2 調査結果の概要
- 健康・体力に関する意識について
(1) 現在の健康状態
このところ健康だと思うか聞いたところ,「健康である」とする者の割合が83.9%(「大いに健康」25.9%+「まあ健康」58.0%),「あまり健康でない」と答えた者の割合が15.9%となっている。
前回の調査結果(平成9年10月の調査結果をいう。以下同じ。)と比較して見ると,大きな変化は見られない。
性別に見ると,大きな差異は見られない。(図1)
性・年齢別に見ると,「健康である」とする者の割合は男性の20歳代,30歳代,50歳代,女性の20歳代,40歳代で高くなっている。
運動・スポーツの1年間の実施状況との関連で見ると,「健康である」とする者の割合は「運動やスポーツを行った」とする者で,「あまり健康でない」と答えた者の割合は「運動やスポーツはしなかった」と答えた者で,それぞれ高くなっている。(表1)(2) 体力の自信の有無
自分の体力についてどのように感じているか聞いたところ,「体力に自信がある」と答えた者の割合が14.4%,「体力は普通である」と答えた者の割合が63.9%,「体力に不安がある」と答えた者の割合が21.5%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
性別に見ると,「体力に自信がある」と答えた者の割合は男性で,「体力に不安がある」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。(図2)
性・年齢別に見ると,「体力に自信がある」と答えた者の割合は男性の20歳代から40歳代で,「体力は普通である」と答えた者の割合は女性の40歳代で,「体力に不安がある」と答えた者の割合は男女とも70歳以上で,それぞれ高くなっている。
運動・スポーツの1年間の実施状況との関連で見ると,「体力に自信がある」,「体力は普通である」と答えた者の割合は「運動やスポーツを行った」とする者で,「体力に不安がある」と答えた者の割合は「運動やスポーツはしなかった」と答えた者で,それぞれ高くなっている。(表2)(3) 健康・体力について普段どのように感じるか
自分の健康や体力について,普段どのように感じるか聞いたところ,「肉体的な疲労」では,「感じる」とする者の割合が64.5%,「感じない」とする者の割合が35.3%,「精神的な疲労,ストレス」では,「感じる」とする者の割合が54.6%,「感じない」とする者の割合が44.8%,「体力の衰え」では,「感じる」とする者の割合が70.0%,「感じない」とする者の割合が29.5%,「運動不足」では,「感じる」とする者の割合が64.6%,「感じない」とする者の割合が34.7%,「肥満」では,「感じる」とする者の割合が37.5%,「感じない」とする者の割合が62.1%となっている。(図3)- ア 肉体的な疲労
- 普段肉体的な疲労を感じるか聞いたところ,「感じる」とする者の割合が64.5%(「大いに感じる」11.6%+「ある程度感じる」52.9%),「感じない」とする者の割合が35.3%(「あまり感じない」29.3%+「ほとんど(全く)感じない」6.0%)となっている。
- 前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
- 性別に見ると,大きな差異は見られない。
- 年齢別に見ると,「感じない」とする者の割合は20歳代で高くなっている。(図4)
- 職業別に見ると,大きな差異は見られない。
- 運動・スポーツの1年間の実施状況との関連で見ると,「感じる」とする者の割合は「運動やスポーツはしなかった」と答えた者で,「感じない」とする者の割合は「運動やスポーツを行った」とする者で,それぞれ高くなっている。(表3)
- イ 精神的な疲労,ストレス
- 普段精神的な疲労,ストレスを感じるか聞いたところ,「感じる」とする者の割合が54.6%(「大いに感じる」13.1%+「ある程度感じる」41.4%),「感じない」とする者の割合が44.8%(「あまり感じない」32.9%+「ほとんど(全く)感じない」11.9%)となっている。
- 前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
- 性別に見ると,「感じる」とする者の割合は女性で,「感じない」とする者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
- 年齢別に見ると,「感じる」とする者の割合は30歳代から50歳代で,「感じない」とする者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図5)
- 職業別に見ると,「感じる」とする者の割合は管理・専門技術・事務職,労務職で,「感じない」とする者の割合は自営業主,その他の無職で,それぞれ高くなっている。
- 運動・スポーツの1年間の実施状況との関連で見ると,大きな差異は見られない。(表4)
- ウ 体力の衰え
- 普段体力の衰えを感じるか聞いたところ,「感じる」とする者の割合が70.0%(「大いに感じる」15.8%+「ある程度感じる」54.2%),「感じない」とする者の割合が29.5%(「あまり感じない」23.4%+「ほとんど(全く)感じない」6.1%)となっている。
- 前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
- 性別に見ると,大きな差異は見られない。
- 年齢別に見ると,「感じる」とする者の割合は50歳代から70歳以上で,「感じない」とする者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。(図6)
- 職業別に見ると,「感じる」とする者の割合はその他の無職で,「感じない」とする者の割合は管理・専門技術・事務職,労務職で,それぞれ高くなっている。
- 運動・スポーツの1年間の実施状況との関連で見ると, 「感じる」とする者の割合は「運動やスポーツはしなかった」と答えた者で,「感じない」とする者の割合は「運動やスポーツを行った」とする者で,それぞれ高くなっている。(表5)
- エ 運動不足
- 普段運動不足を感じるか聞いたところ,「感じる」とする者の割合が64.6%(「大いに感じる」23.2%+「ある程度感じる」41.4%),「感じない」とする者の割合が34.7%(「あまり感じない」24.4%+「ほとんど(全く)感じない」10.3%)となっている。
- 前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
- 性別に見ると,「感じる」とする者の割合は女性で,「感じない」とする者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
- 年齢別に見ると,「感じる」とする者の割合は30歳代,40歳代で,「感じない」とする者の割合は60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図7)
- 運動・スポーツの1年間の実施状況との関連で見ると, 「感じる」とする者の割合は「運動やスポーツはしなかっと」と答えた者で,「感じない」とする者の割合は「運動やスポーツを行った」とする者で,それぞれ高くなっている。(表6)
- オ 肥満
- 普段肥満を感じるか聞いたところ,「感じる」とする者の割合が37.5%(「大いに感じる」11.8%+「ある程度感じる」25.7%),「感じない」とする者の割合が62.1%(「あまり感じない」31.3%+「ほとんど(全く)感じない」30.8%)となっている。
- 前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
- 性別に見ると,「感じる」とする者の割合は女性で,「感じない」とする者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
- 性・年齢別に見ると,「感じる」とする者の割合は女性の40歳代,50歳代で,「感じない」とする者の割合は男性の60歳代,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図8)
- 運動・スポーツの1年間の実施状況との関連で見ると, 大きな差異が見られない。(表7)
- 普段肉体的な疲労を感じるか聞いたところ,「感じる」とする者の割合が64.5%(「大いに感じる」11.6%+「ある程度感じる」52.9%),「感じない」とする者の割合が35.3%(「あまり感じない」29.3%+「ほとんど(全く)感じない」6.0%)となっている。
(4) 健康や体力に注意をはらっているか
自分の健康や体力について,常に注意をはらっているか聞いたところ,「注意をはらっている」とする者の割合が75.2%(「常に注意をはらっている」34.6%+「時々注意をはらっている」40.6%),「あまり注意をはらっていない」と答えた者の割合が24.8%となっている。
前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
性別に見ると,「注意をはらっている」とする者の割合は女性で,「あまり注意をはらっていない」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。(図9)
年齢別に見ると,「注意をはらっている」とする者の割合は50歳代から70歳以上で,「あまり注意をはらっていない」と答えた者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。
現在の健康状態との関連で見ると,「注意をはらっている」とする者の割合は「あまり健康でない」と答えた者で,「あまり注意をはらっていない」と答えた者の割合は「健康である」とする者で,それぞれ高くなっている。
体力の自信の有無との関連で見ると,「注意をはらっている」とする者の割合は「あまり健康でない」と答えた者で高くなっている。
運動・スポーツの1年間の実施状況との関連で見ると,「注意をはらっている」とする者の割合は「運動やスポーツを行った」とする者で,「あまり注意をはらっていない」と答えた者の割合は「運動やスポーツはしなかった」と答えた者で,それぞれ高くなっている。(表8)- ア 健康や体力の維持増進のために心掛けていること
- 自分の健康や体力に注意をはらっているとする者(1,576人)に,日頃自分の健康や体力の維持増進のために,心掛けていることがあるか聞いたところ,心掛けていることについて何らかの選択肢を挙げた者(以下『「心掛けていることがある」とする者』という。)割合が97.0%,「心掛けていることはない」と答えた者の割合は2.9%となっている。
- 前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。
- 性別に見ると,大きな差異は見られない。
- 運動・スポーツの1年間の実施状況との関連で見ると,「心掛けていることがある」とする者の割合は「運動やスポーツを行った」とする者で高くなっている。
- 次に,日頃自分の健康や体力の維持増進のために、心掛けていることについては,「食生活に気をつける」を挙げた者の割合が68.1%と最も高く,以下,「睡眠や休養をよくとる」(58.2%),「規則正しい生活をする」(44.7%),「運動やスポーツ(体操や散歩を含む)をする」(33.7%)などの順となっている。(複数回答)
- 前回の調査結果と比較して見ると,大きな変化は見られない。(図10)
- 性別に見ると,「食生活に気をつける」,「規則正しい生活をする」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
- 年齢別に見ると,「食生活に気をつける」を挙げた者の割合は60歳代で,「睡眠や休養をよくとる」を挙げた者の割合は70歳以上で,「規則正しい生活をする」を挙げた者の割合は60歳代,70歳以上で,「運動やスポーツ(体操や散歩を含む)をする」を挙げた者の割合は60歳代で,それぞれ高くなっている。
- 現在の健康状態との関連で見ると,「食生活に気をつける」を挙げた者の割合は「あまり健康でない」と答えた者で,「運動やスポーツ(体操や散歩を含む)をする」を挙げた者の割合は「健康である」とする者で,それぞれ高くなっている。
- 体力の自信の有無との関連で見ると,「食生活に気をつける」,「睡眠や休養をよくとる」を挙げた者の割合は「体力に不安がある」と答えた者で,「運動やスポーツ(体操や散歩を含む)をする」を挙げた者の割合は「体力に自信がある」と答えた者で,それぞれ高くなっている。
- 運動・スポーツの1年間の実施状況との関連で見ると,「食生活に気をつける」,「睡眠や休養をよくとる」を挙げた者の割合は「運動やスポーツはしなかった」と答えた者で,「運動やスポーツ(体操や散歩を含む)をする」を挙げた者の割合は「運動やスポーツを行った」とする者で,それぞれ高くなっている。(表9)
- 自分の健康や体力に注意をはらっているとする者(1,576人)に,日頃自分の健康や体力の維持増進のために,心掛けていることがあるか聞いたところ,心掛けていることについて何らかの選択肢を挙げた者(以下『「心掛けていることがある」とする者』という。)割合が97.0%,「心掛けていることはない」と答えた者の割合は2.9%となっている。
- ア 肉体的な疲労
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