2 調査結果の概要
1 シートベルトの着用について
(1) 後部座席でのシートベルトの着用状況
車の後部座席に乗るとき,シートベルトを着用しているかどうか聞いたところ,「着用する」とする者の割合が22.4%(「常に着用する」14.3%+「時々着用する」8.1%),「着用していない」とする者の割合が74.2%(「あまり着用していない」10.5%+「ほとんど着用していない」63.7%)となっている。
都市規模別に見ると,「着用していない」とする者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「着用する」とする者の割合は60歳代,70歳以上で,「着用していない」とする者の割合は40歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「着用する」とする者の割合はその他の無職で,「着用していない」とする者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。
また,20歳以上の者について,前回の調査結果(平成11年11月調査をいう。以下同じ。)と比較して見ると,「着用する」(19.9%→22.6%)とする者の割合が上昇している。(図1,表1)
都市規模別に見ると,「着用していない」とする者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「着用する」とする者の割合は60歳代,70歳以上で,「着用していない」とする者の割合は40歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「着用する」とする者の割合はその他の無職で,「着用していない」とする者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。
また,20歳以上の者について,前回の調査結果(平成11年11月調査をいう。以下同じ。)と比較して見ると,「着用する」(19.9%→22.6%)とする者の割合が上昇している。(図1,表1)
ア 後部座席でシートベルトを着用する理由
後部座席でシートベルトを「着用する」とする者(482人)に,その理由を聞いたところ, 「シートベルトは身を守るために有効だと思うから」と答えた者の割合が60.4%と最も高く,以下,「後部座席に座っているときに事故にあうなど危険だと思ったことがあるから」(32.6%),「子供がチャイルドシートを着用しているから」(5.2%)などの順となっている。
都市規模別に見ると,「シートベルトは身を守るために有効だと思うから」と答えた者の割合は町村で,「後部座席に座っているときに事故にあうなど危険だと思ったことがあるから」と答えた者の割合は小都市で,それぞれ高くなっている。(図2,表2)
都市規模別に見ると,「シートベルトは身を守るために有効だと思うから」と答えた者の割合は町村で,「後部座席に座っているときに事故にあうなど危険だと思ったことがあるから」と答えた者の割合は小都市で,それぞれ高くなっている。(図2,表2)
イ 後部座席でシートベルトを着用しない理由
後部座席でシートベルトを「着用していない」とする者(1,594人)に,その理由を聞いたところ, 「後部座席でのシートベルト着用は窮屈で面倒だから」と答えた者の割合が36.8%と最も高く,以下,「後部座席では事故が起きても前部座席より安全だと思うから(必要性を感じないから)」(20.5%),「後部座席でのシートベルト非着用は前部座席同様の行政処分の対象(違反点数1点追加)になっていないから」(10.4%),「運転者が安全運転しているから」(7.1%),「普段乗っている自動車には後部座席にシートベルトがないから」(6.6%)などの順となっている。なお,「その他」と答えた者の割合が11.0%となっている。
都市規模別に見ると,「後部座席では事故が起きても前部座席より安全だと思うから(必要性を感じないから)」と答えた者の割合は町村で高くなっている。
性別に見ると, 「後部座席でのシートベルト非着用は前部座席同様の行政処分の対象(違反点数1点追加)になっていないから」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると, 「後部座席でのシートベルト着用は窮屈で面倒だから」と答えた者の割合は16歳から19歳,20歳代で, 「後部座席では事故が起きても前部座席より安全だと思うから(必要性を感じないから)」と答えた者の割合は50歳代で, 「後部座席でのシートベルト非着用は前部座席同様の行政処分の対象(違反点数1点追加)になっていないから」と答えた者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。
また,20歳以上の者について,前回の調査結果と比較して見ると, 「後部座席でのシートベルト着用は窮屈で面倒だから」(31.8%→36.1%),「後部座席でのシートベルト非着用は前部座席同様の行政処分の対象(違反点数1点追加)になっていないから」(7.6%→10.7%)と答えた者の割合が上昇している。(図3,表3)
都市規模別に見ると,「後部座席では事故が起きても前部座席より安全だと思うから(必要性を感じないから)」と答えた者の割合は町村で高くなっている。
性別に見ると, 「後部座席でのシートベルト非着用は前部座席同様の行政処分の対象(違反点数1点追加)になっていないから」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
年齢別に見ると, 「後部座席でのシートベルト着用は窮屈で面倒だから」と答えた者の割合は16歳から19歳,20歳代で, 「後部座席では事故が起きても前部座席より安全だと思うから(必要性を感じないから)」と答えた者の割合は50歳代で, 「後部座席でのシートベルト非着用は前部座席同様の行政処分の対象(違反点数1点追加)になっていないから」と答えた者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。
また,20歳以上の者について,前回の調査結果と比較して見ると, 「後部座席でのシートベルト着用は窮屈で面倒だから」(31.8%→36.1%),「後部座席でのシートベルト非着用は前部座席同様の行政処分の対象(違反点数1点追加)になっていないから」(7.6%→10.7%)と答えた者の割合が上昇している。(図3,表3)
(2) 高速道路で後部座席でのシートベルトの着用状況
高速道路で車の後部座席に乗るとき,シートベルトを着用しているか聞いたところ, 「着用する」とする者の割合が32.3%(「常に着用する」22.9%+「時々着用する」9.4%),「着用していない」とする者の割合が58.7%(「あまり着用していない」7.6%+「ほとんど着用していない」51.0%)となっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「着用する」とする者の割合は60歳代,70歳以上で,「着用していない」とする者の割合は16歳から19歳,20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「着用する」とする者の割合はその他の無職で,「着用していない」とする者の割合は管理・専門技術・事務職,労務職,学生で,それぞれ高くなっている。(図4,表4)
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「着用する」とする者の割合は60歳代,70歳以上で,「着用していない」とする者の割合は16歳から19歳,20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。
職業別に見ると,「着用する」とする者の割合はその他の無職で,「着用していない」とする者の割合は管理・専門技術・事務職,労務職,学生で,それぞれ高くなっている。(図4,表4)
ア 高速道路で後部座席でシートベルトを着用する理由
高速道路で,後部座席でシートベルトを「着用する」とする者(694人)に,その理由を聞いたところ,「高速道路は一般道路と比べて事故にあったときの被害が大きいと思うから」と答えた者の割合が42.9%と最も高く,以下,「シートベルトは身を守るために有効だと思うから」(28.5%),「後部座席に座っているときに事故にあうなど危険だと思ったことがあるから」(24.4%),「子供がチャイルドシートを着用しているから」(3.0%)などの順となっている。
都市規模別に見ると, 「高速道路は一般道路と比べて事故にあったときの被害が大きいと思うから」と答えた者の割合は中都市で, 「後部座席に座っているときに事故にあうなど危険だと思ったことがあるから」と答えた者の割合は小都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。(図5,表5)
都市規模別に見ると, 「高速道路は一般道路と比べて事故にあったときの被害が大きいと思うから」と答えた者の割合は中都市で, 「後部座席に座っているときに事故にあうなど危険だと思ったことがあるから」と答えた者の割合は小都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。(図5,表5)
イ 高速道路で後部座席でシートベルトを着用しない理由
高速道路で,後部座席でシートベルトを「着用していない」とする者(1,261人)に,その理由を聞いたところ,「後部座席でのシートベルト着用は窮屈で面倒だから」と答えた者の割合が31.6%と最も高く,以下,「後部座席では事故が起きても前部座席より安全だと思うから(必要性を感じないから)」(17.4%),「後部座席でのシートベルト非着用は前部座席同様の行政処分の対象(違反点数1点追加)になっていないから」(10.5%),「運転者が安全運転しているから」(6.7%),「普段乗っている自動車には後部座席にシートベルトがないから」(5.8%),「高速道路は一般道路と比べて長時間乗車することが多く,シートベルト着用は面倒だから」(5.8%)などの順となっている。
都市規模別に見ると,「後部座席でのシートベルト着用は窮屈で面倒だから」と答えた者の割合は小都市で,「後部座席では事故が起きても前部座席より安全だと思うから(必要性を感じないから)」と答えた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。(図6,表6)
都市規模別に見ると,「後部座席でのシートベルト着用は窮屈で面倒だから」と答えた者の割合は小都市で,「後部座席では事故が起きても前部座席より安全だと思うから(必要性を感じないから)」と答えた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。(図6,表6)
(3) シートベルトの着用を推進するための対策
今後,シートベルトの着用について,どうすればよいと思うか聞いたところ,「後部座席の人にも着用を義務化する」を挙げた者の割合が34.8%と最も高く,以下, 「今のままでよい」(31.0%),「シートベルト着用キャンペーンを強化する」(25.0%),「シートベルトを着用しない運転者に対する制裁措置を強化する」(22.9%)などの順となっている。(複数回答)
都市規模別に見ると, 「シートベルトを着用しない運転者に対する制裁措置を強化する」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「今のままでよい」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。(図7,表7,参考表7)
都市規模別に見ると, 「シートベルトを着用しない運転者に対する制裁措置を強化する」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
性別に見ると,「今のままでよい」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。(図7,表7,参考表7)
目次 | 戻る | 次へ