内閣府政府広報室
調査の概要
調査の目的
首都機能の移転問題に対する国民の意識を調査し,今後の施策の参考とする。
調査項目
(1)東京集中に対する意識
(2)首都機能移転に対する意識
(3)首都移転問題に対する意識
調査対象
(1) 母集団 全国20歳以上の者 |
(2) 標本数 10,000人 |
(3) 抽出方法 層化2段無作為抽出法 |
調査時期
昭和63年12月1日〜昭和63年12月14日
回収結果
(1) 有効回収数(率) 7,577人(75.8%)
(2) 調査不能数(率) 2,423人(24.2%)
−不能内訳−
転居 | 193 | 長期不在 | 192 | 一時不在 | 878 |
住所不明 | 65 | 拒否 | 987 | その他
| 108 |
性・年齢別回収結果
調査票
Q1 | 〔回答票1〕 現在,東京圏には日本の人口の約25%,民間企業の本社の約34%が集まっていますが,このような東京集中はなぜ起こると思いますか。この中から3つまでお答えください。(3M.A.) |
(42.8) |
(ア) |
企業活動の機会が多いから |
(26.4) |
(イ) |
就業機会が多いから |
(24.1) |
(ウ) |
大学などの教育機関が多いから |
(17.2) |
(エ) |
物が豊富で便利な都市だから |
(39.9) |
(オ) |
国内外のいろいろな人や情報が集まるから |
(27.0) |
(カ) |
交通体系が東京中心だから |
(61.3) |
(キ) |
政治や行政の権限が中央に集中しているから |
( 0.3) |
|
その他 |
( 6.6) |
|
わからない |
(M.T.=245.6)
Q2 | 〔回答票2〕 では,このような東京集中による問題は何だと思いますか。この中から3つまでお答えください。(3M.A.) |
(38.4) |
(ア) |
住宅・生活環境の悪化 |
(54.7) |
(イ) |
地価の上昇 |
(24.3) |
(ウ) |
災害に対する危険性の増大 |
(16.0) |
(エ) |
地方の活力低下 |
(36.7) |
(オ) |
東京と地方の格差の拡大 |
( 5.7) |
(カ) |
水資源などの供給不足 |
(28.0) |
(キ) |
交通混雑 |
(18.6) |
(ク) |
空気や水などの自然環境の悪化 |
( 6.4) |
(ケ) |
むだな物や情報の氾濫 |
(13.2) |
(コ) |
物価水準の高さ |
( 0.1) |
|
その他 |
( 1.4) |
(サ) |
問題があるとは思わない |
( 8.4) |
|
わからない |
(M.T.=252.0)
Q3 | 〔回答票3〕 現在の東京集中を是正するため,行政,経済,文化などの諸機能の地方分散や東京の再開発など何らかの対策が必要だという意見についてどう思いますか。この中ではどうですか。 |
( 5.4) |
(ア) |
東京は現在のままで十分魅力的な都市なので,特別な対策を行う必要はない |
(11.7) |
(イ) |
東京集中はやむを得ないので,再開発など東京の改造で対処すべき |
(19.5) |
(ウ) |
地方自治体に国の権限を委譲するなどの地方分散を推進すべき |
(13.2) |
(エ) |
東京を補うような都市を首都圏内につくり,諸機能を分散するなどで対処すべき |
(22.2) |
(オ) |
東京に集中している諸機能の地方分散を積極的に推進すべき |
( 5.9) |
(カ) |
国の中枢機能を移転して新しく首都をつくるなど思い切った対策が必要 |
( 0.1) |
|
その他 |
(22.0) |
|
わからない |
Q4 | 〔回答票4〕 仮に諸機能を地方に移転(分散)するとすれば,その方法としてどれが適当だと思いますか。この中ではどうですか。 |
(22.5) |
(ア) |
中央省庁の一部を地方に移転(分散)する |
( 9.0) |
(イ) |
国会,最高裁判所,政府などの首都機能を一括して移転させる |
(26.9) |
(ウ) |
民間の経済・産業機能などを移転(分散)させる |
(14.1) |
(エ) |
地方への権限委譲や財源の拡充を進める |
( 0.2) |
|
その他 |
( 6.8) |
(オ) |
分散する必要はない |
(20.4) |
|
わからない |
Q5 | 〔回答票5〕 現在東京に集中している諸機能を地方に分散すると,経済活動などの効率が低下するという意見がありますが,このことについてどう思いますか。この中ではどうですか。 |
(12.5) |
(ア) |
経済活動などの効率が低下しても地方に分散すべきだ |
(38.3) |
(イ) |
経済活動などの効率が低下しない程度に地方に分散すべきだ |
( 8.2) |
(ウ) |
経済活動などの効率が低下するならば分散すべきでない |
( 0.1) |
|
その他 |
(18.2) |
(エ) |
地方に分散しても効率は低下しない |
(22.8) |
|
わからない |
Q6 | 国会や最高裁判所,政府などを東京から移して,新しくわが国の首都をつくろうとする,いわゆる「首都移転問題」について,テレビや新聞などで見聞きしたことがありますか。 |
Q7 | 〔回答票6〕 一般的に言って,「首都」とはどういうものだと思いますか。この中から2つまでお答えください。(2M.A.) |
(25.5) |
(ア) |
対外的な玄関 |
(28.2) |
(イ) |
国の最大の都市 |
(11.3) |
(ウ) |
大統領など国家元首が居住する都市 |
(43.3) |
(エ) |
政治・行政の中心都市 |
(16.0) |
(オ) |
経済の中心都市 |
( 5.5) |
(カ) |
文化の中心都市 |
(38.1) |
(キ) |
政治・行政・経済・文化などあらゆる活動の中心都市 |
( 0.1) |
|
その他 |
( 5.1) |
|
わからない |
(M.T.=173.0)
Q8 | 〔回答票7〕 あなたは,首都移転問題に関心がありますか。この中ではどうですか。 |
( 8.4) |
(ア) |
非常に関心がある |
(37.8) |
(イ) |
ある程度関心がある |
(34.2) |
(ウ) |
あまり関心がない |
(17.2) |
(エ) |
ほとんど(全く)関心がない |
( 2.3) |
|
わからない |
Q9 | あなたは,東京から首都を移転することに賛成ですか,反対ですか。この中ではどうですか。 |
(32.6) |
|
賛成 |
→SQaへ |
(17.0) |
|
反対 |
→SQbへ |
(34.3) |
|
一概に言えない |
→フェース・シートへ |
(16.1) |
|
わからない |
→フェース・シートへ |
SQa | 〔回答票8〕 賛成する理由は何ですか。この中から3つまでお答えください。(3M.A.) (N=2,469) |
(66.6) |
(ア) |
東京への人口,企業活動などの諸機能の集中を是正するために必要 |
(32.6) |
(イ) |
東京への諸機能の集中は,地震などによる危険性から好ましくない |
(57.4) |
(ウ) |
東京の住宅問題,交通問題などの解決のため |
(21.1) |
(エ) |
わが国の社会や文化のあり方を転換するために必要 |
(10.8) |
(オ) |
国家的な事業を起こすことに意義がある |
(38.8) |
(カ) |
計画的な首都づくりができる |
( 0.8) |
|
その他 |
( 2.1) |
(キ) |
特に理由はない |
( 0.4) |
|
わからない |
(M.T.=230.5)
SQb | 〔回答票9〕 反対する理由は何ですか。この中から3つまでお答えください。(3M.A.) (N=1,290) |
(28.4) |
(ア) |
人口,企業活動などの諸機能の集中抑制や再開発等によって東京を改造する方が現実的 |
(36.4) |
(イ) |
政治行政機関などの移転を考えるより,民間の経済・産業機能などの移転(分散)を図るべき |
(25.5) |
(ウ) |
中央集権的な政治行政機構などの社会のしくみを改めるのが先決 |
(29.8) |
(エ) |
現在の社会活動や経済活動などの秩序を乱すなど影響が大き過ぎる |
(35.7) |
(オ) |
移転に費用をかけず,住宅や生活環境の整備に投資した方が良い |
(26.6) |
(カ) |
国際的な影響が大きい |
(12.3) |
(キ) |
日本の活力が低下する |
( 1.8) |
|
その他 |
( 7.6) |
(ク) |
特に理由はない |
( 1.2) |
|
わからない |
(M.T.=205.4)
〔フェース・シート〕
( 6.7) |
|
20〜24歳 |
( 7.3) |
|
25〜29歳 |
( 9.0) |
|
30〜34歳 |
(11.5) |
|
35〜39歳 |
(11.2) |
|
40〜44歳 |
(10.5) |
|
45〜49歳 |
(10.9) |
|
50〜54歳 |
( 9.7) |
|
55〜59歳 |
( 8.7) |
|
60〜64歳 |
( 6.4) |
|
65〜69歳 |
( 8.1) |
|
70歳以上 |
F3 | 〔回答票10〕 〔学歴〕あなたが最後に卒業された学校はどれですか。(中退・在学中は卒業とみなす) |
( 5.5) |
(ア) |
小卒 |
(27.4) |
(イ) |
旧高小・新中卒 |
(47.7) |
(ウ) |
旧中・新高卒 |
(18.6) |
(エ) |
旧高専・大卒 |
( 0.7) |
|
不明 |
F4 | 〔職業〕あなたの職業は何ですか。(職業の内容を具体的に記入してから,下の該当する項目に○をつける。) |
<自営業主> |
( 5.4) |
|
農林漁業 |
( 8.4) |
|
商工サービス業 |
( 1.1) |
|
自由業 |
<家族従業者> |
( 3.2) |
|
農林漁業 |
( 4.2) |
|
商工サービス業自由業 |
<被傭者> |
( 2.3) |
|
管理職 |
( 0.7) |
|
専門技術職 |
(16.8) |
|
事務職 |
(19.7) |
|
労務職 |
<無職> |
(24.3) |
|
無職の主婦 |
( 2.0) |
|
学生 |
(11.9) |
|
その他の無職 |
(63.0) |
|
住宅の多い地区 |
(10.0) |
|
商店その他の事業所の多い地区 |
( 1.6) |
|
工場の多い地区 |
(25.1) |
|
農山漁村地区 |
( 0.3) |
|
その他 |
F7 | 〔居住年数〕あなたは,この市(区・町・村)に住むようになってから,何年になりますか。 |
( 4.8) |
|
2年未満 |
( 7.3) |
|
2〜5年未満 |
(11.2) |
|
5〜10年未満 |
(18.1) |
|
10〜20年未満 |
(58.6) |
|
20年以上 |