3.がんの治療法及び病院等に関する情報源等について
(1) がんの治療法や病院についての情報源
がんと診断されたら,自身のがんの治療法や病院について,どこで情報を入手しようと思うか聞いたところ,「(イ)病院・診療所の医師・看護師や(ア)以外の相談窓口」を挙げた者の割合が60.9%と最も高く,以下,「(ア)がん診療連携拠点病院(がんの治療を行うとともに,地域の医療機関との連携の中心となる役割があり,国が指定を行っている病院)の相談支援センター」(43.6%),「(ク)インターネット((キ)以外)」(35.6%),「(ケ)家族・友人・知人」(34.5%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
都市規模別に見ると,「(イ)病院・診療所の医師・看護師や(ア)以外の相談窓口」を挙げた者の割合は町村で,「(ア)がん診療連携拠点病院(がんの治療を行うとともに,地域の医療機関との連携の中心となる役割があり,国が指定を行っている病院)の相談支援センター」,「(ク)インターネット((キ)以外)」を挙げた者の割合は大都市で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「(ア)がん診療連携拠点病院(がんの治療を行うとともに,地域の医療機関との連携の中心となる役割があり,国が指定を行っている病院)の相談支援センター」を挙げた者の割合は男性で,「(ク)インターネット((キ)以外)」,「(ケ)家族・友人・知人」を挙げた者の割合は女性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「(イ)病院・診療所の医師・看護師や(ア)以外の相談窓口」を挙げた者の割合は60歳代で,「(ア)がん診療連携拠点病院(がんの治療を行うとともに,地域の医療機関との連携の中心となる役割があり,国が指定を行っている病院)の相談支援センター」を挙げた者の割合は30歳代,50歳代で,「(ク)インターネット((キ)以外)」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,「(ケ)家族・友人・知人」を挙げた者の割合は30歳代,40歳代で,それぞれ高くなっている。(図6,表6(CSV形式:3KB))
(2) 病院を選ぶにあたり重視すること
がんと診断されたら,治療を受ける病院を選ぶにあたり重視するのはどれか聞いたところ,「専門的な治療を提供する機器や施設の有無」を挙げた者の割合が65.5%と最も高く,以下,「医師や看護師の技術の優秀さ」(58.9%),「自宅からの距離」(47.8%),「受診にかかる経済的負担(交通費や差額ベッド代)」(33.7%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)
都市規模別に見ると,「専門的な治療を提供する機器や施設の有無」,「医師や看護師の技術の優秀さ」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。
性別に見ると,「自宅からの距離」,「受診にかかる経済的負担(交通費や差額ベッド代)」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
年齢別に見ると,「専門的な治療を提供する機器や施設の有無」,「自宅からの距離」を挙げた者の割合は30歳代から50歳代で,「医師や看護師の技術の優秀さ」を挙げた者の割合は30歳代,50歳代で,「受診にかかる経済的負担(交通費や差額ベッド代)」を挙げた者の割合は20歳代から40歳代で,それぞれ高くなっている。(図7,表7(CSV形式:3KB))
(3) セカンドオピニオンの認知度
がん治療にあたって「セカンド・オピニオン」という方法があることを知っていたか聞いたところ,「知っている」とする者の割合が72.5%(「よく知っている」45.5%+「言葉だけは知っている」27.0%),「知らない」と答えた者の割合が26.5%となっている。
前回の調査結果(平成21年9月調査結果をいう,以下同じ)と比較して見ると,「知っている」(57.2%→72.5%)とする者の割合が上昇し,「知らない」(42.1%→26.5%)と答えた者の割合が低下している。
都市規模別に見ると,「知っている」とする者の割合は大都市で,「知らない」と答えた者の割合は町村で,それぞれ高くなっている。
性別に見ると,「知っている」とする者の割合は女性で,「知らない」と答えた者の割合は男性で,それぞれ高くなっている。
年齢別に見ると,「知っている」とする者の割合は40歳代,50歳代で,「知らない」と答えた者の割合は70歳以上で,それぞれ高くなっている。(図8,表8-1(CSV形式:2KB),表8-2(CSV形式:1KB))