2 調査結果の概要
4 歩行者及び高齢者について
(1) 歩行中の交通事故に対する不安の頻度
ふだん道を歩いている時に,自分が交通事故にあいはしないかと不安に思うことがかなりあるか聞いたところ,「ある」とする者の割合が75.2%(「かなりある」18.3%+「時々ある」56.9%),「別に(ほとんど)ない」と答えた者の割合が24.8%となっている。
都市規模別に見ると,「ある」とする者の割合は大都市で,「別に(ほとんど)ない」と答えた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「ある」とする者の割合は女性で,「別に(ほとんど)ない」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「ある」とする者の割合は30歳代で,「別に(ほとんど)ない」と答えた者の割合は16歳から19歳で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「ある」とする者の割合は主婦で,「別に(ほとんど)ない」と答えた者の割合は学生で,それぞれ高くなっている。(図19,表19,参考表19)
都市規模別に見ると,「ある」とする者の割合は大都市で,「別に(ほとんど)ない」と答えた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「ある」とする者の割合は女性で,「別に(ほとんど)ない」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「ある」とする者の割合は30歳代で,「別に(ほとんど)ない」と答えた者の割合は16歳から19歳で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「ある」とする者の割合は主婦で,「別に(ほとんど)ない」と答えた者の割合は学生で,それぞれ高くなっている。(図19,表19,参考表19)
(2) 歩行者としての不満や困っていること
歩行者として不満に思っていること,困っていることがあるか聞いたところ,「歩道が歩きにくい(幅が狭い,段差が多い,障害物が多い等)」を挙げた者の割合が44.7%,「規則やマナーを守らない歩行者や自転車が多い」を挙げた者の割合が42.8%と高く,以下,「自転車が歩道を通り危ない」(38.7%),「運転の乱雑な人が多い」(31.9%),「歩道が少ない」(30.8%),「街灯が少ない」(28.0%)などの順となっている。(複数回答,上位6項目)
都市規模別に見ると,「歩道が歩きにくい(幅が狭い,段差が多い,障害物が多い等)」,「規則やマナーを守らない歩行者や自転車が多い」,「運転の乱雑な人が多い」を挙げた者の割合は大都市,中都市で,「自転車が歩道を通り危ない」を挙げた者の割合は大都市で,「歩道が少ない」を挙げた者の割合は中都市で,「街灯が少ない」を挙げた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「歩道が歩きにくい(幅が狭い,段差が多い,障害物が多い等)」,「自転車が歩道を通り危ない」,「運転の乱雑な人が多い」,「街灯が少ない」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「歩道が歩きにくい(幅が狭い,段差が多い,障害物が多い等)」,「歩道が少ない」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,「規則やマナーを守らない歩行者や自転車が多い」を挙げた者の割合は50歳代で,「自転車が歩道を通り危ない」,「街灯が少ない」を挙げた者の割合は40歳代で,「運転の乱雑な人が多い」を挙げた人の割合は30歳代で,それぞれ高くなっている。
また,20歳以上の者について,平成2年6月の調査結果と比較して見ると,「歩道が歩きにくい(幅が狭い,段差が多い,障害物が多い等)」(36.4%→45.0%),「規則やマナーを守らない歩行者や自転車が多い」(37.3%→43.5%),「自転車が歩道を通り危ない」(27.1%→39.2%),「歩道が少ない」(23.5%→31.0%),「街灯が少ない」(25.2%→28.0%)を挙げた者の割合が上昇している。
(図20,表20)
都市規模別に見ると,「歩道が歩きにくい(幅が狭い,段差が多い,障害物が多い等)」,「規則やマナーを守らない歩行者や自転車が多い」,「運転の乱雑な人が多い」を挙げた者の割合は大都市,中都市で,「自転車が歩道を通り危ない」を挙げた者の割合は大都市で,「歩道が少ない」を挙げた者の割合は中都市で,「街灯が少ない」を挙げた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「歩道が歩きにくい(幅が狭い,段差が多い,障害物が多い等)」,「自転車が歩道を通り危ない」,「運転の乱雑な人が多い」,「街灯が少ない」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「歩道が歩きにくい(幅が狭い,段差が多い,障害物が多い等)」,「歩道が少ない」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,「規則やマナーを守らない歩行者や自転車が多い」を挙げた者の割合は50歳代で,「自転車が歩道を通り危ない」,「街灯が少ない」を挙げた者の割合は40歳代で,「運転の乱雑な人が多い」を挙げた人の割合は30歳代で,それぞれ高くなっている。
また,20歳以上の者について,平成2年6月の調査結果と比較して見ると,「歩道が歩きにくい(幅が狭い,段差が多い,障害物が多い等)」(36.4%→45.0%),「規則やマナーを守らない歩行者や自転車が多い」(37.3%→43.5%),「自転車が歩道を通り危ない」(27.1%→39.2%),「歩道が少ない」(23.5%→31.0%),「街灯が少ない」(25.2%→28.0%)を挙げた者の割合が上昇している。
(図20,表20)
ア 自転車が歩道を通り危ないと思う理由
歩行者として不満に思っていること,困っていることで「自転車が歩道を通り危ない」を挙げた者(831人)に,その理由を聞いたところ,「歩道を通行する自転車にぶつかりそうになったことがあるから」を挙げた者の割合が55.5%,「自転車にぶつからないようにするため、自転車をよけざるを得ないことがあるから」を挙げた者の割合が50.1%,「歩道を通行する自転車がスピードを出しすぎると思うから」を挙げた者の割合が45.1%,「無灯火の自転車が多いから」を挙げた者の割合が41.0%,「自転車の運転者に歩行者の保護の意識が薄いと思うから」を挙げた者の割合が40.4%,「歩道の中央を走行する自転車が多いから」を挙げた者の割合が36.7%などの順となっている。(複数回答,上位6項目)
都市規模別に見ると,「自転車にぶつからないようにするため、自転車をよけざるを得ないことがあるから」,「無灯火の自転車が多いから」を挙げた者の割合は中都市で,「歩道を通行する自転車がスピードを出しすぎると思うから」を挙げた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「歩道の中央を走行する自転車が多いから」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。(図21,表21)
都市規模別に見ると,「自転車にぶつからないようにするため、自転車をよけざるを得ないことがあるから」,「無灯火の自転車が多いから」を挙げた者の割合は中都市で,「歩道を通行する自転車がスピードを出しすぎると思うから」を挙げた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「歩道の中央を走行する自転車が多いから」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。(図21,表21)
(3) 高齢者の交通事故を防ぐための対策
高齢者の交通事故を防ぐためにはどうすればよいと思うか聞いたところ,「自治会,町内会,老人クラブなどで高齢者に対して行う交通安全講習」を挙げた者が44.0%と最も高く,以下,「高齢者の運転免許取得の制限,検査の強化」(38.9%),「高齢運転者に対して行う運転実技指導」(36.0%)「高齢者の特性などを理解してもらうための一般の人に対する交通安全教育」(29.7%),「高齢者自身が屋外歩行や自転車運転を体験する交通安全教育」(26.9%)などの順となっている。(複数回答,上位5項目)
都市規模別に見ると,「自治会,町内会,老人クラブなどで高齢者に対して行う交通安全講習」を挙げた者の割合は町村で高くなっている。
性別に見ると,「高齢者の特性などを理解してもらうための一般の人に対する交通安全教育」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「自治会,町内会,老人クラブなどで高齢者に対して行う交通安全講習」を挙げた者の割合は50歳代で,「高齢者の運転免許取得の制限,検査の強化」,「高齢運転者に対して行う運転実技指導」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,「高齢者自身が屋外歩行や自転車運転を体験する交通安全教育」を挙げた者の割合は30歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「高齢者の運転免許取得の制限,検査の強化」,「高齢運転者に対して行う運転実技指導」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職,労務職で,それぞれ高くなっている。
また,20歳以上の者について,前回の調査結果と比較して見ると,「高齢者の運転免許取得の制限,検査の強化」(36.5%→39.6%),「高齢者の特性などを理解してもらうための一般の人に対する交通安全教育」(24.0%→29.9%)を挙げた者の割合が上昇している。(図22,表22)
都市規模別に見ると,「自治会,町内会,老人クラブなどで高齢者に対して行う交通安全講習」を挙げた者の割合は町村で高くなっている。
性別に見ると,「高齢者の特性などを理解してもらうための一般の人に対する交通安全教育」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「自治会,町内会,老人クラブなどで高齢者に対して行う交通安全講習」を挙げた者の割合は50歳代で,「高齢者の運転免許取得の制限,検査の強化」,「高齢運転者に対して行う運転実技指導」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,「高齢者自身が屋外歩行や自転車運転を体験する交通安全教育」を挙げた者の割合は30歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「高齢者の運転免許取得の制限,検査の強化」,「高齢運転者に対して行う運転実技指導」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職,労務職で,それぞれ高くなっている。
また,20歳以上の者について,前回の調査結果と比較して見ると,「高齢者の運転免許取得の制限,検査の強化」(36.5%→39.6%),「高齢者の特性などを理解してもらうための一般の人に対する交通安全教育」(24.0%→29.9%)を挙げた者の割合が上昇している。(図22,表22)
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