2 調査結果の概要
2.今後の生活について
(1) 今後の生活の見通し
生活は,これから先,どうなっていくと思うか聞いたところ,「良くなっていく」と答えた者の割合が8.3%,「同じようなもの」と答えた者の割合が60.2%,「悪くなっていく」と答えた者の割合が29.1%となっている。
前回の調査結果と比較してみると,「良くなっていく」(10.6%→8.3%)と答えた者の割合が低下し,「悪くなっていく」(26.0%→29.1%)と答えた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「良くなっていく」,「同じようなもの」と答えた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「同じようなもの」と答えた者の割合は女性で,「悪くなっていく」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「良くなっていく」と答えた者の割合は男性の20歳代,30歳代,女性の20歳代,30歳代で,「同じようなもの」と答えた者の割合は女性の20歳代,40歳代,70歳以上で,「悪くなっていく」と答えた者の割合は男性の50歳代から70歳以上,女性の50歳代,60歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「良くなっていく」と答えた者の割合は自営業主,管理・専門技術・事務職,労務職で,「同じようなもの」と答えた者の割合は家族従業者で,「悪くなっていく」と答えた者の割合はその他の無職で,それぞれ高くなっている。(図31,図32,参考,表16)
前回の調査結果と比較してみると,「良くなっていく」(10.6%→8.3%)と答えた者の割合が低下し,「悪くなっていく」(26.0%→29.1%)と答えた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「良くなっていく」,「同じようなもの」と答えた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「同じようなもの」と答えた者の割合は女性で,「悪くなっていく」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「良くなっていく」と答えた者の割合は男性の20歳代,30歳代,女性の20歳代,30歳代で,「同じようなもの」と答えた者の割合は女性の20歳代,40歳代,70歳以上で,「悪くなっていく」と答えた者の割合は男性の50歳代から70歳以上,女性の50歳代,60歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「良くなっていく」と答えた者の割合は自営業主,管理・専門技術・事務職,労務職で,「同じようなもの」と答えた者の割合は家族従業者で,「悪くなっていく」と答えた者の割合はその他の無職で,それぞれ高くなっている。(図31,図32,参考,表16)
(2) 今後の生活の力点
今後の生活において,特にどのような面に力を入れたいと思うか聞いたところ,「レジャー・余暇生活」を挙げた者の割合が35.1%と最も高く,以下,「所得・収入」(29.2%),「食生活」(28.3%),「資産・貯蓄」(27.0%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
前回の調査結果と比較してみると,「自己啓発・能力向上」(26.5%→24.1%),「住生活」(25.2%→23.1%)を挙げた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「所得・収入」と答えた者の割合は町村で高くなっている。
性別に見ると,「レジャー・余暇生活」,「所得・収入」を挙げた者の割合は男性で,「食生活」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「レジャー・余暇生活」を挙げた者の割合は男性の30歳代,50歳代,60歳代,女性の20歳代,50歳代で,「所得・収入」を挙げた者の割合は男性の20歳代から40歳代,女性の20歳代から40歳代で,「食生活」を挙げた者の割合は女性の60歳代,70歳以上で,「資産・貯蓄」を挙げた者の割合は男性の20歳代から50歳代,女性の20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「レジャー・余暇生活」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,「所得・収入」を挙げた者の割合は自営業主,家族従業者,管理・専門技術・事務職,労務職で,「食生活」を挙げた者の割合は主婦で,「資産・貯蓄」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職,労務職で,それぞれ高くなっている。(図33,図34,表17−1,表17−2)
前回の調査結果と比較してみると,「自己啓発・能力向上」(26.5%→24.1%),「住生活」(25.2%→23.1%)を挙げた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「所得・収入」と答えた者の割合は町村で高くなっている。
性別に見ると,「レジャー・余暇生活」,「所得・収入」を挙げた者の割合は男性で,「食生活」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「レジャー・余暇生活」を挙げた者の割合は男性の30歳代,50歳代,60歳代,女性の20歳代,50歳代で,「所得・収入」を挙げた者の割合は男性の20歳代から40歳代,女性の20歳代から40歳代で,「食生活」を挙げた者の割合は女性の60歳代,70歳以上で,「資産・貯蓄」を挙げた者の割合は男性の20歳代から50歳代,女性の20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「レジャー・余暇生活」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,「所得・収入」を挙げた者の割合は自営業主,家族従業者,管理・専門技術・事務職,労務職で,「食生活」を挙げた者の割合は主婦で,「資産・貯蓄」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職,労務職で,それぞれ高くなっている。(図33,図34,表17−1,表17−2)
(3) これからは心の豊かさ・まだ物の豊かさ
今後の生活において,これからは心の豊かさか,まだ物の豊かさかについての考え方を聞いたところ,「物質的にある程度豊かになったので,これからは心の豊かさやゆとりのある生活をすることに重きをおきたい」(以下,「これからは心の豊かさ」という。)と答えた者の割合が62.6%,「まだまだ物質的な面で生活を豊かにすることに重きをおきたい」(以下,「まだ物の豊かさ」という。)と答えた者の割合が28.6%となっている。
前回の調査結果と比較してみると,「まだ物の豊かさ」(30.4%→28.6%)と答えた者の割合が低下している。
性別に見ると,「これからは心の豊かさ」と答えた者の割合は女性で,「まだ物の豊かさ」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「これからは心の豊かさ」と答えた者の割合は女性の50歳代から70歳以上で,「まだ物の豊かさ」と答えた者の割合は男性の20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「これからは心の豊かさ」と答えた者の割合は主婦で,「まだ物の豊かさ」と答えた者の割合は労務職で,それぞれ高くなっている。(図35,図36,表18)
前回の調査結果と比較してみると,「まだ物の豊かさ」(30.4%→28.6%)と答えた者の割合が低下している。
性別に見ると,「これからは心の豊かさ」と答えた者の割合は女性で,「まだ物の豊かさ」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
性・年齢別に見ると,「これからは心の豊かさ」と答えた者の割合は女性の50歳代から70歳以上で,「まだ物の豊かさ」と答えた者の割合は男性の20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「これからは心の豊かさ」と答えた者の割合は主婦で,「まだ物の豊かさ」と答えた者の割合は労務職で,それぞれ高くなっている。(図35,図36,表18)
(4) 将来に備えるか,毎日の生活を充実させて楽しむか
今後の生活において,貯蓄や投資など将来に備えることに力を入れたいと思うか,それとも毎日の生活を充実させて楽しむことに力を入れたいと思うか聞いたところ,「貯蓄・投資など将来に備える」と答えた者の割合が30.2%,「毎日の生活を充実させて楽しむ」と答えた者の割合が60.5%となっている。
前回の調査結果と比較してみると,「毎日の生活を充実させて楽しむ」(57.2%→60.5%)と答えた者の割合が上昇している。
性別に見ると,「貯蓄・投資など将来に備える」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
性・年齢別に見ると,「貯蓄・投資など将来に備える」と答えた者の割合は男性の20歳代から50歳代,女性の20歳代から40歳代で,「毎日の生活を充実させて楽しむ」と答えた者の割合は男性の60歳代,70歳以上,女性の60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「貯蓄・投資など将来に備える」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職,労務職で,「毎日の生活を充実させて楽しむ」と答えた者の割合は主婦,その他の無職で,それぞれ高くなっている。(図37,図38,参考,表19)
前回の調査結果と比較してみると,「毎日の生活を充実させて楽しむ」(57.2%→60.5%)と答えた者の割合が上昇している。
性別に見ると,「貯蓄・投資など将来に備える」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
性・年齢別に見ると,「貯蓄・投資など将来に備える」と答えた者の割合は男性の20歳代から50歳代,女性の20歳代から40歳代で,「毎日の生活を充実させて楽しむ」と答えた者の割合は男性の60歳代,70歳以上,女性の60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「貯蓄・投資など将来に備える」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職,労務職で,「毎日の生活を充実させて楽しむ」と答えた者の割合は主婦,その他の無職で,それぞれ高くなっている。(図37,図38,参考,表19)
(5) 老後は誰とどのように暮らすのがよいか
一般的に,老後は誰とどのように暮らすのがよいと思うか聞いたところ,「息子(夫婦)と同居する」と答えた者の割合が16.8%,「息子(夫婦)の近くに住む」と答えた者の割合が10.2%,「娘(夫婦)と同居する」と答えた者の割合が6.0%,「娘(夫婦)の近くに住む」と答えた者の割合が8.2%,「どの子(夫婦)でもよい」と答えた者の割合が10.4%,「子どもたちとは別に暮らす」と答えた者の割合が39.5%となっている。
前回の調査結果と比較してみると,「どの子(夫婦)でもよい」(12.6%→10.4%)と答えた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「息子(夫婦)と同居する」と答えた者の割合は町村で,「子どもたちとは別に暮らす」と答えた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「息子(夫婦)と同居する」,「どの子(夫婦)でもよい」と答えた者の割合は男性で,「娘(夫婦)の近くに住む」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「息子(夫婦)と同居する」と答えた者の割合は自営業主,家族従業者,その他の無職で,「娘(夫婦)と同居する」と答えた者の割合はその他の無職で,「どの子(夫婦)でもよい」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職で,「子どもたちとは別に暮らす」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。(図39,図40,参考,表20−1,表20−2)
前回の調査結果と比較してみると,「どの子(夫婦)でもよい」(12.6%→10.4%)と答えた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「息子(夫婦)と同居する」と答えた者の割合は町村で,「子どもたちとは別に暮らす」と答えた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「息子(夫婦)と同居する」,「どの子(夫婦)でもよい」と答えた者の割合は男性で,「娘(夫婦)の近くに住む」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「息子(夫婦)と同居する」と答えた者の割合は自営業主,家族従業者,その他の無職で,「娘(夫婦)と同居する」と答えた者の割合はその他の無職で,「どの子(夫婦)でもよい」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職で,「子どもたちとは別に暮らす」と答えた者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。(図39,図40,参考,表20−1,表20−2)
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