2 調査結果の概要
1 住宅について
(1) 住宅を所有したいか
現在,住宅を所有しているかどうか,将来相続できる住宅があるかどうかにかかわらず,住宅の所有についてどのように考えるか聞いたところ,「所有したい」とする者の割合が79.0%(「所有したい」63.5%+「どちらかといえば所有したい」15.5%),「所有する必要はない」とする者の割合が12.1%(「どちらかといえば所有する必要はない」4.1%+「所有する必要はない」8.1%),「どちらでもよい」と答えた者の割合が7.8%となっている。
前回の調査結果(平成10年12月調査をいう,以下同じ)と比較して見ると,「所有する必要はない」(14.7%→12.1%)とする者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「所有する必要はない」とする者の割合は大都市で高くなっている。
年齢別に見ると,「所有したい」とする者の割合は30歳代で高くなっている。
住宅の形態別に見ると,「所有したい」とする者の割合は持ち家で,「所有する必要はない」とする者の割合は賃貸住宅で,それぞれ高くなっている。(図1,表1)
前回の調査結果(平成10年12月調査をいう,以下同じ)と比較して見ると,「所有する必要はない」(14.7%→12.1%)とする者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「所有する必要はない」とする者の割合は大都市で高くなっている。
年齢別に見ると,「所有したい」とする者の割合は30歳代で高くなっている。
住宅の形態別に見ると,「所有したい」とする者の割合は持ち家で,「所有する必要はない」とする者の割合は賃貸住宅で,それぞれ高くなっている。(図1,表1)
ア 所有したいと思う理由
住宅を「所有したい」とする者(1,617人)に,その理由を聞いたところ,「同じところに安心して住み続けたいから」と答えた者の割合が55.2%,「長い目でみると所有したほうが有利だから(資産価値があるから)」と答えた者の割合が23.7%,「子どもに財産として残したいから」と答えた者の割合が9.2%,「リフォーム(室内の改造や模様替え)などが自由にできるから」と答えた者の割合が5.1%,「特にない」と答えた者の割合が5.2%となっている。
都市規模別に見ると,「同じところに安心して住み続けたいから」と答えた者の割合は小都市,町村で,「長い目でみると所有したほうが有利だから(資産価値があるから)」と答えた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「同じところに安心して住み続けたいから」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,「長い目でみると所有したほうが有利だから(資産価値があるから)」と答えた者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。
住宅の形態別に見ると,「同じところに安心して住み続けたいから」と答えた者の割合は持ち家で,「長い目でみると所有したほうが有利だから(資産価値があるから)」と答えた者の割合は賃貸住宅で,それぞれ高くなっている。(図2,表2)
都市規模別に見ると,「同じところに安心して住み続けたいから」と答えた者の割合は小都市,町村で,「長い目でみると所有したほうが有利だから(資産価値があるから)」と答えた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「同じところに安心して住み続けたいから」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,「長い目でみると所有したほうが有利だから(資産価値があるから)」と答えた者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。
住宅の形態別に見ると,「同じところに安心して住み続けたいから」と答えた者の割合は持ち家で,「長い目でみると所有したほうが有利だから(資産価値があるから)」と答えた者の割合は賃貸住宅で,それぞれ高くなっている。(図2,表2)
イ 所有する必要はないと思う理由
住宅を「所有する必要はない」とする者(248人)に,その理由を聞いたところ,「多額のローンをかかえたくないから」と答えた者の割合が28.6%,「維持・管理のわずらわしさがないから」と答えた者の割合が19.8%,「家族の状況の変化(子どもの独立や転勤など)に合わせて自由に住み替えたいから」と答えた者の割合が18.1%,「固定資産税・相続税等の支払いが重いから」と答えた者の割合が5.6%,「資産価値として期待できないと思うから」と答えた者の割合が4.8%,「特にない」と答えた者の割合が15.7%となっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。(図3,表3,参考表)
性別に見ると,大きな差異は見られない。(図3,表3,参考表)
(2) 住宅を購入するとしたら新築か中古か
住宅を購入するとしたら,新築と中古のどちらがよいと思うか聞いたところ,「新築がよい」とする者の割合が82.2%(「新築がよい」66.4%+「どちらかといえば新築がよい」15.9%),「中古がよい」とする者の割合が3.4%(「どちらかといえば中古がよい」1.7%+「中古がよい」1.7%)となっている。なお,「どちらでもよい」と答えた者の割合が12.9%となっている。
年齢別に見ると,「新築がよい」とする者の割合は50歳代で高くなっている。
住宅の形態別に見ると,「新築がよい」とする者の割合は持ち家で高くなっている。(図4,表4)
年齢別に見ると,「新築がよい」とする者の割合は50歳代で高くなっている。
住宅の形態別に見ると,「新築がよい」とする者の割合は持ち家で高くなっている。(図4,表4)
ア 新築がよいと思う理由
住宅を購入するとしたら「新築がよい」とする者(1,684人)に,その理由を聞いたところ,「間取りやデザインが自由に選べるから」と答えた者の割合が41.9%,「すべてが新しくて気持ちいいから」と答えた者の割合が34.4%,「中古は,耐震性や断熱性など住宅の品質に不安があるから」と答えた者の割合が10.6%,「人が住んでいた後には住みたくないから」と答えた者の割合が9.6%,「税制や融資の面で,中古より有利だから」と答えた者の割合が1.6%となっている。
年齢別に見ると,「中古は,耐震性や断熱性など住宅の品質に不安があるから」と答えた者の割合は30歳代で高くなっている。(図5,表5)
年齢別に見ると,「中古は,耐震性や断熱性など住宅の品質に不安があるから」と答えた者の割合は30歳代で高くなっている。(図5,表5)
イ 中古がよいと思う理由
住宅を購入するとしたら「中古がよい」とする者(69人)に,その理由を聞いたところ,「新築よりも安いから」と答えた者の割合が43.5%,「中古を購入しておいて,時期を見て建替えやリフォーム(増改築や模様替え)をする方が,資金計画などに無理がないから」と答えた者の割合が27.5%,「実際の住宅や近隣の居住者を確認してから購入できるから」と答えた者の割合が17.4%,「すぐに入居できるから」と答えた者の割合が7.2%となっている。(図6,表6)
(3) 同じ住宅に住み続けたいか
同じ住宅に住み続けたいと思うか聞いたところ,「住み続けたいと思う」とする者の割合が81.6%(「住み続けたいと思う」60.3%+「どちらかといえば住み続けたいと思う」21.3%),「住み続けたいと思わない」とする者が8.7%(「どちらかといえば住み続けたいと思わない」4.8%+「住み続けたいと思わない」4.0%),「どちらでもよい」と答えた者の割合が8.3%となっている。
都市規模別に見ると,「住み続けたいと思う」とする者の割合は小都市,町村で,「住み続けたいと思わない」とする者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「住み続けたいと思う」とする者の割合は60歳代,70歳以上で高くなっている。
住宅の形態別で見ると,「住み続けたいと思う」とする者の割合は持ち家で高くなっている。(図7,表7)
都市規模別に見ると,「住み続けたいと思う」とする者の割合は小都市,町村で,「住み続けたいと思わない」とする者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「住み続けたいと思う」とする者の割合は60歳代,70歳以上で高くなっている。
住宅の形態別で見ると,「住み続けたいと思う」とする者の割合は持ち家で高くなっている。(図7,表7)
ア 住み続けたいと思う理由
同じ住宅に「住み続けたいと思う」とする者(1,671人)に,その理由を聞いたところ,「地域の生活環境になじんでいるから」と答えた者の割合が40.2%,「地域の人とのつながりを大切に考えているから」と答えた者の割合が28.7%,「家族の思い出がつまっているから」と答えた者の割合が13.8%,「先祖代々のもの,苦労して所得したなど,強い思い入れがあるから」と答えた者の割合が8.4%,「引っ越しの負担が大きいから」と答えた者の割合が7.1%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,「家族の思い出がつまっているから」(9.9%→13.8%)と答えた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「地域の生活環境になじんでいるから」と答えた者の割合は大都市,中都市で,「地域の人とのつながりを大切に考えているから」と答えた者の割合は小都市,町村で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「地域の生活環境になじんでいるから」と答えた者の割合は20歳代,30歳代で,「地域の人とのつながりを大切に考えているから」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
住宅の形態別に見ると,「地域の生活環境になじんでいるから」と答えた者の割合は賃貸住宅で,「地域の人とのつながりを大切に考えているから」,「家族の思い出がつまっているから」と答えた者の割合は持ち家で,それぞれ高くなっている。(図8,表8)
前回の調査結果と比較して見ると,「家族の思い出がつまっているから」(9.9%→13.8%)と答えた者の割合が上昇している。
都市規模別に見ると,「地域の生活環境になじんでいるから」と答えた者の割合は大都市,中都市で,「地域の人とのつながりを大切に考えているから」と答えた者の割合は小都市,町村で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「地域の生活環境になじんでいるから」と答えた者の割合は20歳代,30歳代で,「地域の人とのつながりを大切に考えているから」と答えた者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
住宅の形態別に見ると,「地域の生活環境になじんでいるから」と答えた者の割合は賃貸住宅で,「地域の人とのつながりを大切に考えているから」,「家族の思い出がつまっているから」と答えた者の割合は持ち家で,それぞれ高くなっている。(図8,表8)
イ 住み続けたいと思わない理由
同じ住宅に「住み続けたいと思わない」とする者(179人)に,その理由を聞いたところ,「その時々の家族の状況(子どもの成長に合わせて,親の面倒をみるなど)にあった住宅に住みたいから」と答えた者の割合が34.6%,「生活環境をより良くしたいから」と答えた者の割合が28.5%,「機会があれば,より良質で広い住宅に住みたいから」と答えた者の割合が20.7%,「常に新鮮な気持ちで生活したいから」と答えた者の割合が8.4%,「1か所にとどまることがむずかしいから」3.9%となっている。(図9,表9)
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