2 調査結果の概要
- エイズ対策に関する意識
(1) エイズに関して欲しい情報
エイズに関するどのような情報が欲しいか聞いたところ,「感染の予防方法」を挙げた者の割合が43.1%と最も高く,以下,「治療方法」(36.7%),「感染の状況」(33.6%),「病気の内容」(30.8%)などの順となっている。なお,「わからない」を挙げた者の割合が10.6%となっている。(複数回答,図24)
都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
性別に見ると,「感染の予防方法」,「病気の内容」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「感染の予防方法」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「治療方法」を挙げた者の割合は15歳〜19歳,20歳代から40歳代で,「感染の状況」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,「病気の内容」を挙げた者の割合は30歳代で,それぞれ高くなっている。(表24)(2) エイズに関する情報の取得方法
エイズに関する情報を得るには,どのような方法がよいと思うか聞いたところ,「テレビによるお知らせ」を挙げた者の割合は73.4%と最も高く,以下,「学校での教育」(49.8%),「新聞によるお知らせ」(49.1%),「本や雑誌によるお知らせ」(23.1%)などの順となっている。(複数回答,図25)
都市規模別に見ると,「新聞によるお知らせ」を挙げた者の割合は大都市で,「本や雑誌によるお知らせ」を挙げた者の割合は中都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「学校での教育」を挙げた者の割合は女性で,「新聞によるお知らせ」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「テレビによるお知らせ」を挙げた者の割合は60歳代で,「学校での教育」を挙げた者の割合は15歳〜19歳,30歳代,40歳代で,「新聞によるお知らせ」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「本や雑誌によるお知らせ」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。(表25)(3) 保健所におけるエイズの匿名・無料検査の周知度
エイズ検査は,全国の保健所において,匿名で,また,無料で受けることができるが,このことを知っているかどうか聞いたところ,「匿名で受けることができることを知っている」と答えた者の割合が27.1%,「無料で受けることができることを知っている」と答えた者の割合が5.1%,「匿名と無料で受けることができることを知っている」と答えた者の割合が21.8%,「知らない」と答えた者の割合が44.4%となっている。(図26)
都市規模別に見ると,「匿名で受けることができることを知っている」,「無料で受けることができることを知っている」と答えた者の割合は大都市で,「匿名と無料で受けることができることを知っている」と答えた者の割合は中都市で,「知らない」と答えた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「匿名で受けることができることを知っている」と答えた者の割合は女性で,「知らない」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「匿名で受けることができることを知っている」と答えた者の割合は30歳代,40歳代で,「匿名と無料で受けることができることを知っている」と答えた者の割合は50歳代で,「知らない」と答えた者の割合は15歳〜19歳,70歳以上で,それぞれ高くなっている。(表26)(4) 保健所におけるエイズ検査への要望
保健所におけるエイズ検査について,どのような要望があるか聞いたところ,「プライバシーの保護」を挙げた者の割合が64.8%と最も高く,以下,「十分な説明」(39.1%),「適切な対応」(31.5%),「休日検査の実施」(23.8%),「適切な医療機関の情報提供」(23.5%)などの順となっている。(複数回答,図27)
都市規模別に見ると,「休日検査の実施」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「プライバシーの保護」,「十分な説明」,「適切な医療機関の情報提供」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「プライバシーの保護」,「休日検査の実施」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,「十分な説明」を挙げた者の割合は15歳〜19歳,20歳代,30歳代で,「適切な対応」を挙げた者の割合は20歳代,30歳代で,「適切な医療機関の情報提供」を挙げた者の割合は30歳代で,それぞれ高くなっている。(表27)
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