上で,「わからない」と答えた者の割合は60歳代で,それぞれ高くなっている。(図7表7

 ウ.化学物質の安全性に不安がある理由
 身近にある化学物質の人の健康や動植物に対する安全性について,「不安はないものが多い」,「不安があるものが多い」,「不安があるものがほとんどである」と答えた者(1,652人)に,身近にある化学物質の安全性について,不安があると思う理由を聞いたところ,「化学物質は非常に種類が多いため,その中には有害なものがあるかもしれないから」を挙げた者の割合が55.0%,「化学物質には有害なものがあるから」を挙げた者の割合が52.6%と高く,以下,「事業者がきちんと化学物質の管理を行っているか,わからないから」(41.7%),「説明を聞く機会がないなど,化学物質についてよくわからないから」(39.0%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
 都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
 性別に見ると,「事業者がきちんと化学物質の管理を行っているか,わからないから」,「説明を聞く機会がないなど,化学物質についてよくわからないから」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
 年齢別に見ると,「化学物質は非常に種類が多いため,その中には有害なものがあるかもしれないから」,「化学物質には有害なものがあるから」を挙げた者の割合は50歳代で,「事業者がきちんと化学物質の管理を行っているか,わからないから」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「説明を聞く機会がないなど,化学物質についてよくわからないから」を挙げた者の割合は30歳代で,それぞれ高くなっている。(図8表8

 エ.安全性に不安がある化学物質
 身近にある化学物質の人の健康や動植物に対する安全性について,「不安はないものが多い」,「不安があるものが多い」,「不安があるものがほとんどである」と答えた者(1,652人)に,日常生活において,含まれている化学物質の安全性に不安を感じるものを聞いたところ,「農薬・殺虫剤・防虫剤」を挙げた者の割合が62.8%,「飲み水・食品」を挙げた者の割合が59.5%と高く,「工場などの排ガスや排水」(51.8%),「家の内装や建築材料」(44.7%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
 都市規模別に見ると,「家の内装や建築材料」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
 性別に見ると,「飲み水・食品」,「家の内装や建築材料」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
 年齢別に見ると,「飲み水・食品」,「家の内装や建築材料」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「工場などの排ガスや排水」を挙げた者の割合は40歳代で,それぞれ高くなっている。(図9表9



目次戻る次へ
この調査は役に立ちましたか?
この調査結果は
分かりやすかったですか?

ご意見・ご感想

別の調査結果を探す

関連サイト

  • あしたの暮らしをわかりやすく 政府広報オンライン別ウインドウで開きます
Top