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世論調査内閣府

2 調査結果の概要


  1. クジラの資源管理と捕鯨等について

    (1)鯨類資源が減少した歴史

     かつて,一部の国々により大型のクジラの捕獲が盛んに行われた結果,20世紀前半を中心にシロナガスやナガスなどの一部のクジラの資源量が減少した事実があることを知っているか聞いたところ,「知っている」と答えた者の割合が76.4%,「知らない」と答えた者の割合が23.6%となっている。
     都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
     性別に見ると,「知っている」と答えた者の割合は男性で,「知らない」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「知っている」と答えた者の割合は男性の40歳代から60歳代で,「知らない」と答えた者の割合は男性の20歳代及び女性の20歳代,30歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図8
     職業別に見ると,「知っている」と答えた者の割合は自営業主,管理・専門技術・事務職で,「知らない」と答えた者の割合は主婦で,それぞれ高くなっている。(表8

    (2)南氷洋におけるクジラの生息状況調査

     クジラ資源の適切な保存と有効利用を目的とする国際捕鯨委員会の活動の一環として,国際捕鯨委員会は,毎年,日本より調査船の提供を受け,南氷洋においてクジラの生息状況の調査をしていることを知っているか聞いたところ,「知っている」と答えた者の割合が55.1%,「知らない」と答えた者の割合が44.9%となっている。
     都市規模別に見ると,「知っている」と答えた者の割合は大都市で高くなっている。
     性別に見ると,「知っている」と答えた者の割合は男性で,「知らない」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「知っている」と答えた者の割合は男性の40歳代から70歳以上で,「知らない」と答えた者の割合は男性の20歳代及び女性の20歳代,30歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図9
     職業別に見ると,「知っている」と答えた者の割合は自営業主,管理・専門技術・事務職で,「知らない」と答えた者の割合は主婦で,それぞれ高くなっている。(表9

    (3)南氷洋のミンク鯨の資源量

     クジラの生息状況の客観的な調査の結果などをもとに,国際捕鯨委員会の科学委員会では,南氷洋にはミンクが76万頭以上生息していると1990年に推定しており,その増加能力等から毎年2000頭捕獲しても資源に大きな影響を与えないと1992年に算出しているが,そのことを知っているか聞いたところ,「知っている」と答えた者の割合が24.2%,「知らない」と答えた者の割合が75.8%であった。
     都市規模別に見ると,「知らない」と答えた者の割合は町村で高くなっている。
     性別に見ると,「知っている」と答えた者の割合は男性で,「知らない」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「知っている」と答えた者の割合は男性の40歳代から60歳代で,「知らない」と答えた者の割合は男性の20歳代及び女性の20歳代,30歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図10
     職業別に見ると,「知っている」と答えた者の割合は自営業主で,「知らない」と答えた者の割合は主婦で,それぞれ高くなっている。(表10

    (4)クジラ資源の増加能力

     ミンクなどのクジラは毎年4%程度の割合で資源が増加する能力を有しているといわれているが,このことを知っているか聞いたところ,「知っている」と答えた者の割合が15.4%,「知らない」と答えた者の割合が84.6%であった。
     都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
     性別に見ると,「知っている」と答えた者の割合は男性で,「知らない」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「知っている」と答えた者の割合は男性の40歳代から70歳以上で,「知らない」と答えた者の割合は男性の20歳代及び女性の20歳代,30歳代,50歳代で,それぞれ高くなっている。(図11
     職業別に見ると,「知っている」と答えた者の割合は自営業主で,「知らない」と答えた者の割合は主婦で,それぞれ高くなっている。(図11

    (5)クジラを特別視する考え方があることの周知度

     欧米諸国などでは,クジラは知能が高い,あるいはかわいいなどの理由からクジラを特別視し,神聖な生き物として扱う傾向があり,いかなる条件の下(ミンクなど資源が豊富であり,きちんと資源管理されるなど)でも捕鯨は罪悪と考える人も存在するが,このような考えがあることを知っているか聞いたところ,「知っている」と答えた者の割合が58.3%,「知らない」と答えた者の割合が41.7%であった。
     性別に見ると,「知っている」と答えた者の割合は男性で,「知らない」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「知っている」と答えた者の割合は男性の40歳代から60歳代で,「知らない」と答えた者の割合は男性の20歳代,70歳以上及び女性の60歳代から70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図12
     職業別に見ると,「知っている」と答えた者の割合は自営業主,管理・専門技術・事務職で,「知らない」と答えた者の割合は家族従業者,主婦,その他の無職で,それぞれ高くなっている。(表12

    (6)クジラを特別視する考え方に対する賛否

     クジラを特別視し,神聖な生物という理由などから,資源が豊富なミンクなどの適正な量の捕獲をも,いかなる条件の下でも禁止すべきとの考えについてどう思うか聞いたところ,「賛成」とする者の割合が22.6%(「賛成(どんな条件の下でも捕鯨は禁止すべき)」7.3%+「どちらかというと賛成」15.3%),「反対」とする者の割合が53.0%(「どちらかというと反対」30.4%+「反対(どんな条件の下でも捕鯨は禁止すべきとの意見には反対)」22.6%)となっている。なお,「どちらともいえない」と答えた者の割合が16.4%となっている。
     都市規模別に見ると,「反対」とする者の割合は大都市で高くなっている。
     性別に見ると,「賛成」とする者の割合は女性で,「反対」とする者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「賛成」とする者の割合は女性の20歳代,30歳代で,「反対」とする者の割合は男性の40歳代から70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図13,表13

    (7)日本における捕鯨の歴史・文化

     日本における捕鯨の歴史・文化について,知っているものを聞いたところ,「肉や皮,内蔵は食用として,ひげや歯は工芸品などとして,骨は肥料として,クジラは余すところなく利用されてきた」を挙げた者の割合が62.3%と最も高く,以下,「日本の伝統芸能である文楽の人形にクジラのひげが利用されている」(29.0%),「捕鯨やクジラの解体の風景を描いた絵巻物や錦絵が多数存在する」(27.3%),「縄文時代から日本人はクジラを利用していた」(23.0%),「正月やお祭りのとしてクジラの肉を供する地域がある」(21.5%)などの順となっている。なお,「わからない」と答えた者の割合が22.5%となっている。(複数回答,図14
     都市規模別に見ると,「肉や皮,内蔵は食用として,ひげや歯は工芸品などとして,骨は肥料として,クジラは余すところなく利用されてきた」,「捕鯨やクジラの解体の風景を描いた絵巻物や錦絵が多数存在する」,「縄文時代から日本人はクジラを利用していた」,「正月やお祭りのとしてクジラの肉を供する地域がある」を挙げた者の割合は大都市で,「日本の伝統芸能である文楽の人形にクジラのひげが利用されている」を挙げた者の割合は大都市,中都市で,それぞれ高くなっている。
     性別に見ると,「肉や皮,内蔵は食用として,ひげや歯は工芸品などとして,骨は肥料として,クジラは余すところなく利用されてきた」,「日本の伝統芸能である文楽の人形にクジラのひげが利用されている」,「捕鯨やクジラの解体の風景を描いた絵巻物や錦絵が多数存在する」,「縄文時代から日本人はクジラを利用していた」,「正月やお祭りのとしてクジラの肉を供する地域がある」を挙げた者の割合は男性で高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「肉や皮,内蔵は食用として,ひげや歯は工芸品などとして,骨は肥料として,クジラは余すところなく利用されてきた」,「捕鯨やクジラの解体の風景を描いた絵巻物や錦絵が多数存在する」を挙げた者の割合は男性の40歳代から60歳代で,「日本の伝統芸能である文楽の人形にクジラのひげが利用されている」を挙げた者の割合は男性の30歳代から50歳代で,「縄文時代から日本人はクジラを利用していた」を挙げた者の割合は男性の40歳代から70歳以上で,「正月やお祭りのとしてクジラの肉を供する地域がある」を挙げた者の割合は男性の50歳代,60歳代で,それぞれ高くなっている。
     職業別に見ると,「肉や皮,内蔵は食用として,ひげや歯は工芸品などとして,骨は肥料として,クジラは余すところなく利用されてきた」,「捕鯨やクジラの解体の風景を描いた絵巻物や錦絵が多数存在する」,「縄文時代から日本人はクジラを利用していた」を挙げた者の割合は自営業主,管理・専門技術・事務職で,「日本の伝統芸能である文楽の人形にクジラのひげが利用されている」を挙げた者の割合は管理・専門技術・事務職で,それぞれ高くなっている。(表14

    (8)科学的根拠に基づく日本の沿岸捕鯨に対する賛否

     クジラの資源に悪影響が及ばないよう科学的根拠に基づいて管理されていれば,社会的,文化的,歴史的な意義を有する日本の沿岸捕鯨は認められるべきとの考えについてどう思うか聞いたところ,「賛成」とする者の割合が71.9%(「賛成(認められるべき)」41.6%+「どちらかというと賛成」30.3%),「反対」とする者の割合が10.4%(「どちらかというと反対」6.9%+「反対(認めるべきではない)」3.5%)となっている。なお,「どちらともいえない」と答えた者の割合が10.6%となっている。
     都市規模別に見ると,「賛成」とする者の割合は大都市で,「反対」とする者の割合は中都市で,それぞれ高くなっている。
     性別に見ると,「賛成」とする者の割合は男性で,「反対」とする者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「賛成」とする者の割合は男性の40歳代から60歳代で,「反対」とする者の割合は女性の20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図15
     職業別に見ると,「賛成」とする者の割合は自営業主,管理・専門技術・事務職で,「反対」とする者の割合は主婦で,それぞれ高くなっている。(表15

    (9)科学的根拠に基づく各国の捕鯨に対する賛否

     クジラの資源に悪影響が及ばないよう,科学的根拠に基づいて管理されれば,資源の豊富なミンク等を対象に,決められた数だけ各国が捕鯨を行うことをどのように思うか聞いたところ,「賛成」とする者の割合が75.5%(「賛成」45.7%+「どちらかというと賛成」29.7%),「反対」とする者の割合が9.9%(「どちらかというと反対」6.6%+「反対」3.3%)となっている。
     都市規模別に見ると,「賛成」とする者の割合は大都市で高くなっている。
     性別に見ると,「賛成」とする者の割合は男性で,「反対」とする者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
     性・年齢別に見ると,「賛成」とする者の割合は男性の30歳代から60歳代で,「反対」とする者の割合は女性の20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。(図16
     職業別に見ると,「賛成」とする者の割合は自営業主で高くなっている。(表16


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