2 調査結果の概要
2.社会の現状に対する認識について
(1) 現在の世相(明るいイメージ)
現在の世相をひとことで言えば,明るいイメージとしては,どのような表現があてはまると思うか聞いたところ,「平和である」を挙げた者の割合が54.1%と最も高く,以下,「安定している」(13.6%),「おもいやりがある」(11.2%),「責任感が重んじられている」(11.0%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
前回の調査結果と比較して見ると,「安定している」(17.1%→13.6%)を挙げた者の割合が低下し,「責任感が重んじられている」(9.1%→11.0%)を挙げた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「平和である」を挙げた者の割合は大都市で,「責任感が重んじられている」を挙げた者の割合は中都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「平和である」,「安定している」を挙げた者の割合は男性で,「おもいやりがある」,「責任感が重んじられている」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「平和である」を挙げた者の割合は40歳代で高く,「責任感が重んじられている」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「平和である」を挙げた者の割合は男性の40歳代,50歳代,70歳以上,女性の40歳代で,「安定している」を挙げた者の割合は男性の60歳代,70歳以上で,「おもいやりがある」を挙げた者の割合は女性の60歳代で,「責任感が重んじられている」を挙げた者の割合は男性の20歳代,30歳代,女性の20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。(図13,図14,表7−1,表7−2)
前回の調査結果と比較して見ると,「安定している」(17.1%→13.6%)を挙げた者の割合が低下し,「責任感が重んじられている」(9.1%→11.0%)を挙げた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「平和である」を挙げた者の割合は大都市で,「責任感が重んじられている」を挙げた者の割合は中都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「平和である」,「安定している」を挙げた者の割合は男性で,「おもいやりがある」,「責任感が重んじられている」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「平和である」を挙げた者の割合は40歳代で高く,「責任感が重んじられている」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「平和である」を挙げた者の割合は男性の40歳代,50歳代,70歳以上,女性の40歳代で,「安定している」を挙げた者の割合は男性の60歳代,70歳以上で,「おもいやりがある」を挙げた者の割合は女性の60歳代で,「責任感が重んじられている」を挙げた者の割合は男性の20歳代,30歳代,女性の20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。(図13,図14,表7−1,表7−2)
(2) 現在の世相(暗いイメージ)
現在の世相をひとことで言えば,暗いイメージとしては,どのような表現があてはまると思うか聞いたところ,「無責任の風潮がつよい」を挙げた者の割合が52.5%と最も高く,以下,「自分本位である」(45.8%),「ゆとりがない」(42.9%),「活気がない」(34.3%),「不安なこと,いらいらすることが多い」(33.9%),「連帯感が乏しい」(33.1%)などの順となっている。(複数回答,上位6項目)
前回の調査結果と比較して見ると,「無責任の風潮がつよい」(55.6%→52.5%)を挙げた者の割合が低下し,「ゆとりがない」(37.3%→42.9%),「活気がない」(21.9%→34.3%),「不安なこと,いらいらすることが多い」(29.8%→33.9%)を挙げた者の割合が,それぞれ上昇している。
都市規模別に見ると,「無責任の風潮がつよい」を挙げた者の割合は大都市で,「活気がない」,「連帯感が乏しい」を挙げた者の割合は中都市で,「不安なこと,いらいらすることが多い」を挙げた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「無責任の風潮がつよい」,「連帯感が乏しい」を挙げた者の割合は男性で,「ゆとりがない」,「不安なこと,いらいらすることが多い」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「無責任の風潮がつよい」を挙げた者の割合は40歳代から60歳代で,「自分本位である」,「ゆとりがない」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「活気がない」,「不安なこと,いらいらすることが多い」を挙げた者の割合は40歳代で,「連帯感が乏しい」を挙げた者の割合は50歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「無責任の風潮がつよい」を挙げた者の割合は男性の40歳代,60歳代,女性の50歳代で,「自分本位である」を挙げた者の割合は女性の50歳代で,「ゆとりがない」を挙げた者の割合は男性の40歳代,女性の40歳代,50歳代で,「活気がない」を挙げた者の割合は男性の30歳代,40歳代,女性の40歳代で,「不安なこと,いらいらすることが多い」を挙げた者の割合は女性の40歳代,50歳代で,「連帯感が乏しい」を挙げた者の割合は男性の60歳代,女性の50歳代で,それぞれ高くなっている。(図15,図16,表8−1,表8−2,参考)
前回の調査結果と比較して見ると,「無責任の風潮がつよい」(55.6%→52.5%)を挙げた者の割合が低下し,「ゆとりがない」(37.3%→42.9%),「活気がない」(21.9%→34.3%),「不安なこと,いらいらすることが多い」(29.8%→33.9%)を挙げた者の割合が,それぞれ上昇している。
都市規模別に見ると,「無責任の風潮がつよい」を挙げた者の割合は大都市で,「活気がない」,「連帯感が乏しい」を挙げた者の割合は中都市で,「不安なこと,いらいらすることが多い」を挙げた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「無責任の風潮がつよい」,「連帯感が乏しい」を挙げた者の割合は男性で,「ゆとりがない」,「不安なこと,いらいらすることが多い」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「無責任の風潮がつよい」を挙げた者の割合は40歳代から60歳代で,「自分本位である」,「ゆとりがない」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「活気がない」,「不安なこと,いらいらすることが多い」を挙げた者の割合は40歳代で,「連帯感が乏しい」を挙げた者の割合は50歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「無責任の風潮がつよい」を挙げた者の割合は男性の40歳代,60歳代,女性の50歳代で,「自分本位である」を挙げた者の割合は女性の50歳代で,「ゆとりがない」を挙げた者の割合は男性の40歳代,女性の40歳代,50歳代で,「活気がない」を挙げた者の割合は男性の30歳代,40歳代,女性の40歳代で,「不安なこと,いらいらすることが多い」を挙げた者の割合は女性の40歳代,50歳代で,「連帯感が乏しい」を挙げた者の割合は男性の60歳代,女性の50歳代で,それぞれ高くなっている。(図15,図16,表8−1,表8−2,参考)
(3) 日本の誇り
日本の国や国民について,誇りに思うことはどんなことか聞いたところ,「美しい自然」を挙げた者の割合が50.9%と最も高く,以下,「長い歴史と伝統」(47.5%),「すぐれた文化や芸術」(47.2%),「治安のよさ」(36.4%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
前回の調査結果と比較して見ると,「美しい自然」(46.6%→50.9%),「すぐれた文化や芸術」(44.9%→47.2%),「治安のよさ」(30.1%→36.4%)を挙げた者の割合が,それぞれ上昇している。
都市規模別に見ると,「すぐれた文化や芸術」を挙げた者の割合は大都市で,「治安のよさ」を挙げた者の割合は中都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「美しい自然」,「すぐれた文化や芸術」を挙げた者の割合は女性で,「治安のよさ」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「美しい自然」を挙げた者の割合は50歳代,60歳代で,「すぐれた文化や芸術」を挙げた者の割合は20歳代,40歳代,50歳代で,「治安のよさ」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「美しい自然」を挙げた者の割合は女性の50歳代,60歳代で,「すぐれた文化や芸術」を挙げた者の割合は女性の20歳代,40歳代,50歳代で,「治安のよさ」を挙げた者の割合は男性の30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「美しい自然」を挙げた者の割合は家族従業者,主婦で,「長い歴史と伝統」を挙げた者の割合は自営業主で,「すぐれた文化や芸術」を挙げた者の割合は家族従業者,管理・専門技術・事務職で,「治安のよさ」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。(図17,図18,表9−1,表9−2,参考)
前回の調査結果と比較して見ると,「美しい自然」(46.6%→50.9%),「すぐれた文化や芸術」(44.9%→47.2%),「治安のよさ」(30.1%→36.4%)を挙げた者の割合が,それぞれ上昇している。
都市規模別に見ると,「すぐれた文化や芸術」を挙げた者の割合は大都市で,「治安のよさ」を挙げた者の割合は中都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「美しい自然」,「すぐれた文化や芸術」を挙げた者の割合は女性で,「治安のよさ」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「美しい自然」を挙げた者の割合は50歳代,60歳代で,「すぐれた文化や芸術」を挙げた者の割合は20歳代,40歳代,50歳代で,「治安のよさ」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「美しい自然」を挙げた者の割合は女性の50歳代,60歳代で,「すぐれた文化や芸術」を挙げた者の割合は女性の20歳代,40歳代,50歳代で,「治安のよさ」を挙げた者の割合は男性の30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「美しい自然」を挙げた者の割合は家族従業者,主婦で,「長い歴史と伝統」を挙げた者の割合は自営業主で,「すぐれた文化や芸術」を挙げた者の割合は家族従業者,管理・専門技術・事務職で,「治安のよさ」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。(図17,図18,表9−1,表9−2,参考)
(4) 社会の満足度(満足している点)
現在の社会において満足している点は何か聞いたところ,「良質な生活環境が整っている」を挙げた者の割合が30.8%と最も高く,以下,「心と身体の健康が保たれる」(20.6%),「女性が社会での活躍を志向しやすい」(18.3%),「向上心・向学心を伸ばしやすい」(18.2%)などの順となっている。なお,「特にない」と答えた者の割合が27.7%となっている。(複数回答,上位4項目)
前回の調査結果と比較して見ると,「良質な生活環境が整っている」(29.0%→30.8%),「心と身体の健康が保たれる」(18.9%→20.6%)を挙げた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「良質な生活環境が整っている」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「良質な生活環境が整っている」,「向上心・向学心を伸ばしやすい」を挙げた者の割合は男性で,「女性が社会での活躍を志向しやすい」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「良質な生活環境が整っている」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「女性が社会での活躍を志向しやすい」を挙げた者の割合は20歳代で,「向上心・向学心を伸ばしやすい」を挙げた者の割合は50歳代で,それぞれ高くなっている。(図19,表10−1,表10−2)
前回の調査結果と比較して見ると,「良質な生活環境が整っている」(29.0%→30.8%),「心と身体の健康が保たれる」(18.9%→20.6%)を挙げた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「良質な生活環境が整っている」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「良質な生活環境が整っている」,「向上心・向学心を伸ばしやすい」を挙げた者の割合は男性で,「女性が社会での活躍を志向しやすい」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「良質な生活環境が整っている」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「女性が社会での活躍を志向しやすい」を挙げた者の割合は20歳代で,「向上心・向学心を伸ばしやすい」を挙げた者の割合は50歳代で,それぞれ高くなっている。(図19,表10−1,表10−2)
(5) 社会の満足度(満足していない点)
現在の社会において満足していない点は何か聞いたところ,「経済的なゆとりと見通しが持てる」を挙げた者の割合が47.5%と最も高く,以下,「若者が社会での自立を目指しやすい」(36.6%),「家庭が子育てしやすい」(33.1%),「熟年・高齢者が社会と関わりやすい」(30.7%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
前回の調査結果と比較して見ると,「経済的なゆとりと見通しが持てる」(42.4%→47.5%),「若者が社会での自立を目指しやすい」(31.6%→36.6%),「熟年・高齢者が社会と関わりやすい」(26.8%→30.7%)を挙げた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「若者が社会での自立を目指しやすい」を挙げた者の割合は中都市で,「家庭が子育てしやすい」を挙げた者の割合は大都市で,「熟年・高齢者が社会と関わりやすい」を挙げた者の割合は大都市,中都市で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「経済的なゆとりと見通しが持てる」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,「若者が社会での自立を目指しやすい」,「熟年・高齢者が社会と関わりやすい」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「家庭が子育てしやすい」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「経済的なゆとりと見通しが持てる」を挙げた者の割合は男性の40歳代,50歳代,女性の30歳代から50歳代で,「若者が社会での自立を目指しやすい」を挙げた者の割合は女性の40歳代,50歳代で,「家庭が子育てしやすい」を挙げた者の割合は男性の30歳代,40歳代,女性の30歳代,40歳代で,「熟年・高齢者が社会と関わりやすい」を挙げた者の割合は男性の40歳代,50歳代,女性の50歳代で,それぞれ高くなっている。(図20,表11−1,表11−2)
前回の調査結果と比較して見ると,「経済的なゆとりと見通しが持てる」(42.4%→47.5%),「若者が社会での自立を目指しやすい」(31.6%→36.6%),「熟年・高齢者が社会と関わりやすい」(26.8%→30.7%)を挙げた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「若者が社会での自立を目指しやすい」を挙げた者の割合は中都市で,「家庭が子育てしやすい」を挙げた者の割合は大都市で,「熟年・高齢者が社会と関わりやすい」を挙げた者の割合は大都市,中都市で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「経済的なゆとりと見通しが持てる」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,「若者が社会での自立を目指しやすい」,「熟年・高齢者が社会と関わりやすい」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「家庭が子育てしやすい」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「経済的なゆとりと見通しが持てる」を挙げた者の割合は男性の40歳代,50歳代,女性の30歳代から50歳代で,「若者が社会での自立を目指しやすい」を挙げた者の割合は女性の40歳代,50歳代で,「家庭が子育てしやすい」を挙げた者の割合は男性の30歳代,40歳代,女性の30歳代,40歳代で,「熟年・高齢者が社会と関わりやすい」を挙げた者の割合は男性の40歳代,50歳代,女性の50歳代で,それぞれ高くなっている。(図20,表11−1,表11−2)
(6) 社会全体の満足度
現在の社会に全体として満足しているか,それとも,満足していないか聞いたところ,「満足している」とする者の割合が39.9%(「満足している」4.4%+「やや満足している」35.5%),「満足していない」とする者の割合が59.5%(「あまり満足していない」42.6%+「満足していない」17.0%)となっている。
都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「満足している」とする者の割合は60歳代,70歳以上で,「満足していない」とする者の割合は30歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「満足している」とする者の割合は男性の60歳代,70歳以上,女性の70歳以上で,「満足していない」とする者の割合は男性の30歳代,女性の40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「満足している」とする者の割合は自営業主,管理・専門技術・事務職,その他の無職で,「満足していない」とする者の割合は労務職で,それぞれ高くなっている。(図21,表12)
都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「満足している」とする者の割合は60歳代,70歳以上で,「満足していない」とする者の割合は30歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「満足している」とする者の割合は男性の60歳代,70歳以上,女性の70歳以上で,「満足していない」とする者の割合は男性の30歳代,女性の40歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「満足している」とする者の割合は自営業主,管理・専門技術・事務職,その他の無職で,「満足していない」とする者の割合は労務職で,それぞれ高くなっている。(図21,表12)
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