2 調査結果の概要
3 ペット飼育の是非について
(1) 外国産野生動物の飼育
アライグマ,イグアナなど外国産の野生動物をペットとして飼う人がいるが,このようなペットを飼うことについて,どのように考えるか聞いたところ,「個人の責任で自由に飼ってもよい」と答えた者の割合が13.7%,「規制により問題のないものに限定すれば飼ってもよい」と答えた者の割合が29.4%,「ペットとして飼うべきでない」と答えた者の割合が49.7%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「個人の責任で自由に飼ってもよい」と答えた者の割合は,20歳代,30歳代で,「規制により問題のないものに限定すれば飼ってもよい」と答えた者の割合は,20歳代,30歳代で,「ペットとして飼うべきでない」と答えた者の割合は,60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
住居の形態別に見ると,「規制により問題のないものに限定すれば飼ってもよい」と答えた者の割合は,集合住宅で,「ペットとして飼うべきでない」と答えた者の割合は,一戸建てで,それぞれ高くなっている。(図15,表15)
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「個人の責任で自由に飼ってもよい」と答えた者の割合は,20歳代,30歳代で,「規制により問題のないものに限定すれば飼ってもよい」と答えた者の割合は,20歳代,30歳代で,「ペットとして飼うべきでない」と答えた者の割合は,60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
住居の形態別に見ると,「規制により問題のないものに限定すれば飼ってもよい」と答えた者の割合は,集合住宅で,「ペットとして飼うべきでない」と答えた者の割合は,一戸建てで,それぞれ高くなっている。(図15,表15)
ア 外国産野生動物を飼育すべきでない理由
アライグマ,イグアナなど外国産の野生動物をペットとして飼うべきでないと答えた者(1,094人)に,そう考える理由は何か聞いたところ,「逃げ出したり,捨てられた場合に,予想されないような人への危害や農作物被害などが生じるおそれがある」(59.9%),「野生動物は自然のままにしておく方がよい」(54.1%),「外国から新しい病気を持ち込むおそれがある」(46.1%),「逃げ出したり,捨てられた場合に,在来の動物を滅ぼすなど生態系への悪影響を及ぼすおそれがある」(40.6%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
前回の調査結果と比較して見ると,「逃げ出したり,捨てられた場合に,予想されないような人への危害や農作物被害などが生じるおそれがある」(52.6%→59.9%),「外国から新しい病気を持ち込むおそれがある」(34.2%→46.1%),「逃げ出したり,捨てられた場合に,在来の動物を滅ぼすなど生態系への悪影響を及ぼすおそれがある」(32.4%→40.6%)を挙げた者の割合が上昇している。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
住居の形態別に見ると,大きな差異は見られない。(図16,表16)
前回の調査結果と比較して見ると,「逃げ出したり,捨てられた場合に,予想されないような人への危害や農作物被害などが生じるおそれがある」(52.6%→59.9%),「外国から新しい病気を持ち込むおそれがある」(34.2%→46.1%),「逃げ出したり,捨てられた場合に,在来の動物を滅ぼすなど生態系への悪影響を及ぼすおそれがある」(32.4%→40.6%)を挙げた者の割合が上昇している。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
住居の形態別に見ると,大きな差異は見られない。(図16,表16)
(2) 集合住宅におけるペットの飼育
集合住宅(アパート,マンションなど一戸建てでないもの)では,犬やねこなどを飼ってはいけないところがあるが,集合住宅で犬やねこを飼うことについて,どのように考えるか聞いたところ,「飼ってはいけないと思う」と答えた者の割合が36.6%,「一定のルールを守れば飼ってもよいと思う」と答えた者の割合が58.0%,「飼ってもよいと思う」と答えた者の割合が2.1%となっている。
都市規模別に見ると,「一定のルールを守れば飼ってもよいと思う」と答えた者の割合は,中都市で高くなっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「飼ってはいけないと思う」と答えた者の割合は,60歳代,70歳以上で,「一定のルールを守れば飼ってもよいと思う」と答えた者の割合は20歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。(図17,表17)
都市規模別に見ると,「一定のルールを守れば飼ってもよいと思う」と答えた者の割合は,中都市で高くなっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「飼ってはいけないと思う」と答えた者の割合は,60歳代,70歳以上で,「一定のルールを守れば飼ってもよいと思う」と答えた者の割合は20歳代から50歳代で,それぞれ高くなっている。(図17,表17)
(3) 飼えなくなったペットの処置
家庭で飼っている犬やねこなどが,いろいろな事情で飼えなくなった場合,どうするのがよいと思うか聞いたところ,「新たな飼い主をさがす」と答えた者の割合が55.3%,「動物愛護団体に連れて行く」と答えた者の割合が12.2%,「保健所や動物管理センターに引き取ってもらう」と答えた者の割合が25.4%,「自然の中などに放しに行く」と答えた者の割合が0.6%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,「新たな飼い主をさがす」(49.3%→55.3%)と答えた者の割合が上昇し,「動物愛護団体に連れて行く」(16.7%→12.2%),「保健所や動物管理センターに引き取ってもらう」(28.5%→25.4%)と答えた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「新たな飼い主をさがす」と答えた者の割合は,小都市で,「動物愛護団体に連れて行く」と答えた者の割合は,中都市で,「保健所や動物管理センターに引き取ってもらう」と答えた者の割合は,町村で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「新たな飼い主をさがす」と答えた者の割合は,女性で,「保健所や動物管理センターに引き取ってもらう」と答えた者の割合は,男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「新たな飼い主をさがす」と答えた者の割合は,20歳代から40歳代で,「動物愛護団体に連れて行く」と答えた者の割合は,40歳代で,「保健所や動物管理センターに引き取ってもらう」と答えた者の割合は,60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
住居の形態別に見ると,「新たな飼い主をさがす」と答えた者の割合は,集合住宅で,「保健所や動物管理センターに引き取ってもらう」と答えた者の割合は,一戸建てで,それぞれ高くなっている。(図18,表18,参考表18)
前回の調査結果と比較して見ると,「新たな飼い主をさがす」(49.3%→55.3%)と答えた者の割合が上昇し,「動物愛護団体に連れて行く」(16.7%→12.2%),「保健所や動物管理センターに引き取ってもらう」(28.5%→25.4%)と答えた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「新たな飼い主をさがす」と答えた者の割合は,小都市で,「動物愛護団体に連れて行く」と答えた者の割合は,中都市で,「保健所や動物管理センターに引き取ってもらう」と答えた者の割合は,町村で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「新たな飼い主をさがす」と答えた者の割合は,女性で,「保健所や動物管理センターに引き取ってもらう」と答えた者の割合は,男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「新たな飼い主をさがす」と答えた者の割合は,20歳代から40歳代で,「動物愛護団体に連れて行く」と答えた者の割合は,40歳代で,「保健所や動物管理センターに引き取ってもらう」と答えた者の割合は,60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。
住居の形態別に見ると,「新たな飼い主をさがす」と答えた者の割合は,集合住宅で,「保健所や動物管理センターに引き取ってもらう」と答えた者の割合は,一戸建てで,それぞれ高くなっている。(図18,表18,参考表18)
ア 取り費用の負担の是非
「保健所や動物管理センターに引取ってもらう」と答えた者(559人)に,引き取る際に飼い主から引取り手数料を徴収し,餌代などの管理費としていることについて,どう思うか聞いたところ,「賛成」とする者の割合が85.7%(「賛成である」56.9%+「どちらかといえば賛成である」28.8%),「反対」とする者の割合が9.1%(「どちらかといえば反対である」6.1%+「反対である」3.0%)となっている。
性別に見ると,大きな差異は見られない。
住居の形態別に見ると,大きな差異は見られない。(図19,表19)
性別に見ると,大きな差異は見られない。
住居の形態別に見ると,大きな差異は見られない。(図19,表19)
(4) ペットの安楽死処分
都道府県などに引き取られた犬やねこのほとんどは,新たな引取り手が出てこないため安楽死処分されていることについて,どのように考えるか聞いたところ,「多くの犬やねこを生かしておけないなら,処分することは必要である」と答えた者の割合が7.0%,「引取り手がいないのならば,かわいそうだがやむを得ない」と答えた者の割合が62.3%,「生命は尊いので,処分は行うべきでない」と答えた者の割合が24.3%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
都市規模別に見ると,「引取り手がいないのならば,かわいそうだがやむを得ない」と答えた者の割合は,中都市で高くなっている。
性別に見ると,「生命は尊いので,処分は行うべきでない」と答えた者の割合は,女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「多くの犬やねこを生かしておけないなら,処分することは必要である」と答えた者の割合は,70歳以上で,「生命は尊いので,処分は行うべきでない」と答えた者の割合は,20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。
住居の形態別に見ると,「引取り手がいないのならば,かわいそうだがやむを得ない」と答えた者の割合は,一戸建てで,「生命は尊いので,処分は行うべきでない」と答えた者の割合は,集合住宅で,それぞれ高くなっている。(図20,表20)
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
都市規模別に見ると,「引取り手がいないのならば,かわいそうだがやむを得ない」と答えた者の割合は,中都市で高くなっている。
性別に見ると,「生命は尊いので,処分は行うべきでない」と答えた者の割合は,女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「多くの犬やねこを生かしておけないなら,処分することは必要である」と答えた者の割合は,70歳以上で,「生命は尊いので,処分は行うべきでない」と答えた者の割合は,20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。
住居の形態別に見ると,「引取り手がいないのならば,かわいそうだがやむを得ない」と答えた者の割合は,一戸建てで,「生命は尊いので,処分は行うべきでない」と答えた者の割合は,集合住宅で,それぞれ高くなっている。(図20,表20)
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