世論調査

世論調査 >  平成26年度 >  基本的法制度に関する世論調査 > 2 調査結果の概要

2.死刑制度に対する意識

(1) 死刑制度の存廃

 死刑制度に関して,「死刑は廃止すべきである」,「死刑もやむを得ない」という意見があるが,どちらの意見に賛成か聞いたところ,「死刑は廃止すべきである」と答えた者の割合が9.7%,「死刑もやむを得ない」と答えた者の割合が80.3%となっている。
 性別に見ると,「死刑もやむを得ない」と答えた者の割合は男性で高くなっている。(図2表2(CSV形式:2KB)別ウインドウで開きます表2参考1(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます表2参考2(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます

 ア 死刑制度を廃止する理由

 死刑制度に関して,「死刑は廃止すべきである」と答えた者(178人)に,その理由を聞いたところ,「裁判に誤りがあったとき,死刑にしてしまうと取り返しがつかない」を挙げた者の割合が46.6%,「生かしておいて罪の償いをさせた方がよい」を挙げた者の割合が41.6%,「国家であっても人を殺すことは許されない」を挙げた者の割合が38.8%,「人を殺すことは刑罰であっても人道に反し,野蛮である」を挙げた者の割合が31.5%,「死刑を廃止しても,そのために凶悪な犯罪が増加するとは思わない」を挙げた者の割合が29.2%,「凶悪な犯罪を犯した者でも,更生の可能性がある」を挙げた者の割合が28.7%の順となっている。(複数回答)(図3表3(CSV形式:3KB)別ウインドウで開きます表3参考(CSV形式:2KB)別ウインドウで開きます

 イ 即時死刑廃止か,いずれ死刑廃止か

 死刑制度に関して,「死刑は廃止すべきである」と答えた者(178人)に,死刑を廃止する場合には,すぐに全面的に廃止するのがよいと思うか,それともだんだんに死刑を減らしていって,いずれ全面的に廃止する方がよいと思うか聞いたところ,「すぐに,全面的に廃止する」と答えた者の割合が43.3%,「だんだん死刑を減らしていき,いずれ全面的に廃止する」と答えた者の割合が54.5%となっている。(図4表4(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます表4参考1(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます表4参考2(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます

 ウ 死刑制度を存置する理由

 死刑制度に関して,「死刑もやむを得ない」と答えた者(1,467人)に,その理由を聞いたところ,「死刑を廃止すれば,被害を受けた人やその家族の気持ちがおさまらない」を挙げた者の割合が53.4%,「凶悪な犯罪は命をもって償うべきだ」を挙げた者の割合が52.9%などの順となっている。(複数回答,上位2項目)
 都市規模別に見ると,「死刑を廃止すれば,被害を受けた人やその家族の気持ちがおさまらない」を挙げた者の割合は中都市で高くなっている。
 性別に見ると,「死刑を廃止すれば,被害を受けた人やその家族の気持ちがおさまらない」を挙げた者の割合は女性で,「凶悪な犯罪は命をもって償うべきだ」を挙げた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「凶悪な犯罪は命をもって償うべきだ」を挙げた者の割合は70歳以上で高くなっている。(図5表5(CSV形式:2KB)別ウインドウで開きます表5参考(CSV形式:2KB)別ウインドウで開きます

 エ 将来も死刑存置か

 死刑制度に関して,「死刑もやむを得ない」と答えた者(1,467人)に,将来も死刑を廃止しない方がよいと思うか,それとも,状況が変われば,将来的には,死刑を廃止してもよいと思うか聞いたところ,「将来も死刑を廃止しない」と答えた者の割合が57.5%,「状況が変われば,将来的には,死刑を廃止してもよい」と答えた者の割合が40.5%となっている。
 都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
 性別に見ると,「将来も死刑を廃止しない」と答えた者の割合は男性で,「状況が変われば,将来的には,死刑を廃止してもよい」と答えた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「将来も死刑を廃止しない」と答えた者の割合は70歳以上で,「状況が変われば,将来的には,死刑を廃止してもよい」と答えた者の割合は20歳代で,それぞれ高くなっている。(図6表6(CSV形式:2KB)別ウインドウで開きます表6参考1(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます表6参考2(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます

(2) 死刑の犯罪抑止力

 死刑がなくなった場合,凶悪な犯罪が増えるという意見と増えないという意見があるが,どのように考えるか聞いたところ,「増える」と答えた者の割合が57.7%,「増えない」と答えた者の割合が14.3%となっている。なお,「わからない・一概には言えない」と答えた者の割合が28.0%となっている。
 前回の調査結果と比較して見ると,「増える」(62.3%→57.7%)と答えた者の割合が低下し,「増えない」(9.6%→14.3%)と答えた者の割合が上昇している。
 都市規模別に見ると,大きな差異は見られない。
 性別に見ると,「増えない」と答えた者の割合は男性で高くなっている。
 年齢別に見ると,「増えない」と答えた者の割合は40歳代で高くなっている。(図7表7-1(CSV形式:2KB)別ウインドウで開きます表7-2(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます表7参考(CSV形式:1KB)別ウインドウで開きます

(3) 終身刑を導入した場合の死刑制度の存廃

 仮釈放のない「終身刑」が新たに導入されるならば,死刑を廃止する方がよいと思うか,それとも,終身刑が導入されても,死刑を廃止しない方がよいと思うか聞いたところ,「死刑を廃止する方がよい」と答えた者の割合が37.7%,「死刑を廃止しない方がよい」と答えた者の割合が51.5%となっている。なお,「わからない・一概には言えない」と答えた者の割合が10.8%となっている。
 性別に見ると,「死刑を廃止する方がよい」と答えた者の割合は女性で,「死刑を廃止しない方がよい」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
 年齢別に見ると,「死刑を廃止する方がよい」と答えた者の割合は50歳代で高くなっている。(図8表8(CSV形式:2KB)別ウインドウで開きます

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