内閣府政府広報室
調査の概要
調査の目的
婦人の地位,社会参加等についての婦人の意識を調査して今後の婦人問題に関する諸施策の参考とする。
調査項目
(1)社会参加
(2)婚姻と姓
(3)教育
(4)経済的安定
(5)健康管理
(6)育児
(7)一般的問題
調査対象
(1) 母集団 全国20歳以上の女性 |
(2) 標本数 5,000人 |
(3) 抽出方法 層化2段無作為抽出法 |
調査時期
昭和51年8月18日〜昭和51年8月24日
回収結果
(1) 有効回収数(率) 4,134人(82.7%)
(2) 調査不能数(率) 866人(17.3%)
−不能内訳−
転居 | 92 | 長期不在 | 168 | 一時不在 | 317 |
住所不明 | 40 | 拒否 | 219 | その他
| 30 |
性・年齢別回収結果
調査票
〔社会参加〕
Q1 | さっそくですが・・・・・・。「男は仕事,女は家庭」という考え方がありますが,あなたはこの考え方に同感する方ですか,それとも同感しない方ですか。 |
(48.8) |
|
同感する |
→SQ1へ |
(39.9) |
|
同感しない |
→SQ2へ |
(11.2) |
|
不明 |
→Q2へ |
SQ1 | 「女性は家庭第一」と考える場合でも,できるだけ家庭以外の社会と結びついた活動をする方がよいと思いますか,それとも,そのような活動はしない方がよいと思いますか。 (N=2,018) |
(72.3) |
|
する方がよい |
(17.7) |
|
しない方がよい |
(10.0) |
|
不明 |
SQ2 | 女性はできるだけ社会と結びついた活動をする方がよいと思いますか,それともそのような活動はしない方がよいと思いますか。 (N=1,651) |
(80.1) |
|
する方がよい |
( 9.9) |
|
しない方がよい |
(10.0) |
|
不明 |
Q2 | あなたは,女性が職業をもつことは,女性の地位を高めるのに役立つと思いますか,役立つとは思いませんか。 |
(59.2) |
|
役立つと思う |
(11.1) |
|
役立つとは思わない |
(24.7) |
|
一概にいえない |
( 5.0) |
|
不明 |
Q3 | あなたは職業をもっていますか。パートタイムや内職の仕事も「職業」に入ります。 |
(51.4) |
|
もっている |
→SQ1へ |
(48.6) |
|
もっていない |
→SQ1無職へ |
<自営者> |
( 3.4) |
|
農林漁業 |
→SQ3へ |
( 3.4) |
|
商工サービス業 |
→SQ3へ |
( 1.2) |
|
自由業 |
→SQ3へ |
<内職> |
( 5.6) |
|
内職 |
→SQ3へ |
<家族従業者> |
( 8.0) |
|
農林漁業 |
→SQ3へ |
( 6.9) |
|
商工サービス・自由業 |
→SQ3へ |
<被傭者> |
( 0.1) |
|
管理職 |
→SQ2へ |
( 1.3) |
|
専門技術職 |
→SQ2へ |
( 9.2) |
|
事務職 |
→SQ2へ |
(12.3) |
|
労務職 |
→SQ2へ |
<無職> |
(42.4) |
|
主婦 |
→SQ6へ |
( 0.6) |
|
学生 |
→SQ6へ |
( 5.6) |
|
その他 |
→SQ6へ |
SQ2 | あなたの勤務時間は,パートタイムですか,フルタイムですか。 |
( 5.7) |
|
パートタイム |
→SQ3へ |
(17.3) |
|
フルタイム |
→SQ3へ |
SQ3 | 〔回答票1〕 あなたが今の職業を続けていく上で,何か障害を感じていますか。(「感じている」と答えた者に)一番大きな障害はどのようなことでしょうか。この中ではどうでしょうか。 (N=2,124) |
( 0.9) |
(ア) |
職場に結婚退職,出産退職の制度慣行がある。 |
→SQ4へ |
( 9.1) |
(イ) |
家庭との両立がむずかしい |
→SQ4へ |
( 2.4) |
(ウ) |
保育施設が整備されていない |
→SQ4へ |
( 0.9) |
(エ) |
家族の同意,協力が得にくい |
→SQ4へ |
( 3.0) |
(オ) |
賃金,仕事の内容などの面で,男性と同等の待遇がされていない |
→SQ4へ |
( 4.3) |
(カ) |
仕事がきつい。仕事がむいていない |
→SQ4へ |
( 1.6) |
(キ) |
職場の人間関係がうまくいかない |
→SQ4へ |
( 4.3) |
(ク) |
自分の健康が思わしくない |
→SQ4へ |
( 3.0) |
|
その他 |
→SQ4へ |
(68.1) |
|
障害を感じていない |
→SQ4へ |
( 2.4) |
|
不明 |
→SQ4へ |
(SQ3からつづく)
SQ4 | あなたは,将来もずっと職業についていたいと思いますか,当分の間は続けたいと思いますか,それともやめたいと思いますか。 (N=2,124) |
(59.4) |
|
将来もずっと続けたい |
→Q4へ |
(32.5) |
|
当分の間は続けたい |
→SQ5へ |
( 5.1) |
|
やめたいやめる |
→SQ5へ |
( 3.0) |
|
不明 |
→Q4へ |
SQ5 | 将来,再就職したいと思います,再就職したいとは思いませんか。 (N=799) |
(19.1) |
|
再就職したい |
(56.6) |
|
再就職はしたくない |
(24.3) |
|
不明 |
SQ6 | 以前に職業をもっていたことがありますか。 (N=2,010) |
(65.0) |
|
ある |
→SQ7へ |
(35.0) |
|
ない |
→SQ8へ |
SQ7 | 〔回答票2〕 職業をやめた一番大きな理由はなんでしょうか。この中ではどうでしょうか。 (N=1,306) |
(24.1) |
(ア) |
職場に結婚退職,出産退職の制度・慣行があった。 |
→SQ8へ |
(29.9) |
(イ) |
家庭との両立がむずかしかった |
→SQ8へ |
( 3.8) |
(ウ) |
保育施設が整備されていなかった |
→SQ8へ |
( 2.1) |
(エ) |
家族の同意,協力が得にくかった |
→SQ8へ |
( 0.7) |
(オ) |
賃金,仕事の内容などの面で,男性と同等の待遇がされていなかった |
→SQ8へ |
( 1.2) |
(カ) |
仕事がきつかった。仕事がむいていなかった |
→SQ8へ |
( 0.6) |
(キ) |
職場の人間関係がうまくいかなかった |
→SQ8へ |
( 8.5) |
(ク) |
自分の健康が思わしくなかった |
→SQ8へ |
( 9.3) |
(ケ) |
年をとった。停年になった |
→SQ8へ |
(17.7) |
|
その他 |
→SQ8へ |
( 2.1) |
|
不明 |
→SQ8へ |
(SQ6,SQ7からつづく)
SQ8 | あなたは,今後職業をもちたいと思いますか,職業をもちたいとは思いませんか。 (N=2,010) |
(35.0) |
|
もちたい |
→SQ9へ |
(53.4) |
|
もちたくない |
→Q4へ |
(11.6) |
|
不明 |
→Q4へ |
SQ9 | お勤めをしたいのですか,それともご自分で事業をしたいのですか。 (N=703) |
(16.9) |
|
自営者 |
→Q4へ |
(10.2) |
|
内職 |
→Q4へ |
( 2.4) |
|
家族従業者 |
→Q4へ |
(70.4) |
|
被傭者 |
→SQ10へ |
SQ10 | 勤務時間としては,パートタイムがよいですか,フルタイムがよいですか。 (N=495) |
(47.7) |
|
パートタイム |
(32.3) |
|
フルタイム |
(16.2) |
|
どちらでもよい |
( 3.8) |
|
不明 |
Q4 | 〔回答票3〕 ところで,一般的にみて,一生職業を続ける女性は多くありませんが,その一番大きい原因はどこにあると思いますか。この中ではどうでしょうか。 |
( 6.3) |
(ア) |
職場に結婚退職,出産退職の制度・慣行がある |
(53.2) |
(イ) |
家庭との両立がむずかしい |
( 7.1) |
(ウ) |
保育施設が整備されていない |
( 7.9) |
(エ) |
家族の同意,協力が得にくい |
( 3.6) |
(オ) |
賃金,仕事の内容などの面で,男性と同等の待遇がされていない |
( 9.6) |
(カ) |
女性自身が家庭のことに専念したいと思っている |
( 1.8) |
|
その他 |
(10.5) |
|
不明 |
Q5 | 〔回答票4〕 ところで,雇用されている女性の労働については,女性を保護する目的で,1日2時間をこえる残業や午後10時以降の労働の禁止,クレーンやボイラーの取扱いの禁止などの制限が行われていますが,このことについて,このような意見があります。あなたのお考えは,どれに一番近いでしょうか。 |
( 8.1) |
(ア) |
このような制限をはずして,職場での地位向上をはかるべきである |
(29.2) |
(イ) |
職種によっては,制限をはずして,職場での地位向上をはかるべきである |
(36.3) |
(ウ) |
制限を続けることを第一とすべきである |
(26.4) |
|
不明 |
Q6 | 〔回答票5〕 ところで,あなたは現在このような社会活動をしていらっしゃいますか。 |
(19.8) |
|
している |
→SQへ |
(80.2) |
|
していない |
→Q7へ |
SQ | 〔回答票5〕 それはどのようなことでしょうか。(M.A.) |
( 1.4) |
(ア) |
社会福祉施設への訪問,手助け |
( 0.7) |
(イ) |
点訳,募金などの社会福祉施設外での奉仕活動 |
( 0.8) |
(ウ) |
老人家庭,母子家庭,かぎっ子などの世話 |
( 3.8) |
(エ) |
自治会,町内会の世話 |
(10.7) |
(オ) |
青少年グループ・子供会の世話,婦人会・PTAなどの活動 |
( 0.9) |
(カ) |
消費者団体,生活協同組合などの活動,住民運動 |
( 0.7) |
(キ) |
労働組合のための活動 |
( 0.4) |
(ク) |
政党のための活動 |
( 2.3) |
(ケ) |
宗教団体のための活動 |
( 2.3) |
(コ) |
趣味の集まりの世話 |
( 0.6) |
|
その他 |
( 0.3) |
|
不明 |
Q7 | 〔回答票5〕 あなたは,今後(も)このような社会活動をしたいと思いますか,それとも,そういうことはしたいとは思いませんか。 |
(31.3) |
|
したい |
→SQ1へ |
(68.7) |
|
したくないできない |
→SQ2へ |
SQ1 | 〔回答票5〕 どのようなことをしたいと思いますか。(M.A.) |
( 6.0) |
(ア) |
社会福祉施設への訪問,手助け |
( 2.0) |
(イ) |
点訳,募金などの社会福祉施設外での奉仕活動 |
( 4.5) |
(ウ) |
老人家庭,母子家庭,かぎっ子などの世話 |
( 3.5) |
(エ) |
自治会,町内会の世話 |
(11.5) |
(オ) |
青少年グループ・子供会の世話,婦人会・PTAなどの活動 |
( 1.8) |
(カ) |
消費者団体,生活協同組合などの活動,住民運動 |
( 0.7) |
(キ) |
労働組合のための活動 |
( 0.5) |
(ク) |
政党のための活動 |
( 2.3) |
(ケ) |
宗教団体のための活動 |
( 7.4) |
(コ) |
趣味の集まりの世話 |
( 0.7) |
|
その他 |
( 1.2) |
|
不明 |
SQ2 | したくない(できない)と思うのは,どのような理由からですか。(M.A.) (N=2,840) |
(42.1) |
|
時間的余裕がない |
( 4.3) |
|
経済的余裕がない |
( 2.1) |
|
家族が反対する |
(34.3) |
|
自分に適さない |
( 6.5) |
|
社会活動の意義を認めない,関心がない |
( 8.3) |
|
その他 |
(12.1) |
|
不明 |
Q8 | 〔回答票6〕 ところで,このような公共的な仕事のうち,あなたが今までになさった仕事がありましたらおっしゃってください。(M.A.) |
( 0.1) |
(ア) |
公共機関の審議会委員 |
( 0.2) |
(イ) |
官公庁の管理職 |
( 0.0) |
(ウ) |
国会・都道府県会・市町村会議員 |
( 0.0) |
(エ) |
人権擁護委員 |
( 0.2) |
(オ) |
保護司 |
( 0.8) |
(カ) |
民生委員児童委員 |
( 0.0) |
(キ) |
家裁調停委員・参与員 |
( 0.2) |
(ク) |
社会教育委員 |
( 0.3) |
(ケ) |
選挙管理委員 |
( 0.4) |
(コ) |
教育委員会委員 |
( 1.0) |
|
その他 |
(96.9) |
|
したことがない |
Q9 | 〔回答票6〕 このような仕事に,現在女性は充分に進出していると思いますか,それとも進出がたりないと思いますか。 |
(13.4) |
|
充分に進出している |
→Q10へ |
(43.8) |
|
進出がたりない |
→SQへ |
(24.4) |
|
一概にいえない |
→Q10へ |
(18.4) |
|
不明 |
→Q10へ |
SQ | 〔回答票6〕 特にどの分野への進出がたりないと思いますか。この中ではどうでしょうか。 (N=1,811) |
( 6.6) |
(ア) |
公共機関の審議会委員 |
(14.0) |
(イ) |
官公庁の管理職 |
(29.4) |
(ウ) |
国会・都道府県会・市町村会議員 |
( 2.4) |
(エ) |
人権擁護委員 |
( 2.1) |
(オ) |
保護司 |
( 6.8) |
(カ) |
民生委員児童委員 |
( 2.4) |
(キ) |
家裁調停委員・参与員 |
( 3.8) |
(ク) |
社会教育委員 |
( 0.9) |
(ケ) |
選挙管理委員 |
( 2.8) |
(コ) |
教育委員会委員 |
( 1.7) |
|
その他 |
(27.0) |
|
不明 |
〔婚姻と姓〕
Q10 | 話は変わりますが,現在の法律では,結婚した夫婦は同じ姓(みょうじ)を名のることになっていますが,多くの場合女性の方が姓(みょうじ)をかえています。働く婦人の中には,「姓(みょうじ)をかえると仕事をする上で不便なので,夫婦が別々の姓(みょうじ)を名のることを認めてほしい」という意見をもつ人もいます。あなたは,夫婦が別々の姓(みょうじ)を名のることを認めた方がよいと思いますか,それとも現在のように別々の姓(みょうじ)は認めない方がよいと思いますか。 |
(20.3) |
|
別姓を認める |
(62.1) |
|
別姓を認めない |
(17.6) |
|
不明 |
Q11 | 今度,法律が改正されて,離婚した女性が結婚中の姓(みょうじ)を名のってもよいことになりましたが,あなたはこのことをご存知ですか。 |
〔教育〕
Q12 | 話は変わりますが,子供のしつけ方についてお伺いします。あなたは,男の子にも女の子と同様に,簡単な食事をつくったり,ボタンつけ程度の身のまわりのことができるようにしつける方がよいと思いますか,それとも男の子にはそういうことは必要ではないと思いますか。 |
(83.5) |
|
男の子にも身のまわりのことができるようにしつける方がよい |
(11.9) |
|
男の子には必要ではない |
( 4.5) |
|
不明 |
Q13 | 女の子も,将来,職業人として自立できるような教育が必要だと思いますか,それとも,一般的な教養を身につける教育でよいと思いますか。 |
(62.9) |
|
職業人としての教育が必要 |
(24.0) |
|
一般的な教養を身につける教育でよい |
(10.6) |
|
一概にいえない |
( 2.4) |
|
不明 |
Q14 | 〔回答票7〕 現在,高等学校では,女子は家庭科を必ず学ぶことになっています。あなたは,これからの高校での家庭科教育についてどのように思いますか。この中ではどうでしょうか。 |
(25.9) |
(ア) |
家庭生活についての知識や技術を身につけるため,女子だけ高校で家庭科を学ぶ |
(22.2) |
(イ) |
家庭生活についての知識や技術を身につけるため,男女とも高校で家庭科を学ぶ |
(41.6) |
(ウ) |
高校で家庭科を学ぶかどうかは,男女とも本人の選択にまかせる |
( 2.9) |
(エ) |
男女とも高校で家庭科を学ぶ必要はない |
( 7.4) |
|
不明 |
Q15 | あなたは,現在何か学んだり習ったりしていらっしゃいますか。 |
(23.5) |
|
している |
→SQへ |
(76.5) |
|
していない |
→Q16へ |
( 6.2) |
|
和裁,洋裁,編物など |
( 9.7) |
|
お茶,お花,おどりなど |
( 2.1) |
|
料理 |
( 2.7) |
|
人形,造花,焼物,織物,染物,手芸など |
( 4.4) |
|